オブジェクトのテキストの折り返し

レポートのデザインによっては、テキストをほかのオブジェクトの周囲で折り返すことが必要となる場合があります（たいてい、図を使用している場合です）。現在の例で、FastReport がこれをどのようにして行うかを見てみましょう。

下図で示すように、データ バンドの Bio."Notes" オブジェクトの下にもう 1 つテキスト オブジェクトを追加します。

Bio."Notes" オブジェクトの引き伸ばし（Stretch）を無効にし、下部オブジェクトの引き伸ばしを有効にします。Bio."Notes" オブジェクトから下部オブジェクトへのテキスト フローを作成するために、オブジェクト インスペクターで Bio."Notes" オブジェクトの FlowTo プロパティを設定します。これはドロップダウン リストです。このリストから下部オブジェクトの名前を選択します。

結果のレポートは次のようになります。

レポートを生成するとき、テキストが上部オブジェクトに収まらない場合は、超過部分が下部オブジェクトに移されます。図の周囲に 2 つのオブジェクトを配置することにより、テキストの折り返しの効果が実現されます。

メインのオブジェクトは、リンク先のオブジェクトより先にレポートに挿入されている必要があります。そうでない場合、テキスト フローが正しく機能しないことがあります。正しく機能しない場合は、リンク先のオブジェクトを選択し、［編集］>［最前面へ移動］メニュー項目を使用して、そのオブジェクトを最前面へ移動させます。