TfrxDBDataSet コンポーネント
Delphi FastReport コンポーネント パレットの TfrxDBDataSet
コンポーネント は、テーブル(またはそれ以外の任意のデータ ソース)を FastReport に接続するために使用されます。このコンポーネントは、データ ソースと FastReport のコアとの間のメッセンジャーとして働きます。
コンポーネントは、レコード移動とフィールド参照を担当します。これにより、FastReport のコアをあらゆるデータ アクセス ライブラリから独立させることが可能になります。FastReport は、"BDE"、"IB_Objects"(非標準の実装で、TDataSet
と互換性がありません)、およびその他のライブラリを同時に使って作業できるだけでなく、DB に接続されていないソース、たとえば配列やファイルからのデータも扱うことができます。
TfrxDBDataSet
コンポーネントは、TDataSet と互換性のあるデータ ソース(BDE、ADO、IBX、およびその他ライブラリの大部分)を使って作業するためのものです。TfrxIBODataSet
コンポーネントは、IB_Objects を使って作業するためのものです。TfrxUserDataSet
コンポーネントは、その他のデータ ソース(配列、ファイルなど)を使って作業します。
TfrxDBDataSet
コンポーネントの使用は非常に簡単です。それをデータ ソースに接続するには、DataSet
プロパティ(テーブルまたはクエリに直接接続する場合)を設定するか、または DataSource
プロパティ(TDataSource
コンポーネントを介して接続する場合)を設定します。
2 つの方法は同等であり相互に排他的ですが、最初の方法では、
TDataSource
コンポーネントがなくてもデータを管理できます。
Delphi コンポーネント(およびそれに接続されているデータ)をレポートで利用できるようにするには、レポートで使用されるデータセットを有効にする必要があります。これは、FastReport デザイナーで[レポート]>[データ]メニュー項目を選択し、開いたダイアログで必要なデータセットを選択して行います。