Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 リリース ノート
一般リリース – 2013 年 1 月

目次

Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 一般リリース へようこそ。

このファイルには以下の項目が含まれています。

概要

Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 一般リリースには以下のものが含まれています。

サポートされるプラットフォーム

オペレーティング システム

一般リリースでは、以下のオペレーティング システムの 32 ビットおよび 64 ビット エディションの両方がサポートされます。

仮想化プラットフォーム

一般リリース でサポートされる仮想化プラットフォームの最新リストは、エージーテック Web サイト(http://www.agtech.co.jp/products/pervasive/psql/vx11/)を参照してください。

製品認証

Pervasive PSQL Vx Server をインストールする物理または仮想マシンはインターネット接続が可能である必要があります。これは、インストール時の製品認証のために必要です。インストール後、製品の定期的な検証にもインターネット接続が必要です。

Web サイトから Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 の評価版をダウンロードした場合は、評価キーが提供されます。評価キーでは、データベース エンジンを試験的に 30 日間使用することができ、いつでも最大 100 セッションと 20 GB までのデータを利用できます。

Pervasive PSQL Vx Server を長期に使用するには、エージーテックまたはアプリケーション ベンダーによって提供される期限なしキーを適用する必要があります。

評価キーまたは期限なしキーを適用しないで Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 をインストールすることもできます。ただし、データベース エンジンはインストールした日の真夜中までしか使用できません。

したがって評価キーまたは期限なしキーを持っている場合は、インストール時にそれを適用してください。そのように、製品認証はインストール処理の一部として完了されます。別の方法として、インストール後に License Administrator を使用して製品を認証させます。

Pervasive PSQL Server または Pervasive PSQL Workgroup 用のキーを使用して Pervasive PSQL Vx Server を認証することはできません。

クライアントの互換性

Pervasive PSQL Vx Server とはライセンスが異なるため、Pervasive Software では Pervasive PSQL Vx Server に付属のクライアントを使用することをお勧めします。これにより、アプリケーションはライセンスを正確にカウントすることができ、またクライアントからライセンス準拠を正しく監視できます。

Pervasive PSQL Vx Server は Pervasive PSQL v10 Client および Pervasive PSQL v11 Client と共に使用することができます(Pervasive PSQL v11 Client については下記「メモ」を参照してください)。ただし、そのクライアントで使用できる API はより多くのセッション(規定セッション数以上)を使用する可能性があります。同じアプリケーションの使用に対し、必要なライセンス数を増やす必要があるかもしれません。また、そのクライアントで提供される License Administrator では Vx Server ライセンスのすべての属性が正しく表示されません。ライセンス準拠は Pervasive PSQL Vx Server でインストールされた License Administrator でのみ正しく監視できます。

メモ  Pervasive PSQL v11 Client のアップデートが利用可能です。最新のアップデートを適用すれば、アプリケーションはライセンスを正確にカウントし、Pervasive PSQL v11 Client によるライセンス準拠を正しく監視できます。このアップデートの対象は Pervasive PSQL v11 のみで、Pervasive PSQL v11 より前の製品には使用できません。

新機能と改善点

Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 の新機能と変更点についての解説は、『What’s New in Pervasive PSQL』を参照してください。

Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 のインストール

このセクションでは Windows と Linux 上で本ソフトウェアのインストールに関するトピックについて説明します。このセクションを読む前に、製品認証セクションの内容を確認してください。

インストール ファイルはエージーテック Web サイト:http://www.agtech.co.jp からダウンロードできます。

Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 の一般リリースをインストールする前に、ベータ版をアンインストールする必要があることに注意してください。

メモ  Pervasive PSQL Server または Pervasive PSQL Workgroup がインストール済みの物理または仮想マシンに Pervasive PSQL Vx Server をインストールすることはできません。ほかの Pervasive PSQL データベース エンジン製品をアンインストールする必要があります。Pervasive PSQL Vx Server をインストールした物理または仮想マシンはキーを検証するためにインターネット接続を持っている必要があります。

Windows

完全なインストールの詳細に関しては、 マニュアル ページ(http://www.agtech.co.jp/download/manual/pervasive/)で入手可能な『Pervasive PSQL Vx Server Product Guide』を参照してください。

Windows 上での Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 のインストール

インストールを開始するには、PSQL Vx Server に対応したセットアップ アプリケーション(setup*.exe)を実行し、手順に従ってください。

Windows にインストールする場合は以下のトピックが適用されます。

件名
説明
Windows ファイアウォールおよびクライアント/サーバー アプリケーション
Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 のインストールでは、ファイアウォール アクセス リストにファイルを追加してクライアント/サーバー機能を有効にします。Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 のインストール中にオペレーティング システムのセキュリティから、Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 コンポーネントとの通信のブロックを解除する、または通信を許可するよう求められた場合は、[OK](はい)を選択します。
インストール後にクライアント/サーバー アプリケーションが正しく動作しないという問題が発生した場合、ファイアウォール アクセス リストまたはポートを確認してください。クライアント/サーバー アプリケーションを有効にするには、セキュリティ設定を調整する必要があるかもしれません。ファイアウォール アクセス リストにファイルを追加する、またはポートを開くことができます。これらの作業を両方とも行う必要はありません。
ファイアウォール アクセス リストに Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 コンポーネントを追加する場合は、以下のファイルを追加します。
  • Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 32 ビットの場合:ntdbsmgr.exe
  • Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 64 ビットの場合:ntdbsmgr64.exe
ポートを開く場合、Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 は次のポート経由で通信します。トランザクショナル インターフェイスのために 3351、リレーショナル インターフェイスのために 1583、そして名前付きパイプのために 139。1 つのポートを開くと、そのポートは Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 に対してだけでなくすべてのアクセスに対して開きます。また、Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 は、ポート 80(HTTP)がインターネットにアクセスできるか、またはマシンが HTTP プロキシ用に構成されていることを必要とします。
セキュリティ、ファイアウォール設定およびポートについては、オペレーティング システムのマニュアルを参照してください。
復元ポイントを作成しないオプション
Windows Vista 以降のシステムでは、Windows システムの復元を無効にすることでインストール全体の時間を削減することができます。Windows 7 以降および Windows Server 2008 R2 以降のシステムでは、コマンド ラインで "MSIFASTINSTALL=1" プロパティを設定することにより、Windows システムの復元を実際には無効にしないでシステム復元ポイントの作成をスキップさせることができます。たとえば、次のように指定します。
Setup<InstallType>_x<Platform>.exe /s /v" /l*v \"%temp%\PSQLVx11_InstallLogFileName.log\" MSIFASTINSTALL=1"
インストール パスで使用できない文字
Pervasive PSQL Control Center または DDF Builder を使用する予定であれば、ポンド記号(#)、パーセント記号(%)、および 2 つの円記号(\\)(UNC パスの指定に使用されます)は Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 製品のインストール パスで使用しないでください。これら 2 つのユーティリティは、インストール パスにポンド記号やパーセント記号が含まれていると実行しません。
認証とセキュリティ
Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 をインストールするには管理者権限を持っている必要があります。
アカウントによっては、Vista と Server 2008 プラットフォームでローカル セキュリティ ポリシーの[ローカル アカウントの共有とセキュリティ モデル]が、ネットワーク ログインに悪影響を与えることがあります。[ローカル アカウントの共有とセキュリティ モデル]が "クラシック"(ローカル ユーザーがローカル ユーザーとして認証する)に設定されていることを確認してください。
PATH の場所
Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 のダウンロード版をインストールする場合は、PATH 環境変数に挙げられている場所にセットアップ ファイルを置かないでください。そうしないと、インストール中にファイルのコピーで問題が発生します。このようなセットアップ ファイルは Windows の TEMP ディレクトリなどに置くようにしてください。
Windows インストーラーのバージョン
Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 では、PSQL のインストールを実行するために Windows インストーラー v3.1 がインストールされている必要があります。Windows XP の一部のバージョンでは、最低限必要な Windows インストーラーのバージョンがインストールされていないことがあります。お使いのシステムに Windows インストーラーのどのバージョンが入っているかを調べるには、コマンド プロンプトで「MSIExec /?」と入力します。
お使いの Windows バージョンに Windows インストーラー v3.1 がインストールされてない場合は、Windows インストーラーをアップグレードするか、もしくは Setup 実行可能ファイルを使用して Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 をインストールします。Setup は Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 インストールを実行する前に、インストールされている Windows インストーラーを v3.1 へ自動的にアップグレードします。
Windows Server 2008 Core のインストール
Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 を Windows Server 2008 Core にインストールする場合、オプションのインストール機能はデフォルトで無効になります。

サイレント インストール

Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 のサイレント インストールを行うには次の手順を実行します。

Setup<InstallType>_x<Platform>.exe /s /v"/qn /l*v 
\"%temp%\PSQLVx11_InstallLogFileName.log\""   

インストール中に Pervasive PSQL Vx Server の認証を行うには、ptksetup.ini インストール構成ファイルの認証キー(PVSW_PSQL_LICENSE_KEY=<key>)を設定してください。

インストールの完了後にコマンド ラインから Pervasive PSQL Vx Server の認証を行う場合は、License Administrator コマンド ライン インターフェイス(CLI)ユーティリティを使用します。

<PSQL_install_path>\bin\clilcadm.exe -a <key>  

Linux

Linux での Pervasive PSQL のインストール

Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 は、Kernel 2.6.0 以上で動作する Linux ディストリビューションをサポートします。Linux での Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 のインストールについては、『Pervasive PSQL Vx Server Product Guide』を参照してください。Linux では Pervasive PSQL の以前のバージョンからのアップグレードはサポートしていません。以前のバージョンのアンインストールを行ってから Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 をインストールしてください。

Linux インストール パッケージ

Linux では、フル インストール パッケージが用意されています。フル インストールには、必要なエンジンとクライアント ファイル、利用可能なすべてのユーティリティとユーザー マニュアル一式が含まれています。

次の表に、インストール パッケージの概要を示します。

Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 製品
インストール タイプ
含まれるもの
パッケージ名の例1
64 ビット
フル
エンジンとクライアント ファイル、ユーティリティ、マニュアル
Pervasive.SQL-Vx.jajp-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.[rpm | tar.gz]
32 ビット
フル
エンジンとクライアント ファイル、ユーティリティ、マニュアル
Pervasive.SQL-Vx.jajp-yy.yy-zzz.zzz.i486.[rpm | tar.gz]
1 x.yy-zzz.zzz は、製品のリリースおよびビルド番号を示す、ファイル名内の実際の数字を表します。

インストールに含められた JRE コンポーネント

JRE は Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 のインストールで独立したインストールとして呼び出されることはなくなりました。システムに JRE(1.6.0_01 以上)がインストールされていない場合、以下の機能で必要とされる JRE コンポーネントが Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 の一部としてインストールされます。

Windows 32 ビット オペレーティング システムの場合、適切なバージョンの JRE(1.6.0_01 以上)が既に存在しているときには、Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 のインストールで JRE コンポーネントはインストールされません。Windows 64 ビット オペレーティング システムおよび Linux の場合、JRE コンポーネントは常にインストールされます。

修正と既知の問題

Pervasive PSQL v11 SP3 一般リリース の Web ダウンロード ページは、Pervasive PSQL v11 の一般リリース以降に修正された問題点が記載されたファイルを含んでいます。Pervasive PSQL Vx Server 一般リリース の既知の問題も同様にダウンロードページで提供されます。

http://www.agtech.co.jp/download/update/pervasive/psqlv11.html

使用に関する注意

このセクションでは、インストール後に本製品を使用していて起こりうる状況について説明します。

Windows

件名
説明
Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 インストール ログの復元ポイント エラー
復元ポイントに関するエラーは無視できます。Windows オペレーティング システムは、新しいアプリケーションのインストールに先立って行う、現在のディスクのスナップショット(復元ポイントと呼ばれます)の作成に失敗することがあります。復元ポイントは必要ありません。Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 のアンインストールは Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 製品をシステムから完全に削除します。
Windows Vista および Windows 7 における、"管理者として実行" への右クリック ショートカット
Windows の[スタート]メニューのアプリケーション ユーティリティで右クリックしても、"管理者として実行" オプションは提供されません。これは Windows インストーラー 3.1 の制限です。
何らかの理由で、Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 ユーティリティを管理者特権モードで実行したい場合は、以下の方法があります。
  • 管理者特権でのコマンド プロンプトからユーティリティを実行する
  • ユーティリティの実行可能ファイルへのショートカットをデスクトップに独自に作成する
  • Windows エクスプローラーでユーティリティの実行可能ファイルへ移動する

Linux

件名
説明
Linux でのインターネット プロトコル
Pervasive PSQL Vx Server 11 SP3 は Linux 上でインターネット プロトコル(IP)v6 をサポートしません。オペレーティング システムがデフォルトで IPv6 を使用するようになっている場合は、そのデフォルトの設定を IPv4 に変更することをご検討ください。IPv4 をデフォルトとして使用すれば、IPv6 の使用を試みた後で IPv4 に戻さなければいけない場合に生じる、データベース エンジンによる遅延を回避できます。IP のデフォルト設定については、オペレーティング システムのマニュアルを参照してください。
ODBC および Linux
unixODBC は Red Hat Enterprise 5.4 以降ではインストールされません。ODBC アプリケーションが unixODBC カーソル ライブラリを使用するように設定されている場合は、unixODBC パッケージをインストールするか、Pervasive PSQL ODBC ドライバーを使用するように ODBC アプリケーションを変更する必要があります。
もしアプリケーションが Pervasive PSQL によって提供されたものの代わりに明示的に unixODBC カーソル ライブラリを要求する場合は、Pervasive PSQL は unixODBC インストレーションから libodbccr.so.1 ライブラリにリンクしようと試みます。Red Hat 5.4 以降では libodbccr.so.1 ライブラリから libodbccr.so.2 に改名されたためリンクは失敗します。
可能な回避策
  • libodbccr.so.2 の代わりに libodbccr.so.1 を含む unixODBC のバージョンをインストールしてください。
  • libodbccr.so.1 が libodbccr.so.2 を指すように、/usr/local/psql/lib でシンボリック リンクを作成してください。
            ln -sf libodbccr.so.2 libodbccr.so.1
            libodbccr.so.1 -->libodbccr.so.2
       この解決は libodbccr.so.2 が libodbccr.so.1 と下位互換があることを前提としています。

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