Pervasive PSQL インストールのカスタマイズ
 
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Pervasive PSQL インストールのカスタマイズ
Pervasive PSQL インストール プログラムのカスタマイズおよび組み込み方法
この章では、Pervasive PSQL インストールをカスタマイズする方法の概念および手順について説明します。Pervasive PSQL インストールのカスタマイズでは、Pervasive PSQL 製品の全部または一部を貴社のアプリケーションにバンドルすることが可能です。この章では、以下の項目について説明します。
カスタム インストールの概要
インストールのシンプルなカスタマイズ
インストールの高度なカスタマイズ
製品アップデート(パッチ)のアンインストール
カスタム インストールの概要
ここでは、Pervasive Software が Pervasive PSQL 製品インストールで使用するテクノロジおよびカスタマイズ設定の概要について説明します。Pervasive PSQL インストールで使用されるテクノロジは Microsoft Windows Installer(MSI)です。カスタマイズ用の設定は PTKSetup.ini ファイルにあります。
セットアップ実行可能ファイルの使用に適した状況
ほとんどのインストール シナリオでは、インストールにセットアップ実行可能ファイルを使用する必要があります。セットアップ実行可能ファイルは InstallShield ブートストラップ パッケージで、インストールを実行する前にさまざまなチェックを行います。また、セットアップ実行可能ファイルは、MSI インストールを起動する前に、ターゲット システムで必要な Windows インストーラー サービスのバージョンの検出とインストールも行います。要件を満たすバージョンの MSI がターゲット システムにあることを確認できた場合は、セットアップ実行可能ファイルが自動的に MSI インストールを起動します。インストールしようとするシステムに Pervasive PSQL でサポートされる MSI テクノロジのバージョンが含まれているかどうか不明な場合は、セットアップ実行可能ファイルを使用してください。
MSI の使用に適した状況
ご自身のソフトウェア アプリケーションに Pervasive PSQL をバンドルする場合は、Pervasive PSQL MSI ファイルによるインストール処理を使用することをお勧めします。MSI ファイルを用いれば、Pervasive PSQL でサポートされるバージョンの Windows インストーラーがターゲット システムに含まれている場合、ソフトウェア アプリケーションのインストール時に Pervasive PSQL インストールを呼び出すことができます。Microsoft Windows Vista 以上では、MSI ファイルを用いた Pervasive PSQL インストールを実行する前に、Pervasive PSQL インストールを呼び出す処理が、昇格されたユーザー資格情報で実行されている必要があります。
ヒント: Pervasive PSQL は Windows インストーラー v3.1 を使用します。 Windows インストーラーがお使いのシステムにあった場合、そのバージョンを調べるには、コマンド プロンプトで「MSIExec /?」と入力します。
MSI テクノロジ
MSI テクノロジの詳細については、Microsoft のマニュアルおよび Web サイトを参照してください。Windows インストーラーで使用可能なオプションやパラメーターは、DOS プロンプトで以下のコマンドを入力して使用できます。
MSIEXEC.EXE /?
このマニュアルではこの情報についてこれ以上の説明を行いません。その代わり、貴社の Pervasive PSQL インストールをカスタマイズするために MSI テクノロジを使用する実例を提供します。
メモ: Windows Vista 以降のオペレーティング システムで MSI テクノロジを使用してインストールを行うには、システム特権を持つ管理者ユーザー アカウントとしてインストールを実行する必要があります。
MSI テクノロジの使用
MSI テクノロジを使用してコマンド ラインによるインストールを実行する場合は、MSI ファイルを使用してインストール処理を実行します。
次の表は、Pervasive PSQL の各製品と、その Pervasive PSQL 製品に関連付けられているセットアップ実行可能ファイル名および MSI ファイル名を示しています。
表 1 Pervasive PSQL MSI およびセットアップ実行可能ファイルの名前
製品名
セットアップ実行可能ファイル
MSI 実行可能ファイル
サーバー エンジン(64 ビット)
SetupServer_x64.exe
PervasivePSQLv11Server_x64.msi
サーバー エンジン(32 ビット)
SetupServer_x86.exe
PervasivePSQLv11Server_x86.msi
Vx エンジン(64 ビット)
SetupServerVx_x64.exe
PervasivePSQLv11ServerVx_x64.msi
Vx エンジン(32 ビット)
SetupServerVx_x86.exe
PervasivePSQLv11ServerVx_x86.msi
ワークグループ エンジン(32 ビット)
SetupWorkgroup_x86.exe
PervasivePSQLv11WGE_x86.msi
クライアント エンジン(64 ビット)
SetupClient_x64.exe
PervasivePSQLv11Client_x64.msi
クライアント エンジン(32 ビット)
SetupClient_x86.exe
PervasivePSQLv11Client_x86.msi
ヒント: MSI オプションが Pervasive PSQL 製品のインストール時にどのように使用されるかについては、MSI オプションを使用したインストール および MSI オプションと PTKSetup.ini 設定を使用したインストールで例を参照してください。
PTKSetup.ini
PTKSetup.ini ファイルは Pervasive PSQL の各製品のインストールに含まれています。このファイルはインストール メディアの MSI 実行可能ファイルがある同じフォルダーにあります。PTKSetup.ini ファイルの各セクションには、サポートされるキーと指定可能な値についての説明があります。
PTKSetup.ini ファイルには 2 つの主要セクションがあります。[PROPERTIES] セクションでは、サイレント インストール時または有人インストール時に使用可能なオプションを提供します。[Registry Migration] セクションは Pervasive PSQL v10 より前のバージョンの Pervasive PSQL にのみ適用されます。このセクションについては後で詳しく説明します。
注意: 組み込む製品エディションに付属している PTKSetup.ini ファイルを必ず使用してください。各エディションのテクノロジやインストールには違いがあるため、この初期設定ファイルは製品ごとに異なります。
[PROPERTIES] セクション
次の表は、PTKSetup.ini の [PROPERTIES] セクションにあるカスタマイズ可能なカテゴリと、各カテゴリのキーについて概説します。
表 2 PTKSetup.ini のプロパティのカテゴリとキー
カテゴリ
キー
Setup Type
PVSW_PSQL_INSTALL_TYPE
Destination Folder
(カスタム セットアップのみ)
PVSW_PSQL_SKIP_INSTALLDIR
Directory Locations
(カスタム セットアップのみ)
PVSW_PSQL_DATADIR
PVSW_PSQL_INSTDIR32
PVSW_PSQL_INSTDIR64
PVSW_PSQL_ARCHIVE_DIR
Registration Page
PVSW_PSQL_UI_NO_REGISTER
PVSW_OEM_REGISTER_HTML
License
(ワークグループ エンジンまたはサーバー エンジンのみ)
PVSW_PSQL_LICENSE_KEY
PVSW_PSQL_SKIP_LICENSE
Engine as Service or Application
(ワークグループ エンジンまたはキャッシュ エンジンのみ)
PVSW_RUN_CCE_AS_SVC
PVSW_RUN_WGE_AS_SVC
PVSW_APP_WAIT_TIME
XIO(Xtreme I/O)
(32 ビットサーバー エンジンのみ)
PVSW_PSQL_INSTALL_XIO
Optional Features - Custom Setup Only
Data Access Features
PVSW_PSQL_INSTALL_ACTIVEX
PVSW_PSQL_INSTALL_ADONET
PVSW_PSQL_INSTALL_BTRBOX
PVSW_PSQL_INSTALL_DTO
PVSW_PSQL_INSTALL_JCL
PVSW_PSQL_INSTALL_JDBC
PVSW_PSQL_INSTALL_OLEDB
PVSW_PSQL_INSTALL_PDAC
Java Utilities Feature
PVSW_PSQL_INSTALL_DDFB
PVSW_PSQL_INSTALL_PCC
PVSW_PSQL_INSTALL_DOCUMENTATION
PVSW_PSQL_INSTALL_NOTIFYVIEWER
PVSW_PSQL_INSTALL_JAVAUTILS
Other Utility Features
PVSW_PSQL_INSTALL_CBOL
PVSW_PSQL_INSTALL_COREUTILS
PVSW_PSQL_INSTALL_PSA
ヒント: 各種プロパティのキーの詳細については、インストール パッケージに含まれている PTKSetup.ini ファイルの情報を参照してください。
[Registry Migration] セクション
PTKSetup.ini ファイルの 2 番目のセクションは、Pervasive PSQL v10 より前のバージョンからアップグレードする場合にのみ使用できます。最新バージョンの Pervasive PSQL へアップグレードする間に、このセクションに指定されたレジストリ設定を移行することによって、Pervasive PSQL v9 以前の構成設定を維持します。
ヒント: 各種設定についてはすべて、『Advanced Operations Guide』で詳しく説明しています。
レジストリ移行設定の書式
[Registry Migration] セクションでは、各種設定について以前のバージョンの設定が等号(=)の左側に記載され、等号の右側に Pervasive PSQL 用の設定が記載されています。
レジストリ移行設定には次のような書式を使用します。
<古いバージョン>=<新しいバージョン>
レジストリ移行設定の使用
インストール時に Pervasive PSQL v10 より前のバージョンから移行しない設定についてはコメント行にします。移行されるキーが既に存在する場合、以前のレジストリ設定は移行された設定に置き換わります。
メモ: Pervasive PSQL v10 以上のバージョンをアップグレードする場合、Pervasive PSQL のインストールではこのセクションを参照せず、すべての設定を自動的に移行します。
現在の設定を確認するには bcfg ユーティリティ使用します。このユーティリティについては『Advanced Operations Guide』を参照してください。このユーティリティを使用すれば、現在の設定を取得して確認することができるので、設定の変更が必要かどうかを判断するのに役立ちます。
Pervasive PSQL のインストール実行後の設定
Pervasive PSQL のインストール後、Distributed Tuning Interface(DTI)で使用可能な関数を使用して、お使いの Pervasive PSQL エンジンの設定やチューニングを行うことができます。DTI の関数を使用すれば、現在の設定を調べたりプログラムから設定を変更したりするなど、さまざまなタスクを実行することができます。
Pervasive PSQL エンジンの設定を行うための DTI 関数の使用に関する詳細については、『Distributed Tuning Interface Guide』の「DTI 関数グループ」セクションにある関数の一覧を参照してください。
Pervasive DTO オブジェクトは、DTI インターフェイスと同様、Pervasive Control Center 機能を実行するための COM インターフェイスです。
システム パフォーマンスの向上
ワークステーションを復旧するための方法として再イメージ化やその他の技術を採用し、「システムの復元」を使用しない企業の環境では、インストーラー動作用の「システムの復元」を無効にすることによって、システムの復元ポイントを作成するための時間やディスク スペースが不要になりパフォーマンスを向上させることができます。
「システムの復元」を無効にするには、お使いのオペレーティング システムに固有の詳細な情報について、Microsoft のヘルプ システムを参照してください。
この設定はインストーラーが開始する復元動作のみに影響します。またこの設定はグループ ポリシーで使用することができ、各ワークステーションへの配置を支援します。
メモ: 「システムの復元」は非常に重要な Windows の機能であるため、ほとんどの状況において、この機能を無効にすることはお勧めできません。「システムの復元」の無効を適用できるのは、企業のシナリオとして、この機能を使用しないとしている場合のみです。
インストールのシンプルなカスタマイズ
以下の 3 つの方法のいずれかを使用することで、インストールに対して簡単なカスタマイズが行えます。
MSI オプションを使用したインストール
PTKSetup.ini 設定を使用したインストール
MSI オプションと PTKSetup.ini 設定を使用したインストール
MSI オプションを使用したインストール
ここでは、Windows インストーラーに含まれているオプションとパラメーターを使用した、インストールのカスタマイズについて説明します。
サイレント インストール
この quiet オプションを使用すると、ユーザーが介入することなくインストールが実行できます。サイレント インストールではそれ以外の別のインストールを自動的に起動することはできません。サイレント インストールの場合は、製品が完全な最新版になるよう別のインストールを実行する必要がある場合もあります。サイレント インストールで特に考慮すべき点を参照してください。
以下の手順では、コマンド ラインから、quiet オプションを指定して Pervasive PSQL をインストールする方法について説明します。
メモ: インストール先のシステムに Microsoft Windows Installer(MSI)3.1 以上がインストールされている場合は、下記の MSIEXEC プログラム用の手順を使用します。インストール先のシステムに MSI 3.1 以上があるかどうかが不明な場合は、セットアップ実行可能ファイルを使用してインストールしてください。セットアップ実行可能ファイルを使用したサイレント インストールの例を参照してください。
quiet(サイレント)オプションを使用して Pervasive PSQL をインストールするには
1 コマンド プロンプトから次のコマンドを入力します。
MSIEXEC.EXE /i <PervasiveProductName>.msi TRANSFORMS=1041.mst /qn
インストール プログラムはユーザーが介入することなくバックグラウンドで実行します。
2 現在のリリースに製品アップデートが含まれている場合はそれをインストールします。現在のリリース用の製品パッチを参照してください。
メモ: コマンド ライン構文の詳しいドキュメントについては Windows Installer SDK を参照してください。
quiet(サイレント)オプションを使用して Pervasive PSQL をアップグレードするには
1 既存の製品(アップグレード元の製品)に適用可能な製品アップデートがある場合は、最初にそれをインストールします。製品をアップグレードするためのパッチを参照してください。
2 セットアップ実行可能ファイルを使用したサイレント インストールの例で説明されているセットアップ実行可能ファイル、または quiet(サイレント)オプションを使用して Pervasive PSQL をインストールするにはで説明されている MSIEXEC プログラムのいずれかを使用して Pervasive PSQL をインストールします。
インストール先のシステムに Microsoft Windows Installer(MSI)3.1 以上がインストールされている場合は、MSIEXEC プログラムを使用します。インストール先のシステムに Microsoft Windows Installer(MSI)3.1 以上があるかどうかが不明な場合は、セットアップ実行可能ファイルを使用します。
3 現在のリリースに製品アップデートが含まれている場合はそれをインストールします。現在のリリース用の製品パッチを参照してください。
サイレント インストールで特に考慮すべき点
サイレント インストールではそれ以外の別のインストールを自動的に起動することはできません。サイレント インストールの場合は、製品が完全な最新版になるよう別のインストールを実行する必要がある場合もあります。そのような独立したインストールの例には次のようなものがあります。
製品をアップグレードするためのパッチ
現在のリリース用の製品パッチ
製品をアップグレードするためのパッチ
アップグレードとは旧バージョンのリリースから現在のリリースに移行することです。現在のリリースにアップグレードする前に、パッチを適用しておく必要がある場合があります。現在のリリース用の readme ファイルを参照してください。これには必要なアップグレード パッチが挙げられています。アップグレード パッチが使用可能であれば、最初にそれをインストールします。
ヒント: このガイドの例では、実行をより高速にするために、"eom" ログ フラグを使用します。このオプションは、エラー情報のみを含むログ ファイルを生成します。エラーが発生した場合は、サポートへ問い合わせる前に、"/l*v" ログ オプションを使ってコマンドを再実行し、詳細なログ ファイルを生成してください。
コマンド プロンプトから以下のコマンドを使用してパッチをインストールします。
Product_type_platform.msp /qn /leom "%temp%\product_pre-UpgradePatch.log"
この場合、
Product は製品を示し、type および platform は製品の種類と製品を実行するプラットフォームを示します。たとえば、PSQLversionPatch_Client_x86.msp は、32 ビット プラットフォームの Pervasive PSQL クライアントを参照します。
現在のリリース用の製品パッチ
現在のリリース用のパッチは「製品アップデート」と呼ばれます。製品の現在のリリースによっては、サイレント インストールの後に製品アップデートを適用する必要がある場合もあります。製品アップデートが必要な場合、インストール メディアの ~\Redist\PVSW\PSQL\Patches\ フォルダーにそのアップデートがあります。
そのフォルダーのパッチをインストールすると現在のリリースが確実に最新版になります。たとえば、以下のコマンドは 32 ビット版の Pervasive PSQL Server 用の製品アップデートをインストールします。
path_to_installation_media\Redist\PVSW\PSQL\Patches\PSQLversionPatch_Server_x86.msp /qn /leom "%temp%\PSQLversion_post-InstallPatch.log"
サイレント インストールが終了したことを判断する
サイレント インストールが終了したかどうかを判断するために次のいずれかの方法を使用できます。
1 /qb、/qb!、/qb+、/qb-、/qb などの標準的な UI オプションのうちの 1 つを指定して Pervasive PSQL のインストールが実行されるよう、Windows Installer Process(msiexec.exe)に渡されるコマンドを修正します。MSI の UI レベルに関する詳しい情報については、Web サイトの Microsoft Developer Network(MSDN)ライブラリを参照してください。
setup.exe コマンド ライン オプション /v の後のすべてが msiexec.exe に渡されることに注意してください。 InstallShield ランチャー(setup.exe)を使用して msiexec.exe コマンド ライン オプションを渡す方法の詳細については、Macrovision Helpnet Web サイトをご覧ください。
2 インストール コマンドを順に実行する Windows バッチ スクリプトを作成します。バッチ スクリプトが完了すると、サイレント インストールが終了します。
64 ビット版 Pervasive PSQL Server をインストールするバッチ スクリプトは次のとおりです。
@echo off
set TS_FILE=%windir%\system32\change.exe
set PSQL_EXE=%cd%\Server\SetupServer_x64.exe
set PSQL_LOG=%temp%\SetupServer_x64.log"
set MODE=REALLYSUPPRESS
set PSQL_EXE_CLI=/S /v"/leom %PSQL_LOG% /qn REBOOT=%MODE%
set PSQL_MSP_PATH=%cd%\Server\Redist\PVSW\PSQL\patches
set PSQL_MSP=%PSQL_MSP_PATH%\PSQLversionPatch_Server_x64.msp
set PSQL_MSP_LOG=%temp%\PSQLversionPatch_Server_x64.log
set PSQL_MSP_CLI=/leom %PSQL_MSP_LOG% /qn REBOOT=%MODE%
echo Pervasive PSQL Install
echo ...changing to 'install' mode
echo for terminal services systems
if EXIST "%TS_FILE%" change user /install
echo run main PSQL MSI Installer
"%PSQL_EXE%" %PSQL_EXE_CLI%
if NOT exist "%PSQL_MSP%" goto RESUME
echo run PSQL Patch Installer
"%PSQL_MSP%" %PSQL_MSP_CLI%
:RESUME
echo -- Reset install mode, if needed
if EXIST "%TS_FILE%" change user /execute
echo PSQL Install Complete
メモ: この例は 64 ビット版のサーバー用です。その他の製品の場合は、インストーラー名やログ ファイルを各製品に応じた適切な名前に変更してください。また、特定のオペレーティング システムの場合は、Administrator(管理者)としてバッチ スクリプトを実行する必要があります。お使いのオペレーティング システムに応じた、バッチ スクリプトを実行するための適切な権限を必ず持っている必要あります。
PTKSetup.ini 設定を使用したインストール
このセクションでは、PTKSetup.ini 設定を使用するカスタム インストールをコマンド ラインから実行する作業例を示します。PTKSetup.ini 設定を使用するインストール方法には、この INI ファイルで設定を指定し、コマンド ラインからオプションを指定しないでインストールを実行するというもう 1 つの方法もあります。
PTKSetup.ini ファイルで値を設定することはできますが、INI キーや値をこのファイルに追加することはできないので注意してください。このファイルに INI キーや値を追加しても、それらが Pervasive Software で定義されていなければインストール処理で無視されます。
Pervasive PSQL キーの指定
Pervasive PSQL v11 より前のバージョンの Pervasive PSQL で、Pervasive PSQL キーは PTKSetup.ini ファイルで属性として指定できました。そのため、複数のインストールで同じキーを使用できました。本バージョンではインストールごとに独自の一意キーが必要となります。従来どおり、PTKSetup.ini にキーを指定することはできますが、そのキーはインストールが実行されるマシンごとに一意でなければなりません。
キーの配布にはさまざまな手段が用いられます。たとえば、パッケージの箱の上にキーを印刷する、箱の中に同梱する、エンド ユーザーへの電子メールに記載するなどの手段があります。キーの配布にどのような方法を用いたとしても、PTKSetup.ini におけるキーの一意性を保証する 1 つの方法は、アプリケーションのインストールでエンド ユーザーにキーの入力を促すことです。 その後、アプリケーションのインストールで PTKSetup.ini のローカル コピーにそのキーを書き込むことができ、PTKSetup.ini を使用するインストール処理を続行します。 PTKSetup.ini に有効なキーが指定されている場合、Pervasive PSQL インストール処理によってそのキーが自動的に認証されます。 キーが有効であるということは、インストールが実行されるマシンに対してキーが一意であるということです。
オプション機能のインストール
次の手順では、コマンド ラインからオプション機能を使用して Pervasive PSQL をインストールする方法について説明します。
Pervasive PSQL をマニュアルなしでインストールするには
1 DOS コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
2 次のコマンドを入力します。
MSIEXEC.EXE /i "<PervasiveProductName>.msi" PVSW_PSQL_INSTALL_DOCUMENTATION=0 TRANSFORMS=1041.mst
3 Enter キーを押します。
インストール プログラムは、オプション機能の一覧からマニュアル オプションを削除して実行します。
キーの認証を含む Pervasive PSQL のインストール
1 DOS コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
2 インストールが実行されるマシンに対する一意のキーを使用して、以下のコマンドを入力します。
MSIEXEC.EXE /i "<PervasiveProductName>.msi" PVSW_PSQL_LICENSE_KEY=NG2ZE-ZKS3C-D2CFK-9IR6K-G2C3X TRANSFORMS=1041.mst
Pervasive PSQL キーの指定も参照してください。
MSI オプションと PTKSetup.ini 設定を使用したインストール
PTKSetup.ini ファイルの設定に加えて MSI オプションとパラメーターも使用して、Pervasive PSQL インストールをカスタマイズすることができます。この方法を使用すれば、PTKSetup.ini 内のプロパティを無効にし、コマンド ラインから追加オプションを使ってインストールを実行できます。
このセクションでは、これらの両方のオプションを使用してカスタマイズされたインストールの作業例を提供します。ここで提供する例は、前述の例で使用した、PTKSetup.ini ファイルで値を設定する方法とコマンド ラインでオプションを指定する方法を組み合わせたものです。
Pervasive PSQL をマニュアルなしで quiet オプションを使ってインストールするには
1 PTKSetup.ini ファイルで、以下のプロパティを探します。
;PVSW_PSQL_INSTALL_DOCUMENTATION=1
2 このプロパティの値を 0 に変更し、次のようにします。
PVSW_PSQL_INSTALL_DOCUMENTATION=0
ヒント: 必ず先頭の ";" を削除してコメントを外し、プロパティが含まれるようにしてください。
3 DOS コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
4 次のコマンドを入力します。
MSIEXEC.EXE /i <PervasiveProductName>.msi TRANSFORMS=1041.mst /qn
5 Enter キーを押します。
これで、インストール プログラムはバックグラウンドでサイレントに実行され、ユーザー マニュアルはインストールされません。
サイレント インストールで特に考慮すべき点も参照してください。
Pervasive PSQL をキーの認証付きで Quiet オプションを使ってインストールするには
1 PTKSetup.ini ファイルで、以下のプロパティを探します。
;PVSW_PSQL_LICENSE_KEY=
2 次に示すように、このプロパティの値を、インストールが実行されるマシンに対する一意のキーに変更します。
PVSW_PSQL_LICENSE_KEY=NG2ZE-ZKS3C-D2CFK-9IR6K-G2C3X
Pervasive PSQL キーの指定も参照してください。
3 DOS コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
4 次のコマンドを入力します。
MSIEXEC.EXE /i <PervasiveProductName>.msi TRANSFORMS=1041.mst /qn
5 Enter キーを押します。
これで、インストール プログラムはバックグラウンドでサイレントに実行され、ユーザー マニュアルはインストールされません。
サイレント インストールで特に考慮すべき点も参照してください。
セットアップ実行可能ファイルで別の設定ファイルの場所を使用する
MSI のパブリック プロパティである PVSW_CFG_FILE を設定して完全に修飾されたファイル パス名を渡すことによって、別の設定ファイルを使用することができます。このプロパティは、コマンド ラインで Windows のプロセス(msiexec)に渡す必要があります。
このプロパティを渡す前に、プロパティにスペースが含まれているかどうかを確認します。このプロパティにスペースが含まれていない場合は、次の例のように指定します。
SetupName.exe /V"PVSW_CFG_FILE=c:\temp\ConfigFile.ini"
メモ: /V コマンド ライン オプションの後にスペースを入れないでください。
プロパティにスペースが含まれている場合は、次の例に示すように、そのプロパティの値を二重引用符で囲み、先頭に円記号(\")を付ける必要があります。
SetupName.exe /V"PVSW_CFG_FILE=\"c:\Documents and Settings\UserName\temp\ConfigFile.ini\""
上記の例を組み合わせて使用すれば、MSI の複数のプロパティ設定を渡すこともできます。
SetupName.exe /V"PROPERTY1=0 PROPERTY2=\"c:\My Path\Some File.txt\""
MSI 実行可能ファイルで別の設定ファイルの場所を使用する
対象とするターゲット システムに、現在サポートされている Windows インストーラーのバージョンがある場合は、MSI 実行可能ファイルを使用するだけです。MSDN のサポート技術情報(Knowledge Base)で Windows インストーラーのコマンド ラインオプションに関するトピック「Command-Line Options」(英語)に記載されている MSI パブリック プロパティを指定する手順に従います。
msiexec.exe /i "{パス}\MSIPackage.msi" PROPERTY1="プロパティ値" PROPERTY2=0
インストールの高度なカスタマイズ
このセクションでは、Pervasive PSQL の組み込みインストールに対して高度なカスタマイズを行う方法について詳しく説明します。 Pervasive PSQL はインストールの高度なカスタマイズ方法として以下をサポートします。
CAB ファイルを使用したインストール パッケージ サイズと各種機能の変更
カスタム ファイル選択による組み込みインストールの開発
インストールをカスタマイズする変換の作成
CAB ファイルを使用したインストール パッケージ サイズと各種機能の変更
Pervasive PSQL インストールにはキャビネット(CAB)ファイルが含まれています。このファイルはご自身のインストール パッケージから削除することによってインストール パッケージの全体のサイズを削減したり、不要なファイルを使用しないようにすることができます。これらのファイルを削除すると、カスタム セットアップ時にグラフィカル ユーザー インターフェイスで使用可能な機能のリストから該当する機能を自動的に削除します。
CAB ファイルを使った作業と機能のアップデート
CAB ファイルは、MSI 実行可能ファイルやセットアップ実行可能ファイルがある同じディレクトリにあります。先頭にアンダースコア(_)が付く CAB ファイルがそのインストール タイプに必要なものです。インストール タイプごとに必要なファイルのリストについては、必要なファイルを参照してください。
CAB ファイルのコア セットは変わりません。ただし、Pervasive PSQL へのアップデートには、新たに追加されたコンポーネントや機能を担うために、Pervasive PSQL v11 でリリースされているオリジナル セットから追加された CAB ファイルが含まれます。新しい CAB ファイルが存在する場合、Pervasive PSQL へのアップデートでは追加の CAB ファイルの生成が必要となる可能性があります。インストール タイプ用のファイルの最新セットと、インストールしようとするオプション機能を確認して入手してください。
必要なファイル
必要な CAB ファイルはアンダースコアで指定されます。次の表は、各インストール タイプに必要なキャビネット ファイルの一覧を示します。
表 3 エンジンのインストール タイプ別に必要なキャビネット ファイル
キャビネット ファイル
サーバー VX 64
サーバー VX 32
サーバー 64
サーバー 32
クライアント 64
クライアント 32
ワークグループ
_CE32.cab
 
 
 
 
 
* 
 
_CE32_64.cab
 
 
 
 
* 
* 
 
_Core.cab
* 
* 
* 
* 
 
* 
* 
_DbEng32.cab
 
* 
 
* 
 
 
* 
_DbEng.cab
* 
* 
* 
* 
 
 
* 
_PSQL32.cab
 
* 
 
* 
 
* 
* 
_PSQL64.cab
* 
 
* 
 
* 
 
 
_PSQL.cab
* 
* 
* 
* 
* 
* 
* 
_Srvr32.cab
 
* 
 
* 
 
 
 
_Srvr64.cab
* 
 
* 
 
 
 
 
_SrvrEng.cab
* 
* 
* 
* 
 
 
 
_WGC.cab
 
 
 
 
 
* 
* 
_WGE.cab
 
 
 
 
 
 
* 
オプション機能
次の表は、インストール タイプ別に適用されるオプション機能の一覧を示します。
表 4 エンジンのインストール タイプ別オプション機能のキャビネット
キャビネット ファイル
サーバー VX 64
サーバー VX 32
サーバー 64
サーバー 32
クライアント 64
クライアント 32
ワークグループ
ActiveX.cab
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* 
* 
* 
 
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ADONET.cab
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BtreveDos.cab
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CSE32Cmn.cab
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CSE32Eng.cab
 
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CSE64Eng.cab
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CSECmEng.cab
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Docs.cab
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DocsVx.cab
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DTO64.cab
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DTO.cab
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JDBC.cab
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NVUtil.cab
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OLEDb.cab
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Utils.cab
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WPMCS32.cab
 
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XIO.cab
 
 
 
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オプション機能の要件
一部のオプション機能では、その機能を有効にするために別のコンポーネントが必要な場合があります。以下の表には、別のコンポーネントを必要とするオプション機能を一覧表示します。
表 5 オプション機能のキャビネット ファイルの要件
 
Cobol Schema Executor
Data Dictionary File Builder
Pervasive PSQL Control Center
Pervasive System Analyzer
Pervasive ユーザー向けドキュメント
Notification Viewer
CSE32Cmn.cab
* 
 
 
 
 
 
CSE32Eng.cab
* 
 
 
 
 
 
CSE64Eng.cab
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CSECmEng.cab
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DDFB.cab
 
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Docs.cab
 
 
 
 
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EclipRCP.cab
 
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JRE6.cab
 
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JreUtils.cab
 
 
 
 
 
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NVUtil.cab
 
 
 
 
 
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PCC.cab
 
 
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PSA.cab
 
 
 
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Utils2.cab
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Utils.cab
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CAB ファイル インストールの例
CAB ファイルを使用したインストールのカスタマイズの例を以下に示します。この例は、ワークグループ エンジンのインストールに、唯一のオプション機能としてドキュメントを加えます。
メモ: ドキュメントには、Eclipse フレームワークと Pervasive PSQL Control Center をインストールする必要があります。
ワークグループ エンジンとドキュメントをパッケージするには
1 ワークグループ エンジン用に必要な CAB ファイルを選択します(エンジンのインストール タイプ別に必要なキャビネット ファイルを参照)。これらのファイルは以下のとおりです。
_Core.cab
_DbEng32.cab
_DbEng.cab
_PSQL32.cab
_WGC.cab
_WGE.cab
2 ドキュメント用のオプション機能 CAB ファイルを選択します(オプション機能のキャビネット ファイルの要件を参照)。これらのファイルは以下のとおりです。
Docs.cab
EclipRCP.cab
PCC.cab
JRE6.cab
上記の 2 つの手順で挙げたファイルは、ワークグループ エンジンとドキュメントをインストールするために必要な CAB ファイルです。その他の CAB ファイルはインストール パッケージから削除しても構いません。
カスタム ファイル選択による組み込みインストールの開発
Pervasive PSQL インストールをご自分のアプリケーションに組み込むもう 1 つの方法は、カスタム ファイル選択を使用することです。これは、「チェリー ピッキング(良いもののみを選ぶこと)」と呼ばれることもあります。この方法を使用すれば、個々のファイル レベルで Pervasive PSQL コンポーネントを選択することができます。
インストールをカスタマイズする変換の作成
組み込みインストールをカスタマイズするもう 1 つの高度な方法は、Windows インストーラーによる変換ファイル(MST)を作成することです。インストールをカスタマイズするために変換ファイルを作成する手法は、カスタマイズされたインストール用にカスタム ファイル選択を使用する方法と異なり、インストール時により柔軟に機能が選択でき、MSI テクノロジに関連する機能を保持し、またアップグレードやパッチを簡単に適用することができます。
MSI 変換を生成するには、インストール データベースを操作する必要があります。変換ファイルを生成に使用できるツールがいくつかあります。これらのツールとは Windows プラットフォーム SDK の InstallShield、Microsoft Orca または MSI ユーティリティ です。
ショートカットなしの組み込みインストールの作成
カスタマイズされたインストールに変換ファイルを使用する例は、ショートカットをインストールしない Pervasive PSQL のインストールが挙げられます。このタイプの手法を実践する手順を以下に説明します。
1 元の Pervasive PSQL MSI パッケージのコピーを作成します。たとえば、PervasivePSQLv11WGE_x86_copy.msi とします。
2 InstallShield または Orca などの Windows インストーラー テーブル エディターを使用してそのデータベースのコピーを開きます。
3 Shortcut テーブルで、InstallExecuteSequence レコードにおける Action=CreateShortcuts の Condition 値を変更します。
現在の InstallExecuteSequence レコード
CreateShortcuts <null_value> 5500
修正後の InstallExecuteSequence レコード
CreateShortcuts NOSHORTCUTS 5500
メモ: "NOSHORTCUTS" などの未定義のプロパティ名を追加すると、アクションが省かれるのでショートカットが作成されません。
4 2 つのパッケージを比較して変換ファイルを生成できるツール(InstallShield/Orca/MSI ユーティリティ)を使って、元の MSI インストール ファイル PervasivePSQLv11WGE_x86.msi と変更したコピーの PervasivePSQLv11WGE_x86_copy.msi を比較し、MSI 変換ファイル(MST)を生成します。
5 生成した変換ファイルに MyTransform.MST などの一意の名前を付けます。
6 変換ファイルには一緒にインストール ファイルを含め、コマンド ラインで TRANSFORMS プロパティに変換の名前を設定する変更を行います(TRANSFORMS=MyTransform.MST)。
生成した変換ファイルの使用については以下の変更例を参照してください。
セットアップ実行可能ファイルを使用したサイレント インストールの例
次の例は、ユーザーの一時フォルダーにログ ファイルを作成します。
SetupWorkgroup_x86.exe /s /v"/qn REBOOT=ReallySuppress /leom \"%TEMP%\PSQL_version_Install.log\" TRANSFORMS=MyTransform.MST"
次の例は、ユーザーの一時フォルダーにログ ファイルを作成し、製品キーとサービス インストール オプションを指定します。
SetupWorkgroup_x86.exe /s /v"/qn REBOOT=ReallySuppress PVSW_PSQL_LICENSE_KEY={キー値} PVSW_RUN_WGE_AS_SVC=Y TRANSFORMS=MyTransform.MST /leom \"%TEMP%\PSQL_version_Install.log\""
MSI 実行可能ファイルを使用したサイレント インストールの例
次の例は、ユーザーの一時フォルダーにログ ファイルを作成し、製品キーとサービス インストール オプションを指定します。
msiexec.exe /i {パス}\ PervasivePSQLversionWGE_x86.msi /qn REBOOT=ReallySuppress PVSW_PSQL_LICENSE_KEY={キー値} PVSW_RUN_WGE_AS_SVC=Y TRANSFORMS=MyTransform.MST /leom "%TEMP%\PSQL_version_Install.log"
製品アップデート(パッチ)のアンインストール
多くの場合、Windows システムにある Pervasive PSQL に適用された製品アップデートは、その製品アップデートをアンインストールすることによってロール バックすることができます。アンインストールによって、アップデートされている Pervasive PSQL バイナリを製品アップデート適用前の以前のバージョンの状態に戻します。
Windows Vista にインストールされた Pervasive PSQL 用のパッチは、インストールされた更新プログラムを表示]を選択したときにソフトウェア エクスプローラー([プログラムのアンインストールまたは変更])には表示されません。これは、Pervasive PSQL をアンインストールまたは変更する場合は、ユーザーに対し必ず管理者へ昇格するよう要求する機能が Pervasive PSQL にあるためです。
Pervasive PSQL 用の製品アップデートをコマンド ラインからアンインストールするには、以下の方法があります。
インストールに使用した元のインストール パッケージ(MSI)または製品コード GUID にアクセスします(Pervasive PSQL の各インストール タイプにはそれぞれ個別の製品コード GUID があります)。
元のパッチ(.MSP)ファイルにアクセスします。
以下のコマンドのどちらかを使用して製品アップデートをアンインストールします。
msiexec /package <{MSI のパス} または 製品コード GUID> /uninstall <MSP のパス> /leom %temp%\uninstall_patch.log
または
msiexec /i <{MSI のパス} または 製品コード GUID> MSIPATCHREMOVE=<MSP のパス> /leom %temp%\uninstall_patch.log
メモ: 製品アップデートが作成された時点で知られていない特定の状況では、いくつかの Pervasive PSQL 製品アップデートがアンインストールされない場合もあります。"Uninstallation of the patch package is not supported"(このパッチ パッケージのアンインストールはサポートされません)という警告メッセージが表示された場合は、その製品アップデートをアンインストールすることはできません。ログ ファイルを作成するサイレント アンインストール コマンドの場合、ログ ファイルに最後近くに "Uninstallation of the patch package is not supported" というテキストが含まれます。