スクリプト
スクリプトは、レポートの一部を成す、高級言語で書かれたプログラムです。レポートを実行すると、スクリプトも同様に実行されます。スクリプトは、FastReport コアの通常の操作だけでは不可能な方法でデータを処理することができます。たとえば、定義済みの条件に従って冗長データを非表示にすることができます。また、スクリプトは、レポートの一部を成すダイアログ フォームのプロパティの制御にも使用できます。
スクリプトは、スクリプト エンジン(FastScript)でサポートされる言語のいずれかで記述します。現在のところ、次の言語がサポートされています。
PascalScript
C++Script
BasicScript
JScript
FastScript エンジンでサポートされる機能は次のとおりです。
標準の言語セット:変数、定数、プロシージャ、関数(入れ子にすることができ、変数、定数、既定のパラメーターを持つことができる)、すべての標準演算子(case、try、finally、except、with など)、型(整数、分数、論理、文字、行、多次元配列、バリアント)、クラス(メソッド、イベント、プロパティ、インデックス、および既定のプロパティを持つ)
型の互換性チェック
レポートのオブジェクトへのアクセス
ただし、FastScript は以下の機能をサポートしません。
次の型の宣言:レコード、クラス
ポインター、セット(ただし、'IN' 演算子は、"a in ['a'..'c','d']" などのような式で使用することは可能)
shortstring 型
無条件ジャンプ(GOTO)
スクリプトは、構文の強調表示機能を備えたエディターを内蔵している FastReport デザイナーで作成できます。また、ここには、Step(トレース実行)、Breakpoint(ブレークポイントの設定/解除)、Run to cursor(カーソル位置まで実行)、および Evaluate(評価)機能を持つ、組み込みのデバッガーもあります。