ActiveX コントロール リファレンス
 
このページをシェアする                  
ActiveX コントロール リファレンス
この章では、Pervasive PSQL 用の ActiveX コントロールについて説明し、コントロールの種類ごとにプロパティ、メソッド、イベントを一覧に示しています。以下の項目が含まれます。
VAccess データ ソース
VACheck
VACombo
VACommand
VAHScroll と VAVScroll
VAList
VAOption
VAText
VAccess データ ソース
説明
VAccess コントロールはデータ ソース コントロールです。これはアプリケーションのソース コードとのデータベース通信、およびほかの 8 個のバウンド コントロールとサードパーティのコントロールへのデータ転送を提供します。
備考
VAccess コントロールは、設計時にはアイコンとして表示されますが、実行時には表示されません。
VAccess コントロールはそれぞれ、一度にデータベースの 1 つのテーブルを参照します。コントロールは次の 2 つのいずれかの方法でデータベースに接続されます。
このコントロールの DdfPath プロパティを、データベースを定義するデータ辞書ファイル(FILE.DDF、FIELD.DDF および INDEX.DDF)の場所に設定します。VAccess コントロールには設計時にデータベース定義用の DDF ファイルが必要です。コントロールのレコード ソースは、TableName プロパティをデータ辞書内のテーブル名の 1 つに設定することによって指定されます。データベース ファイルへの物理的なオペレーティング システム パスは、Location プロパティによって指定されます。この場所は、TableName が選択されている場合、DDF に定義されているテーブルの場所のデフォルトとなります。
このコントロールの HostAddress プロパティをマシン名に設定し、DatabaseName プロパティをそのマシン上にあるデータベース名に設定します。テーブルは TableName プロパティを使って選択します。
テーブルを開くためにオーナー ネームが必要な場合は、OwnerName プロパティによってオーナー ネームを指定できます。
レコード ナビゲーション プロパティとメソッド、およびフィールド アクセス プロパティはレコード データをコードで提供します。データ ソースは提供されている別のコントロールや Visual Basic でバウンド コントロールとして動作するサード パーティ データ コントロールにバインドすることもできます。
カスタム プロパティ、メソッドおよびイベント
次の表に、このコントロールのカスタム プロパティ、メソッドおよびイベントの一覧をアルファベット順に示します。カスタム プロパティ、メソッド、およびイベントのカテゴリ別一覧は、カテゴリ別プロパティ、メソッド、およびイベントを参照してください。
プロパティの一覧には、(About)、(Custom)、(Name)、IndexLeftTagTop などのストック プロパティは含まれていません。
表 7 VAccess カスタム プロパティ
AutoDialog
DataLength
IndexNumber
RowPosition
AutoLogon
DdfKeyUseIndexDDFOnly
Join
Rows
AutoMode
DdfPath
Location
Selected Fields
AutoOpen
DdfTransactionMode
MaxBufferSize
SelectedRecords
Buffer
ExtendedOps
OemString
SessionID
CacheRejectMax
FieldList
OpenMode
Status
CacheRows
Fields
OwnerName
TableName
CancelDialog
FieldValue
PageSize
TimeOutVal
Column
FileVersion
Percentage
TotalRecords
ColumnName
FireEvents
Port
VADebugMode
Columns
HostAddress
Position
 
CompressData
HostConnect
RefreshLocations
 
DatabaseName
IncludeCurrent
Row
 
表 8 VAccess カスタム メソッド
AboutBox
DdfGetFieldComments
GetLessOrEqual
ShowSelectedFieldsDlg
Btrv
DdfModifyLocation
GetNext
ShowSelectedRecordsDlg
Clear
DdfModifyTableName
GetNextExtended
Stat
Close
DdfSetOwner
GetPrevious
StatusDialog
Create
DdfTestOwnerName
GetPreviousExtended
StepFirst
DdfAddIndex
Delete
GetTableList
StepLast
DdfAddTable
FormatFieldValue
GetTotalSegments
StepNext
DdfAddTableName
GetDirect
Init
StepNextExtended
DdfClearFields
GetEqual
Insert
StepPrevious
DdfClearIndexes
GetFileFlag
OpCode
StepPreviousExtended
DdfCreateDictionary
GetFirst
Open
Transaction
DdfCreateTable
GetGreater
Refresh
Unlock
DdfDropIndex
GetGreaterOrEqual
RowColumnValue
Update
DdfDropIndexMaintain
GetLast
SetFileFlag
 
DdfDropTable
GetLess
SetOwner
 
表 9 VAccess カスタム イベント
CommError
Logon
Reposition
GotData
OnRemote
Validate
VACheck
説明
VACheck コントロールはブール型(True または False)のフィールド値の状態を表示します。
備考
VACheck コントロールのデータ ソースは VAccessName プロパティの設定によって決まります。
フィールド ソースは、VAFieldName プロパティをデータ ソースのブール型(論理あるいはビット タイプ)フィールドの名前に設定することによってバインドされます。
フィールドの True ストレージ値と False ストレージ値の、それぞれ 1 と 0 以外の値は、コントロールの VAValueTrue プロパティと VAValueFalse プロパティを使用して定義できます。
カスタム プロパティとメソッド
次の表に、このコントロールのカスタム プロパティとメソッドの一覧を示します。
表 10 VACheck カスタム プロパティ
VAccessName
VAFieldName
VADataType
VAOffset
VADebugMode
VASize
VADecimal
 
表 11 VACheck カスタム メソッド
AboutBox
 
VACombo
説明
VACombo はテキスト ボックスとリスト ボックスの要素を結合します。ユーザーは値を入力することも、オプション一覧から選択することもできます。
備考
VACombo は 3 つの異なるモードであるフィールドバウンド、レコード リストおよびインデックス リストで操作できます。
このコントロールをフィールドバウンド データ コントロールとして使用するには、VAFieldName プロパティに VAccessName プロパティで指定されているファイルのフィールドの 1 つの名前を割り当てます。AddItem メソッドを使用して、フィールドバウンド コンボ ボックスにこのフィールドの有効な選択肢一覧を追加することができます。
レコード リスト モードでこのコントロールを使用するには、VARecordList プロパティを True として設定します。
メモ: VACombo の VARecordList 機能を使用する(VARecordList = True)場合、1 つのフィールド名のみを SelectedFields プロパティで指定することができます。そのフィールドはアクティブ キーでインデックス付けされたフィールド(またはセグメント キーでインデックス付けされたフィールドの 1 つ)でなければなりません。
SelectedFields でフィールド名の複数指定はサポートされません。複数指定した場合、最初に指定したフィールドのみが VACombo コントロールに表示されます。
インデックスが付いていないフィールドの指定はサポートされません。インデックスが付いていないフィールドを指定すると、VACombo コントロールにはデータが表示されません。
関連ファイルに定義されているインデックスをリストに設定し、ユーザーが実行時に現在のインデックスを選択できるようにするには、VAFieldName プロパティを "Index List" に設定します。
カスタム プロパティとメソッド
次の表に、このコントロールのカスタム プロパティとメソッドの一覧を示します。
表 12 VACombo カスタム プロパティ
IntegralHeight
VAccessName
VADecimal
VAOffset
List
VADataType
VAFieldName
VARecordList
VADebugMode
VAFormat
VASize
表 13 VACombo カスタム メソッド
AboutBox
Clear
RemoveItem
AddItem
Refresh
 
VACommand
説明
VACommand を使用すると、実行時にボタンがクリックされた時点で、データ ソース ファイルに対する一般的な操作を実行できます。
備考
VACommand は VAccessName プロパティを設計時あるいは実行時に設定することによって、データ ソースにバインドされます。
VAOperation プロパティは、実行時、ボタンがクリックされたときに実行される操作を判別します。
VAOperation プロパティにレコード取得操作を指定した場合は VALockBias プロパティを使用して、レコードが取得されている間そのレコードをロックすることができます。VALockBias プロパティは Open、Close、Insert、Update のオペレーションには影響しません。
VAErrorDialog プロパティは、コントロールによって実行されたオペレーションがエラーを返した場合の、ユーザーへのテキスト メッセージの表示機能を有効にまたは無効にします。
メモ: Click イベントは、VAOperation プロパティに指定された Pervasive PSQL オペレーションの前 VACommand_Click サブルーチンのコードを実行します。
カスタム プロパティ
次の表に、このコントロールのカスタム プロパティの一覧を示します。
表 14 VACommand カスタム プロパティ
VAccessName
VALockBias
VADebugMode
VAOperation
VAErrorDialog
 
VAHScroll と VAVScroll
説明
VAHScroll コントロールと VAVScroll コントロールは現在選択されているインデックス パスでデータ ソースをナビゲートします。
備考
VAHScroll と VAVScroll は VAccessName プロパティを経由して VAccess コントロールにバインドされます。
スクロール バーのつまみの位置は、Pervasive PSQL FindPercentage オペレーションよって決定される、現在のインデックス パスにおける現在のレコードの相対位置を反映しています。つまみをドラッグした位置に該当するレコードは、Pervasive PSQL GetByPercentage オペレーションによって取得されます。
カスタム プロパティ
次の表に、このコントロールのカスタム プロパティの一覧を示します。
表 15 VAHScroll と VAVScroll のカスタム プロパティ
VAccessName
VADebugMode
Value
VAList
説明
VAList コントロールを使用すると、ユーザーはリストから項目を選択できます。
備考
VAList コントロールのデータ ソースは VAccessName プロパティの設定によって決まります。
リスト ボックス コントロールは、VARecordList プロパティの設定によって決定される、2 つの異なるモードで動作できます。
VARecordList プロパティが False の場合は、リスト ボックスはフィールドバウンド データ コントロールとして動作します。VAFieldName プロパティをデータ ソース内のフィールド名の 1 つに設定することによって、リスト ボックスのフィールド データ ソースを割り当てます。AddItem メソッドを使用して、フィールドバウンド リスト ボックスにこのフィールドの有効な引数一覧を追加することができます。
VARecordList プロパティが True の場合は、リスト ボックスは関連データ ソースの複数列のレコード リストとして動作します。VAFieldName プロパティの値をセミコロンで区切って、リスト内に表示されるフィールド一覧を設定します(フィールドを空白のままにしておくと、すべてのフィールドが設定されます)。書式文字列の一覧をセミコロンで区切って VAFormat プロパティに指定することによって、各フィールドの書式を設定することもできます。ColumnWidth プロパティを設定すると、リスト ボックス内の列の横方向のスペースを制御できます。列幅はピクセル単位で測定されます。
カスタム プロパティとメソッド
次の表に、このコントロールのカスタム プロパティとメソッドの一覧を示します。
 
表 16 VAList カスタム プロパティ
ColumnWidth
VAccessName
VADecimal
VAOffset
List
VADataType
VAFieldName
VARecordList
VAAutoScroll
VADebugMode
VAFormat
VASize
表 17 VAList カスタム メソッド
AboutBox
Clear
RemoveItem
AddItem
Refresh
 
VAOption
説明
VAOption コントロールはブール型(True または False)のフィールド値の状態を表示します。
備考
VAOption コントロールのデータ ソースは VAccessName プロパティの設定によって決まります。
フィールド ソースは、VAFieldName プロパティをデータ ソースのブール型(論理あるいはビット タイプ)フィールドの名前に設定することによってバインドされます。
フィールドの True ストレージ値と False ストレージ値は、それぞれコントロールの VAValueTrue プロパティと VAValueFalse プロパティを使用して定義できます。
指定の親ウィンドウ(フォーム上、あるいはグループ ボックス内)で一度に 1 つのオプション ボタンしか選択、つまり True にできません。
カスタム プロパティとメソッド
次の表に、このコントロールのカスタム プロパティとメソッドの一覧を示します。
表 18 VAOption カスタム プロパティ
VAccessName
VADebugMode
VASize
VADataType
VAFieldName
VAValueFalse
VADecimal
VAOffset
VAValueTrue
表 19 VAOption カスタム メソッド
AboutBox
 
VAText
説明
VAText コントロールはフィールドの値を表示し、ユーザーにその値の編集を許可します。
備考
VAText コントロールのデータ ソースは VAccessName プロパティの設定によって決まります。
フィールドのソースは、VAFieldName プロパティをデータ ソースのフィールドの名前に設定することによってバインドされます。
ほかのバウンド コントロールと同様、テキスト ボックスでの変更はメモリのデータ バッファーに反映されますが、現在のレコードに対する更新または挿入操作が実行されるまでファイルには書き込まれません。
テキスト ボックスの VASearch プロパティが True の場合、テキスト ボックス内の変更を行うと、テキスト ボックスのテキストの値を現在のインデックスの最初のセグメントとして使用して現在のレコードの位置を変更します。レコード リスト モードの VAList と検索モードのテキスト ボックスを一緒に使用して、レコード ブラウザーあるいはルックアップ テーブルを実装することができます。
カスタム プロパティとメソッド
次の表に、このコントロールのカスタム プロパティとメソッドの一覧を示します。
表 20 VAText カスタム プロパティ
AutoScroll
VAccessName
VAFieldName
VASize
FocusSelText
VADataType
VAFormat
WantReturn
LockedMaxLength
VADebugMode
VAOffset
 
Uppercase
VADecimal
VASearch
 
表 21 VAText カスタム メソッド
AboutBox