バージョン 2025.1
新機能
リンクによるレポート ページの追加
以前のリリースでは、別のレポートのページをレポートに追加することができました。このオプションは[ファイル]>[ページを開く]にあります。既定では、ページのコピーがレポートに追加されます。

[リンクとして追加]オプションをオンにすることで、ページのコピーではなく、ページへのリンクをレポートに追加できるようになりました。つまり、元のレポートのページを変更すると、そのページがリンクとして追加されているすべてのレポートに変更内容が反映されます。逆もまた同様に、リンクされているレポートのいずれかでページが変更されると、元のレポートでもページが変更されます。
非同期のレポート作成
既存の同期的な report.Prepare() メソッドに加えて、非同期的なレポート作成を可能にする report.PrepareAsync() メソッドを追加しました。このメソッドは CancellationToken もサポートしており、ユーザーは必要に応じてレポート作成処理をキャンセルすることができ、ノンブロッキング環境における大規模なレポートの制御およびパフォーマンスを向上させます。
この機能は、非同期アクセスを提供する新しいメソッドによって、将来さらに強化される可能性があります。
IfNull 関数
object IfNull(object expression, object defaultValue)
式を評価するときに System.NullReferenceException の発生を回避できる新しい関数があります。この関数には 2 つのパラメーターがあり、1 つ目は評価される式で、2 つ目は既定値です。式を評価できる場合、関数はその結果を返します。式を評価できない場合は、既定値を返します。
TextRenderType.HtmlParagraph によるテキストの回転
TextRenderType.HtmlParagraph を使用したテキストの回転のサポートを追加しました。以前は、テキストの回転は他のテキスト レンダラー タイプでのみ使用できました。テキストの回転の例を以下に示します。

また、このようなテキストが PDF に正しくエクスポートされるようになりました。
FastReport WPF および FastReport Mono コード エディターでのテキスト検索
FastReport .NET コード エディターだけでなく、FastReport WPF および FastReport Mono のコード エディターでもテキストを検索できるようになりました。
FastReport WPF コードでテキストを検索する例を次に示します。

FastReport Mono コード エディターでは次のようになります。

WebReport の変更点
Blazor WASM WebReport のローカリゼーション サポート
FastReport Blazor WebAssembly で WebReport インターフェイスのローカリゼーション サポートを導入しました。以前は、ローカリゼーションはファイルベースのメソッドで管理されていましたが、これは WASM 環境と互換性がありませんでした。新しい webReport.SetLocalization(Stream) メソッドは、ストリームからローカリゼーションを読み込むことができ、Blazor WASM アプリケーションと互換性があります。
WebReport のイメージ エクスポート
イメージへのレポートのエクスポートを追加しました。エクスポートの一覧にこれを表示するには、次のコードを追加します。
WebReport.Toolbar.Exports.ShowImageExport = true;

必要に応じて、WebReport オプションを有効にし、イメージにエクスポートするための WebReport.Toolbar.Exports.Enable 設定を構成する必要があります。有効にした後、歯車をクリックして、表示されるモーダル ウィンドウで設定を変更することができます。

変更点の完全な一覧
[エンジン]
+ RichObject に PicturesInParagraph プロパティを追加しました。
+ 非同期でレポートを作成するためのメソッド PrepareAsync() を追加しました。
+ 文字列を dbtype 互換に変換する機能を追加しました。
+ 出力スケールを追加しました。
+ ToWords 関数に、Decimal 値を言葉に変換する機能を追加しました。
+ スペイン語のロケール識別子 22538(Spanish - Latin America)と 3082(Spanish - Spain(Modern Sort))を追加しました。
+ 式の操作に新しい関数 IfNull を追加しました。これは、計算された式の結果がヌルでない場合はその結果を返し、ヌルの場合は指定された既定値を返します。
+ RichObject に画像の水平位置の計算を実装しました。
+ 仮想ホスト スタイルで要求を送信する機能を追加しました。
+ TextRenderType = HtmlParagraph の指定によるテキストの回転をサポートしました。
+ 集計の PrintOn プロパティにヘッダー バンドを使用する機能を追加しました。
* FastReport.Data.OracleODPCore の Oracle.ManagedDataAccess.Core をアップグレードしました。
* GetConnection、OpenConnection、および Dispose メソッドは仮想メソッドとしてマークされました。
* Hyperlink.Value プロパティの入力値のヌル チェックを追加しました。
* 静的検証メソッド TryParse が QRCodes のクラスに導入されました。
- テキスト区切りに関する問題を修正しました。
- PageStart イベント後にページの表示が変更される問題を修正しました。
- パラメーター型への変換に関する問題を修正しました。
- 変数名にストップワードが含まれている場合の、レポート スクリプトのチェックに関する問題を修正しました。
- GrowToBottom が有効になっているテキスト オブジェクトの下罫線の表示に関する問題を修正しました。
- グループ化されたデータ バンドに GrowToBottom オプションを有効にしたオブジェクトがある場合、罫線が二重になる問題を修正しました。
- SVGPictureObject の子 clipPath タグのレンダリングを削除しました。
- FinishReport イベントのバグを修正しました。
- SubreportObject を ContainerObject に追加する無効な機能を削除しました。
- GetAdapter で CommandType が設定された場合に、要求の CommandType が変更される問題を修正しました。
[デザイナー]
+ 別のレポートからページをリンクとして開く機能を追加しました。
+ span タグに斜体、太字、下線、取り消し線のフォント スタイルを追加しました。
+ キーボードから入力された文字で TreeView 内を検索できるようにしました。
+ WPF および Mono のコード エディターに検索機能を追加しました。
* ダウンロードしたフォントの重複チェック機能を追加しました。
* CurrencyFormat、NumberFormat、および PercentFormat クラスのコンストラクターの既定のプロパティ値を固定値から CultureInfo.CurrentCulture の値に置き換えました。
- フォント選択ドロップボックス リストにおける Amiri、Cambria Math、DejaVu Math TeX Gyre フォントの位置が正しくない問題を修正しました。
- 罫線エディターで罫線を保存するときに System.NullReferenceException が発生するバグを修正しました。
- デザイナーで SVG 画像が正しく表示されない問題を修正しました。
- [コード]タブで、複数の変数が 1 行に宣言されている場合のツールヒントの表示に関する問題を修正しました。
- ExtraDesignWidth モードでのページ余白の長さに関する問題を修正しました。
- 長いレポートに対するデザイナーのガイドの長さに関する問題を修正しました。
- 選択したフォントがドロップダウン リストに表示されないバグを修正しました。
- データ書式が誤って適用される問題を修正しました。
- サブレポート オブジェクトを含むバンドを削除すると System.NullReferenceException が発生する問題を修正しました。
[プレビュー]
+ PreviewControl に Outline.Expand および Outline.Width プロパティを追加しました。
- 空の SvgObject をプレビューすると、インデックスが範囲外になる問題を修正しました。
- [次を検索]ボタンをクリックした後、PreviewSearchForm が閉じる問題を修正しました。
[エクスポート]
+ Excel へのエクスポートに、すべてのレポート ページを 1 つのシートに結合する機能を追加しました。
+ Excel へのエクスポートに、標準の形式ではなくユーザー定義の表示形式を使用するオプションを追加しました。
+ Word へのエクスポートに、テキストの取り消し線書式を追加しました。
+ Word へのエクスポートに、メモリ ストリームではなくファイル ストリームの使用を有効にする MemoryOptimized オプションを追加しました。
+ PDF へのエクスポートに、TextRenderType = HtmlParagraph の指定によるテキストの回転のサポートを追加しました。
* 書式表示の調整 - 書式 'D' および 'MMMM yyyy' は日付(可能であれば 'MM yyyy' 書式)として表示されます。負数パターン '-n' を含む数値書式は、Excel の標準の数値書式で表示されます。
* Word では、PictureObject の罫線を画像としてエクスポートするように変更しました。
* PDF へのエクスポート時のメモリ消費を最適化しました。
* 表のエクスポートのレイアウトを固定に変更しました。
- HTML へのエクスポートでの、HTML タグのレンダリングに関する問題を修正しました。
- 負の PDF プロパティ値のエクスポートに関する問題を修正しました。
- Excel にエクスポートした後の、ブラウザーでのセル罫線の色に関する問題を修正しました。
- Word および PowerPoint でのセルの罫線スタイルに関する問題を修正しました。
- Word へのヘッダーおよびフッター内の画像のエクスポートに関する問題を修正しました。
- 一時ファイルの削除に関するバグを修正しました。
- HTML へエクスポートする際の、行の高さの計算に関する問題を修正しました。
- 二重線スタイルの罫線が PDF に正しくエクスポートされない問題を修正しました。
- HTML エクスポートでの透過性に関するバグを修正しました。
- HTML へのエクスポートで、<p> タグが正しく表示されない問題を修正しました。
- Word へのエクスポートの UseHeaderAndFooter(Word のページ ヘッダーおよびフッターを使用する)オプションの既定値に関する問題を修正しました。
- Word への表形式エクスポートで画像が正しく配置されない問題を修正しました。
- Excel へのエクスポートで、TableObject より後にあるオブジェクト セットの行の高さに関する問題を修正しました。
- 代替ルックアップを使用してフォントを PDF にエクスポートするときに NullReferenceException が発生する問題を修正しました。
[WebReport]
+ タブにパラメーターではなくレポート名を表示する機能を追加しました。
+ ストリームから WebReport ローカリゼーションを読み込むための SetLocalization メソッドを追加しました。
+ WebReport でレポートをイメージ形式にエクスポートする機能を追加しました。
- WebReport でカスタム アプリケーション スタイルから「ボックス サイズ」を継承していた問題を修正しました。
- WebReport をプレビューするときに IndexOutOfRange の例外が発生する問題を修正しました。
- WebReport.Debug プロパティを有効にすると、レポートにエラー情報が表示されないバグを修正しました。
- WebReport でタブをクリックすると、NullReferenceException の例外が発生する場合があるバグを修正しました。
- WebReport で AdditionalFilter がリセットされる問題を修正しました。
- 用紙の向きが横になっているページがある WebReport の出力に関する問題を修正しました。
[Online Designer]
+ テーブルを更新するためのメソッドを追加しました。
- Online Designer での空の SVG オブジェクトのプレビューに関する問題を修正しました。
[.NET Core]
+ FastReport Core に MS SQL ストアド プロシージャ用のメソッドを追加しました。
[共通]
+ コードを使用してパラメーター式を設定するための新しいメソッドを追加しました。
+ インストールの署名時にタイムスタンプを追加しました。
[その他]
+ Oracle のストアド プロシージャに接続する機能を追加しました。
* Firebird.Client のバージョンを 10.0.0 に更新しました。
* 脆弱なパッケージ Npgsql(Postgres)および System.Data.SqlClient を更新しました。
* Linter への接続で[Advanced]ボタンを押したときのエラー メッセージのテキストを変更しました。
- デザイナーで Report オブジェクトのフォームのメニューが表示されないバグを修正しました。
- Postgres の character varying 型に関するバグを修正しました。
[デモ]
- デモ レポート Barcode.frx の問題を修正しました。