値の書式
集計関数の特性は、SUM
を使用する最初の例が示すとおり、返される数値が書式設定されていないということです。
データ フィールドは通常、書式設定された値を返し、何も変更しないで単にテキスト オブジェクトに表示されます。SUM
の結果に書式を適用するために、FastReport の値の書式設定ツールを使ってみましょう。
SUM
を含んでいるオブジェクトを選択し、コンテキスト メニューの[表示形式]から、またはオブジェクト インスペクターの DisplayFormat プロパティから書式エディターを開きます。
このエディターは、左側に書式カテゴリの一覧、右側に対応する書式の一覧を表示し、その下に、選択されたカテゴリおよび書式の書式指定文字列と小数点の記号を表示します。
"数値" カテゴリの "$1,234.50" 書式を選択します。
書式指定文字列は、Delphi の
Format
関数の引数です。FastReport はこれを使用して、数値の書式設定を実装します。書式指定文字列も小数点の記号も変更できます。小数点の記号が空欄になっている場合は、現在の地域の設定の値が使用されます。
[OK]ボタンをクリックしてレポートをプレビューすると、レポートの合計が正しく書式設定されるようになっているのがわかります。
ダイアログ フォームの上部にあるコンボ ボックスに注目してください。1 つのオブジェクト内に 2 つ以上の式がある場合は、式ごとに異なる書式を設定することができます。