Pervasive PSQL の使用
 
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Pervasive PSQL の使用
基本的なユーザー タスクの説明
この章では、Pervasive PSQL データベースで作業を行うために知っておく必要のある基本的なタスクについて説明します。以下の項目について説明します。
データベース エンジンの起動と停止
データベース エンジンの管理者権限の許可
ODBC データベース アクセスの設定
PCC を使用したデータベース アクセスの設定
PCC を使ってリモート エンジンのデータにアクセスする
その他のアプリケーションから ODBC を介してデータにアクセスする
DSN の削除
Windows XP のユーザー簡易切り替え機能の使用
データベース エンジンの起動と停止
このセクションでは、Pervasive PSQL エンジンの起動および停止方法について説明します。エンジン設定プロパティによっては、設定の変更を有効にするためにエンジンを停止および再起動する必要があります。
データベース エンジンを起動および停止するには、お使いのエンジンおよびプラットフォームの手順に従ってください。
Windows サーバー上でのサーバー エンジンの起動と停止
Windows 上でのワークグループ エンジンの起動と停止
Linux 上でのデータベース エンジンの起動と停止
Windows サーバー上でのサーバー エンジンの起動と停止
Windows サーバー環境では、Pervasive PSQL Server はサービスとして起動します。サービスはインストール処理の一部としてロードされ、デフォルトのインストールであれば常に使用可能な状態に設定されます。
サービスの依存関係
その他の Pervasive PSQL 製品である Pervasive DataExchange もサービスをインストールします。Pervasive DataExchange は、Pervasive PSQL Transactional Engine および Pervasive PSQL Relational Engine の両方のサービスに依存します。
データベース エンジン サービスの開始、停止、再開によって依存サービスがどのように動作するかを次の表にまとめます。
どのアプリケーションを使用してデータベース エンジン サービスを開始、停止または再開したかに関係なく、依存サービスの動作は同じです(PCC、Windows Services、Net Start、PSC)。
表 4 データベース エンジン サービスの動作に基づく依存サービスの動作
データベース エンジン サービス
開始
停止
再開
DataExchange サービスの動作
Pervasive PSQL Transactional Engine
* 
 
 
なし
 
* 
 
停止
 
 
* 
再開
Pervasive PSQL Relational Engine
* 
 
 
なし
 
* 
 
停止
 
 
* 
再開
DataExchange のサービスを開始した場合、必須のサービスとして Pervasive PSQL Relational Engine が開始します。
メモ: 依存サービスは、停止することを知らせるメッセージを表示することなく停止します。
Windows サーバーで PCC を使用してデータベース サービスを開始するには
サービスを開始または停止するにはを参照してください。
Windows サーバーで PCC を使用してデータベース サービスを停止するには
サービスを開始または停止するにはを参照してください。
 
Windows サーバーでコントロール パネルを使用してデータベース サービスを開始するには
1 Windows のコントロール パネルで[管理ツール]をクリックし、[サービス]をダブルクリックします。
1 のようなダイアログ ボックスが表示されます。
図 1 [サービス]ダイアログ ボックス
2 Pervasive PSQL Transactional Engine を右クリックし、次に[開始]をクリックします。 Pervasive PSQL Relational Engine を右クリックし、次に[開始]をクリックします。
Windows サーバーでコントロール パネルを使用してデータベース サービスを停止するには
1 Windows のコントロール パネルで[管理ツール]をクリックし、[サービス]をダブルクリックします。
1 のようなダイアログ ボックスが表示されます。
図 2 [サービス]ダイアログ ボックス
2 Pervasive PSQL Relational Engine を右クリックし、次に[停止]をクリックします。 Pervasive PSQL Transactional Engine を右クリックし、次に[停止]をクリックします。
Windows サーバーで Net Start または PSC を使用してデータベース サービスを開始するには
1 オペレーティング システムで、次のいずれかのコマンドを実行します。
a. net start "Pervasive.SQL (<transactional | relational>)"
b. psc start "Pervasive.SQL (<transactional | relational>)"
Windows サーバーで Net Stop または PSC を使用してデータベース サービスを停止するには
1 オペレーティング システムで、次のいずれかのコマンドを実行します。
a. net stop "Pervasive.SQL (<transactional | relational>)"
b. psc stop "Pervasive.SQL (<transactional | relational>)"
Windows 上でのワークグループ エンジンの起動と停止
Windows でワークグループ エンジンをアプリケーションとして起動するには
この手順は、ワークグループ エンジンがアプリケーションとしてインストールされていることを前提としています。『Getting Started with Pervasive PSQL』のWindows での Pervasive PSQL Workgroup のインストールを参照してください。
1 オペレーティング システムの[スタート]メニューまたはアプリ画面から[ワークグループ エンジンの開始]をクリックします。
ワークグループ エンジンを Windows アプリケーションとして停止するには
この手順は、ワークグループ エンジンがアプリケーションとしてインストールされていることを前提としています。『Getting Started with Pervasive PSQL』のWindows での Pervasive PSQL Workgroup のインストールを参照してください。
1 オペレーティング システムの[スタート]メニューまたはアプリ画面から[ワークグループ エンジンの停止]をクリックします。
メモ: 以下の条件下でエンジンを停止しようとすると、警告メッセージが表示されます。
アクティブなクライアントがある。
エンジンのロード後、何の動作も行われていない。
オペレーションが最後に実行されてから 10 秒経過していない。
ワークグループ エンジンを Windows サービスとして起動するには
この手順は、ワークグループ エンジンがサービスとしてインストールされていることを前提としています。『Getting Started with Pervasive PSQL』の Windows での Pervasive PSQL Workgroup のインストールを参照してください。
1 Windows サーバー上でのサーバー エンジンの起動と停止に説明されているさまざまな方法を参照してください。
2 Windows の[サービス]コントロール パネルを使用する場合は、サービス名を "Pervasive PSQL Workgroup Engine" に置き換えてください。 net start または psc を使用する場合は、サービス名を "psqlWGE" に置き換えてください。
ワークグループ エンジンを Windows サービスとして停止するには
この手順は、ワークグループ エンジンがサービスとしてインストールされていることを前提としています。『Getting Started with Pervasive PSQL』のWindows での Pervasive PSQL Workgroup のインストールを参照してください。
1 Windows サーバー上でのサーバー エンジンの起動と停止に説明されているさまざまな方法を参照してください。
2 Windows の[サービス]コントロール パネルを使用する場合は、サービス名を "Pervasive PSQL Workgroup Engine" に置き換えてください。 net stop または psc を使用する場合は、サービス名を "psqlWGE" に置き換えてください。
Linux 上でのデータベース エンジンの起動と停止
Linux では、データベース エンジンはデーモンとして起動します。デーモンはインストール処理の一部としてロードされ、完全インストールであれば常に使用可能な状態に設定されます。
Pervasive PSQL v11 SP3 デーモン プロセスを起動および停止するには、root ユーザーとしてログインする必要があります。プロセスを起動および停止するには、シェル スクリプトの psql を使用します。
Linux でデータベース エンジンを起動するには
コマンド ラインで以下のように入力します。
/etc/init.d/psql start  
Pervasive PSQL 64 ビット サーバーでは、このコマンドはトランザクショナル デーモンとリレーショナル デーモンの両方を起動します。リレーショナル デーモンは 32 ビットのみです。
Linux でデータベース エンジンを停止するには
コマンド ラインで以下のように入力します。
/etc/init.d/psql stop  
Pervasive PSQL 64 ビット サーバーでは、このコマンドはトランザクショナル デーモンとリレーショナル デーモンの両方を停止します。
Linux でデータベース エンジンを強制停止するには
データベース エンジンが正しく起動または停止されなかった場合は、psql start および stop コマンドを使用してエンジンを強制停止する必要があります。force stop は共有メモリと Pervasive PSQL が作成したセマフォを削除し、Pervasive PSQL リレーショナルおよびトランザクショナル プロセスを停止します。データベース エンジンを強制停止するには、コマンド ラインで次のように入力します。
/etc/init.d/psql force  
データベース エンジンの管理者権限の許可
このセクションでは、最初にオペレーティング システム上での管理者レベルのアクセス権を必要とする Pervasive PSQL v11 SP3 のタスクと、それを必要としないタスクについての概要を説明します。次に、サポートされる各オペレーティング システムでユーザー管理者レベルのアクセス権を許可する手順を説明します。
メモ: 特に注記のない限り、このセクションの内容はサーバー エンジンのみに適用されます。
管理者権限を必要とするタスク
以下を行うには、管理者レベルの権限が必要です。
名前付きデータベースとテーブルの作成と設定
Table Editor を使用したテーブル設計の表示または変更
エンジンの設定オプションの設定
エンジンのモニター値の表示と設定
特定のエンジン設定の表示
サービスとして実行している場合のエンジンの再起動
管理者権限の許可方法
管理者レベルのアクセスを行うには、次の条件を満たす必要があります。
データベース エンジンを実行するマシン上での完全な管理者権限を持つ(たとえば、ドメイン管理者には特定のローカル マシンの完全な権限が足りません)。
または
オペレーティング システムの Pervasive_Admin グループのメンバーである。
Table Editor を使用してテーブル設計を変更するには、Pervasive_Adminグループのメンバーであっても、データベース エンジンが実行中のマシンでの完全な管理者権限を持っている必要があります。
メモ: Linux サーバーの場合、管理者レベルの権限は btadmin ユーティリティを使ってユーザーとパスワードを btpasswd ファイルに追加した場合にのみ許可されます。
Pervasive_Admin オプションを使用すれば、ユーザーにデータベース エンジンが存在するオペレーティング システムの管理者権限を与えることなく、そのデータベース エンジンの管理者権限を許可することができます。
Active Directory 環境内での権限
Active Directory 環境内では、1 つまたは複数の Pervasive_Admin グループを使用することができます。『Getting Started with Pervasive PSQL』の Active Directory サービスを参照してください。
管理者以外のユーザーへ提供する権利
管理者レベル権限を持たないユーザーは、実行時のみのアクセス権により以下のような操作を行うことができます。
DSN のリストの抽出
DSN のカウントの抽出
DSN の情報の抽出
データベース名の設定ファイル(dbnames.cfg)のロケーションに関する情報の抽出
データベースへの接続
データの取得、更新、挿入、削除(データベース セキュリティによる許可に従う)
管理者権限を許可するタスク
ユーザーに管理者権限を許可するには、お使いのプラットフォームの手順に従ってください。
Windows サーバーでの管理者権限の許可
Linux での管理者権限の許可
管理者としてのログイン(すべてのプラットフォーム)
Windows サーバーでの管理者権限の許可
Pervasive_Admin のメンバーまたは Administrators のメンバーであるユーザーは、データベース エンジン上で管理者用のタスクを実行することができます。
ユーザーに Windows 32 ビット サーバー プラットフォームでの管理者権限を許可するには
メモ: そのサーバーに対する管理者レベルの権限を持つユーザーとして Windows サーバーにログオンするか、そのサーバーで定義された Pervasive_Admin グループのメンバーである必要があります。
1 Windows では、コントロール パネルで[ユーザーとパスワード]をダブルクリックします。
2 詳細設定]タブをクリックします。[高度なユーザー管理]領域で[詳細]をクリックします。
3 グループ フォルダーをクリックします。メニューから[操作新しいグループ]を選択します。
4 Pervasive_Admin をグループ名として入力します。
(このグループにユーザーを追加するには、[追加]をクリック、ユーザー名を選択、[追加]をクリック、そして、[OK]をクリックします)。
5 グループを作成するには、[作成]をクリックします。
6 閉じる]をクリックします。
メモ: Pervasive PSQL サービスへのログオン設定が System Account でない場合は、サービスの設定とログイン権限を参照してください。
サービスの設定とログイン権限
Pervasive PSQL サービスのためのオペレーティング システムの設定には、データベース エンジンを実行するマシンへのログインに影響するものがあります。これらの設定は、Pervasive_Admin グループを使用してもしなくても適用されます。
設定は Pervasive PSQL Server のエンジンに適用されます。ワークグループ のエンジンをサービスとして実行している場合にはワークグループのエンジンにも適用されます。『Getting Started with Pervasive PSQL』のサービスとしてのワークグループ エンジンの起動を参照してください。
デフォルトの設定
デフォルトのインストールでは、トランザクショナル サービスおよびリレーショナル サービスは共に[ローカル システム アカウント]としてログオンするよう設定されます。
アカウントとしてのログオン
アカウント]へのログオン設定を変更した場合、そのアカウントのユーザー権利ポリシーを[オペレーティング システムの一部として機能]に変更する必要があります。そうしないと、リモート ログインは失敗します。
たとえば、Monitor ユーティリティは、データベース エンジン実行中のマシン上のオペレーティング システムにログインしていることを必要とします。[アカウント]に指定したアカウントがオペレーティング システムの一部として機能しない場合、ログイン失敗のメッセージを受け取ります。
Administrator アカウントであっても、ユーザー権利ポリシーを[オペレーティング システムの一部として機能]に設定する必要があるので注意してください。
サービス プロパティで[アカウント]を指定します。
ユーザー権利ポリシーのタスク
次のタスクは、ユーザー権利ポリシーの変更方法を説明します。
Windows 32 ビット プラットフォームでユーザー権利ポリシーを設定するには
1 オペレーティング システムのコントロール パネルにアクセスします。
2 管理ツール]をダブルクリックします。
3 ローカル セキュリティ ポリシー]を右クリックし、[開く]をクリックします。
 
4 ローカル ポリシーのツリーを展開し、ユーザー権利の割り当てをクリックします。
5 ポリシー ペインで、[オペレーティング システムの一部として機能]を右クリックし、[セキュリティ]をクリックします。
6 追加]をクリックします。
7 名前]ペインで、ユーザー権利を与えるアカウントのユーザーまたはグループをクリックします(たとえば、Pervasive_Admin グループに権利を与えることができます)。
8 追加]をクリックします。
ユーザー名が下部ペインに追加されます。たとえば、次の図では Administrator が追加されています。
9 OK]をクリックします。
ユーザー名がローカル セキュリティ ポリシーの設定に追加されます。
10 OK]をクリックします。
11 ローカル セキュリティ設定]ウィンドウを終了し、[管理ツール]ウィンドウを終了します。
Linux での管理者権限の許可
ユーザーに Linux での管理者権限を許可するには
管理者権限を持つデータベース ユーザーとして設定されていないユーザーは、Linux サーバー エンジンをリモートで管理することはできません。サーバーのコマンド ラインで btadmin ユーティリティを使ってこのタスクを実行することができます。
管理者権限の環境設定についての詳細は、『Getting Started with Pervasive PSQL』の Linux での Pervasive PSQL のアカウント管理を参照してください。
1 Linux サーバーに psql としてログインします(または、PATH および LD_LIBRARY_PATH が設定されエクスポートされていれば、root としてログインします)。その他のユーザーは btadmin を実行することができません。
2 btadmin を実行して管理者権限を持つ新しいユーザーを作成します。
btadmin -p passwd a+ user_name
たとえば、ユーザー名が "tim"、パスワードが "tim56" で管理者ユーザーを作成する場合は、次のようにコマンドを入力します。
btadmin -p tim56 a+ tim
メモ: btadmin で作成したユーザーは Linux システムのユーザーとは関連付けられません。これらユーザーが認識されるのはデータベース エンジンのみです。
管理者としてのログイン(すべてのプラットフォーム)
リモート Pervasive PSQL v11 SP3 サーバーに接続するには
1 Monitor ユーティリティを使用してリモート サーバーに接続します。このユーティリティの説明については、『Advanced Operations Guide』を参照してください。
2 オペレーティング システムのユーザー名とパスワードを入力し、[OK]をクリックします。
図 3 [リモート サーバーに接続]ダイアログ ボックス
パスワードはネットワーク上に送信される前に、ユニークな、あらかじめ定義された暗号化キーで暗号化されます。ユーザー名およびパスワードは、Pervasive PSQL v11 SP3 エンジンによって元の状態に戻されて解読され、アクセスが確認されます。クライアントに、アクセスが正常に完了したかどうかを表すステータス コードが返されます。
ODBC データベース アクセスの設定
このセクションでは、データベースへの ODBC アクセスの設定に関する概念情報を提供します。
ここで説明するトピックには、以下の基本概念が含まれています。
ODBC 標準
サーバーとクライアント
データ ソース名
内部データベース名
トランザクショナル インターフェイスを使用するアプリケーション
メモ: Pervasive PSQL Java ユーティリティは DSN を必要としません。たとえば、Pervasive PSQL Control Center は ODBC ではなく JDBC を使用します。DSN は、アプリケーションがデータベース アクセスに ODBC を使用する場合に必要になります。
ODBC 標準
Pervasive PSQL は Microsoft 標準の ODBC データベース接続に対応しています。この標準に従って、ODBC を使用するアプリケーションはオペレーティング システムで定義されているデータ ソース名(DSN)を介してデータベースにアクセスする必要があります。
メモ: Pervasive PSQL はファイル DSN をサポートしません。ユーザーまたはシステム DSN を使用する必要があります。そのコンピューター上のすべてのユーザーが利用可能であるため、一般的にはシステム DSN が使用されます。
ODBC アプリケーションを使用してアクセスする Pervasive PSQL データベースはどれも、そのデータベースを識別する DSN を持っている必要があります。Pervasive PSQL データベース エンジンを指す DSN を、エンジン DSN と言います。エンジン DSN は 32 ビットのみなので、その使用は現在推奨されていません。エンジン DSN または名前付きデータベースを指す 32 ビット DSN を、クライアント DSN と言います。64 ビット オペレーティング システムの DSN は、「エンジン」や「クライアント」の呼称を付けないで、単に 64 ビット DSN と呼ばれます。
新規または修正を施す 32 ビット アプリケーションは、ローカルでもリモートでも、エンジン DSN を使用するのではなく名前付きデータベースに接続する必要があります。この代わりに、Pervasive PSQL ODBC ドライバー名を指定することによって、アプリケーションが DSN レス接続を使用するという方法もあります(『SQL Engine Reference』の Pervasive PSQL ODBC ドライバー名を参照してください)。エンジン DSN の使用を避けることで、将来エンジン DSN が Pervasive PSQL でサポートされなくなってもアプリケーションを維持することができます。
Windows 64 ビット オペレーティング システムには、ODBC アドミニストレーター用の実行可能ファイルが 2 種類含まれています。1 つは 32 ビット DSN 用で、もう 1 つは 64 ビット DSN 用です。各 ODBC アドミニストレーターは、自身のビット数に合致するシステム DSN のみを列挙します。64 ビット Pervasive PSQL Server または Workgroup の場合、PCC の[ツール]メニューには、32 ビットまたは 64 ビットの ODBC アドミニストレーターを起動するためのオプションが個別にあります。ODBC アドミニストレーターが既に開かれている場合、Windows ではそれをデフォルトとします。つまり、32 ビット ODBC アドミニストレーターが開いているときに 64 ビット用を起動しようとすると、Windows は 32 ビット バージョンを表示します(逆も同様)。これは Pervasive PSQL の制限ではなく、Windows オペレーティング システムの制限です。
4 は、DSN 設定の例です。
図 4 DSN 設定の例
サーバーとクライアント
Pervasive PSQL のサーバーもクライアントです。Pervasive PSQL のクライアント コンポーネントは、サーバー エンジンまたはワークグループ エンジンでそれぞれインストールされます。 このため、サーバー コンピューターからほかのサーバーにクライアントとして接続することができます。 Pervasive PSQL クライアントでは、Pervasive PSQL サーバー エンジンがインストールされたリモート コンピューターに接続することができます。
データ ソース名
ODBC クライアント サーバー アーキテクチャは特定のデータ セットをそれぞれの名前で呼び出すので、わかりやすい名前で参照することができます。DSN の作成には一般的に 3 種類の方法があります。
1 サーバー コンソールから DSN を作成します。
2 クライアント コンピューターからリモートで DSN を作成します。
3 各クライアント コンピューター上にクライアント DSN を作成します。
Pervasive ツールでは、クライアント コンピューター上にクライアント DSN として現れないリモート データベースへのアクセスが可能ですが、Microsoft Excel や Microsoft Access などの ODBC ベースのアプリケーションではこれができません。ローカル ODBC アプリケーションからネットワーク データベースにアクセスする必要のある各クライアント コンピューター上にクライアント DSN を作成しなければなりません。
内部データベース名
Pervasive PSQL が使用するデータベースが内部データベース名(DBNAME)であることを識別する方法です。データベース アクセスに ODBC を使用している場合、1 つの DBNAME を参照する DSN(データ ソース名)エントリを作成する必要があります。同じ DBNAME を参照する複数の DSN を設定することもできます。サーバー上のデータ ファイルの物理的な場所が変更された場合、DBNAME のみを更新する必要があります。すべての DSN は変更されません。
トランザクショナル インターフェイスを使用するアプリケーション
トランザクショナル インターフェイスからのみアクセスされる Pervasive PSQL データベースでは DSN は必要ありません。しかし、そのデータベース テーブルは PCC で表示されず、PCC を使用して操作することもできません。PCC でテーブルのデータを可読形式で表示するには、テーブルがデータ辞書ファイル(DDF)に定義されている必要があります。『DDF Builder User's Guide』を参照してください。
Pervasive PSQL Java ユーティリティで作成したデータベースも DSN を必要としません。たとえば、Pervasive PSQL Control Center は ODBC ではなく JDBC を使用します。
PCC を使用したデータベース アクセスの設定
データベースが存在するサーバーの名前を知っておく必要があります。データベースが既に DBNAME を持っている場合、PCC はこれを使用します。新規データベースを作成したいが既存のデータ ファイルを使用する場合は、サーバー上のデータ ファイルの場所を知っておく必要があります。
リモート マシン上に DSN を作成するには、アクセスするデータベースのあるリモート マシンで管理者権限を持っている必要があります。ローカル マシン上でシステム DSN を作成する、OS のシステム権限を持っている必要があります。
Windows でのデータベース アクセスの設定
Windows でデータベース アクセスの設定を行うには
1 リモート サーバー エンジンを登録するにはに挙げられている手順に従います。
そうすると、登録サーバー上の DBNAME を持つ既存のデータベースに PCC からアクセスできるようになります。
2 状況に応じて、新規データベースを作成するにはの手順に従ってください。
新しいデータベースは PCC からアクセスできます。
Windows で ODBC データベース アクセスの設定を行うには
1 リモート サーバー エンジンを登録するにはに挙げられている手順に従います。
そうすると、登録サーバー上の DBNAME および DSN を持つ既存のデータベースに PCC からアクセスできるようになります。
2 状況に応じ、新規データベースを作成するにはに挙げられている手順に従い、[32 ビット エンジン DSN の作成]オプションが選択されていることを確認します。
デフォルトで、PCC はデータベース名と同じ名前で 32 ビット システム DSN を作成します。新しいデータベースには関連付けられている DSN があり、ODBC を介してアクセスすることができます。
ODBC アドミニストレーターを使用したエンジン DSN の設定
ODBC インターフェイス GUI は、Windows オペレーティング システムが 32 ビットか 64 ビットかによって異なるので注意してください。32 ビット DSN 用を使用すれば、エンジン DSN を指定することができます。64 ビット インターフェイス ドライバーは名前付きデータベースのみをサポートします。64 ビット クライアント インターフェイスはローカルの名前付きデータベースに接続できる(エンジン DSN の機能に置き換わる)、あるいはリモートの名前付きデータベースに接続できます。エンジン DSN への接続はサポートされていません。
メモ: Pervasive は 32 ビット エンジン DSN の使用を推奨していません。このため、新規または修正を施す 32 ビット アプリケーションは、クライアント DSN を介して、あるいは "Pervasive ODBC Client Interface" の指定による DSN レス(DSN を使用しない)接続を使用して名前付きデータベースに接続することをお勧めします。ODBC アドミニストレーターを使用したクライアント DSN の設定を参照してください。
1 PCC で、[ツールODBC Administrator]をクリックします。
2 システム DSN]タブをクリックし、[追加]をクリックします。
3 リストで Pervasive ODBC Engine Interface をクリックします。
4 完了]をクリックします。
Pervasive ODBC エンジン インターフェイスのダイアログが表示されます。
5 データ ソース名]フィールドにデータ ソース名を入力します。
6 データベース名]リスト ボックスでは、エンジン DSN を作成するデータベースを選択します。
7 詳細な接続属性を指定する場合は、[詳細]をクリックします。
SQL Engine Reference』のエンジン DSN 用の詳細な接続属性を参照してください。
8 OK]をクリックします。
9 OK]をクリックします。
Linux サーバーでのデータベース アクセスの設定
Linux サーバーで名前付きデータベースを設定するには
Linux では、サーバーで dbmaint ユーティリティを使用してデータベース名を作成します。dbmaint の詳細については、dbmaint または dbmaint man page を参照してください。
メモ: このユーティリティは、pvsw グループに属するユーザー アカウントのみが実行できます。『Getting Started with Pervasive PSQL』の Linux での Pervasive PSQL のアカウント管理を参照してください。
1 空のデータベースを作成するには、コマンド ラインで以下のように入力します。
dbmaint a | d | l [-b] [-i] [-e] -nDbname [-ldictpath] [-ddatapath]
dbmaint のコマンドのリストには以下のものが含まれます。
a - データベース名の追加
d - データベース名の削除
l - すべてのデータベース名の一覧表示
オプションで以下のものが含まれます。
-b - バウンド データベースを作成します
-i - 参照整合性を設定してデータベースを作成します
-e - データベースに辞書ファイルを作成しません
-nDBName - データベース名を指定します
-lDictpath - 辞書のパスを指定します
-dDatapath - データのパスを指定します
-a - データベース名リスト内のすべてのデータを表示します
たとえば、参照整合性を持つ TEST というデータベース名を作成するには次のように入力します。
dbmaint a -i -nTEST
メモ: Datapath を指定しない場合、新しいデータベースはデフォルトのロケーション $PVSW_ROOT/data に作成されます。同様に、Dictpath を指定しない場合、辞書はデフォルトのロケーションに作成されます。
既存のデータベースを削除するには、コマンド ラインで以下のように入力します。
dbmaint d -nDbname
たとえば、新規に作成したデータベース TEST を削除するには次のように入力します。
dbmaint d -nTEST
既存のすべてのデータベースを一覧表示するには次のように入力します。
dbmaint l [-a]
2 dsnadd ユーティリティを使用して DSN を設定します。dsnadd を参照してください。
Windows クライアントからのクライアント アクセスの設定
クライアントがリモート Pervasive PSQL データベースにアクセスできるようにするには
1 オペレーティング システムの[スタート]メニューまたはアプリ画面から Control Center にアクセスします。
2 Pervasive PSQL エクスプローラー ペインでエンジンを右クリックし、[新規作成]、[サーバー]の順にクリックします。
Pervasive PSQL エクスプローラー ペインとはウィンドウの左の部分で、接続されているコンピューターのリストが表示されます。
メモ: Pervasive PSQL エクスプローラーでリストされているコンピューターは、セッションの間そのまま残っています。コンピューターを削除するには、そのコンピューター名を右クリックして[削除]をクリックします。
3 Pervasive PSQL v11 SP3 データベース エンジンが存在するサーバー名を入力します。
リモート エンジンで認証される必要があるので、ユーザー名とパスワードの入力を要求するダイアログが表示されます。
4 ユーザー名とパスワードを適切なフィールドに入力して[OK]をクリックします。
これで、リモート Pervasive PSQL エンジンに接続されます。
ODBC アドミニストレーターを使用したクライアント DSN の設定
1 PCC で[ツール]をクリックし、[ODBC Administrator]をクリックします。
メモ: Windows 64 ビット オペレーティング システムには、ODBC アドミニストレーター用の実行可能ファイルが 2 種類含まれています。1 つは 32 ビット DSN 用で、もう 1 つは 64 ビット DSN 用です。各 ODBC アドミニストレーターは、自身のビット数に合致するシステム DSN のみを列挙します。64 ビット Pervasive PSQL Server または Workgroup の場合、PCC の[ツール]メニューには、32 ビットまたは 64 ビットの ODBC アドミニストレーターを起動するためのオプションが個別にあります。ODBC アドミニストレーターが既に開かれている場合、Windows ではそれをデフォルトとします。つまり、32 ビット ODBC アドミニストレーターが開いているときに 64 ビット用を起動しようとすると、Windows は 32 ビット バージョンを表示します(逆も同様)。これは Pervasive PSQL の制限ではなく、Windows オペレーティング システムの制限です。
2 システム DSN]タブをクリックし、[追加]をクリックします。
メモ: Pervasive PSQL はファイル DSN をサポートしません。ユーザーまたはシステム DSN を使用する必要があります。そのコンピューター上のすべてのユーザーが利用可能であるため、一般的にはシステム DSN が使用されます。
3 ドライバーの一覧から、32 ビット DSN 用の Pervasive ODBC Client Interface または 64 ビット DSN 用の Pervasive ODBC Interface を選択します。
4 データソース名]フィールドには、接続をセットアップするデータ ソース名(DSN)を入力します。この DSN はデータ ソースの識別に役立ちます。
図 5 クライアント DSN 用 Pervasive ODBC インターフェイス
64 ビット インターフェイスでは、[エンジン DSN]オプションは使用できません。GUI にもこのオプションはありません。
5 サーバー名/IP]フィールドには、Pervasive PSQL データベース エンジンを実行しているマシンの名前または IP アドレスを入力します。
6 必要に応じて、[転送のヒント]ドロップダウン リストから転送のヒントを選択します。
7 データベース名]フィールドには、接続するデータベース名を指定します。[リストの取得]をクリックして、[サーバー名/IP]で指定されたサーバーに存在するデータベースのリストを取得します。
32 ビット DSN の場合に限り、データベース名ではなくエンジン DSN を指定することができます(エンジン DSN の使用は推奨されないので、エンジン DSN ではなくデータベース名を指定するようにしてください)。[リストの取得]をクリックして、[サーバー名/IP]で指定されたサーバーに存在する DSN のリストを取得します。既存の DSN を変更する場合は[変更]をクリックし、DSN を新規作成する場合は[作成]をクリックします。
8 詳細な接続属性を指定する場合は、[詳細]をクリックして表示されるダイアログ ボックスで属性オプションの選択を行います。
図 6 クライアント DSN 用の詳細な接続属性
属性の詳細については、『SQL Engine Reference』のクライアント DSN 用の詳細な接続属性を参照してください。[ネットワーク]または[TCP/IP ポート番号]の変更は、そのドキュメントの情報を読んで検討した上で行ってください。
OK]をクリックして属性の選択を確定し、ODBC インターフェイス ダイアログに戻ります。
9 OK]をクリックします。
10 続けて別の DSN を設定するか、あるいは ODBC アドミニストレーターを終了します。
Linux クライアントでのクライアント DSN の設定
dsnadd ユーティリティを使用します。dsnadd を参照してください。
PCC を使ってリモート エンジンのデータにアクセスする
Pervasive PSQL Control Center を使用して、Pervasive PSQL v11 SP3 エンジンがインストールされているリモート マシンのデータにアクセスすることができます。
ヒント: リモート エンジンで機能を実行する場合は、管理者ユーザーとしてログインする必要があります。つまり、リモート サーバーに対し管理者レベルの権限を持っているか、そのリモート マシンで定義された Pervasive_Admin グループのメンバーでなければなりません。
リモート Pervasive PSQL エンジン上のデータにアクセスするには
1 Pervasive PSQL Control Center でリモート Pervasive PSQL エンジン ノードをダブルクリックし、次にデータベースをダブルクリックします。
図 7 エンジンのデータベース リストの展開
2 データベースのリストで DEMODATA をダブルクリックし、次にテーブルをダブルクリックします。
3 テーブルのリストで Dept テーブルをダブルクリックします。
 
図 8 DEMODATA の Dept テーブルの選択
 
デフォルトで、"SELECT * FROM" クエリが実行され、図 9 に示すようにテーブルの結果がアクティブ グリッドに表示されます。
アクティブ グリッドに表示されるデータは更新することができます。つまり、そのグリッド内のデータを変更した場合、その変更はデータベースに保存されます。
図 9 DEMODATA の Dept テーブルの表示
4 画面上部のクエリを以下のステートメントに変更することにより、クエリを絞り込んで、結果を文字 "M" で始まる学部のみに制限します。
SELECT * FROM Dept WHERE Name LIKE 'M%'
5 グリッドに実行]ツールバー ボタンをクリックするか、F9 キーを押して、図 10 に示す修正されたクエリの結果を表示します。
図 10 クエリの再設定 - DEMODATA の Dept(学部)テーブル
これで、リモート データベース エンジンからデータを取得しました。
データベース操作を含む高度な操作やメンテナンス方法については、『Advanced Operations Guide』を参照してください。
その他のアプリケーションから ODBC を介してデータにアクセスする
このセクションでは、Microsoft Access および Microsoft Excel を使用してデータにアクセスする方法を説明します。
このセクションでは、以下の例について説明します。
Microsoft Excel を使用したデータのアクセス
Microsoft Access を使用したデータのアクセス
事前の確認
データベースには使用可能な DSN がありますか?
クライアント ワークステーションまたはワークグループ ワークステーションからサーバーに接続する場合、指定したリモート データベースに対し、ワークステーション上で定義したクライアント DSN を持っている必要があります。クライアント DSN の作成方法については、Windows クライアントからのクライアント アクセスの設定で説明されています。
コンピューターにワークグループ エンジンをインストールしている場合は、ローカルまたはリモート データベースに対し、そのコンピューター上で DSN を定義することができます。DSN の作成方法については、Windows でのデータベース アクセスの設定で説明しています。
メモ: このセクションでの手順は、Pervasive PSQL v11 SP3 にのみ適用されます。以前のバージョンには適用されません。
Microsoft Excel を使用したデータのアクセス
Excel を使用して Pervasive データにアクセスするには
ヒント: Excel を使用するコンピューターには、Pervasive PSQL クライアントまたは Pervasive PSQL エンジンのいずれかのバージョンがインストールされている必要があります。
1 Excel を起動します。
2 データ]メニューから[外部データの取り込み新しいデータベース クエリ]を選択します(下図参照)。
図 11 Microsoft Excel を使用した Pervasive データのアクセス
3 データ ソースの選択]ボックスでは、コンピューターにインストールされている ODBC ドライバー用に定義されたデータ ソースを一覧表示します。このリストの中から、アクセスする Pervasive データベースのクライアント DSN またはサーバー DSN をクリックします。
図 12 Excel での ODBC ソース リストの表示
 
ODBC ソース リストに目的のデータベースが表示されない場合は、事前の確認を参照してください。
4 OK]をクリックします。Pervasive PSQL データベースへのログインが必要な場合があります。データベースがセキュリティで保護されていない場合、[ユーザー]および[パスワード]フィールドは空のままでかまいません。セキュリティで保護されている場合は、割り当てられたユーザー名とパスワードを入力します。
5 クエリ ウィザード]が開きます。ウィザードに従って、クエリするテーブル、データのフィルター方法とソート方法、および Pervasive データをどのようにして Excel に返すかなどのオプションを選択します。
Microsoft Access を使用したデータのアクセス
Microsoft Access からデータにアクセスするには
1 Microsoft Access を起動します。
2 下図のような[Microsoft Access]ダイアログ ボックスから[空のデータベース]を選択します。[OK]をクリックします。(既存の Access データベースに Pervasive PSQL テーブルを追加することもできます。)
図 13 Microsoft Access を使用した新規データベースの作成
3 次に、[データベースの新規作成]ダイアログ ボックスが開き、新規データベースの名前の入力が求められます。データベースに名前を付けて[作成]をクリックします。
4 Access のメニューから
ファイル外部データの取り込みテーブルのリンク]を選択します。
メモ: 新規データベースに対して、[インポート]または[テーブルのリンク]という 2 つのオプションがあります。[インポート]を選択した場合、インポート処理の直後に ODBC データ ソースへのリンクが解除されます。基本的に、[インポート]はデータの静的なコピーを作成します。[テーブルのリンク]を選択した場合、Microsoft Access では接続を保持し、データにアクセスするたびに ODBC データ ソースへの従属関係を維持します。このようにして、元のデータに加えられた変更をすべて反映したデータが表示されます。
メモ: ローカル エリア ネットワーク上のファイルにリンクする場合は、Windows エクスプローラーでマップされたネットワーク ドライブのドライブ名を使用するのではなく、UNC(Universal Naming Convention)パスを使用してください。ドライブ名はコンピューターによって異なったり、定義されていない場合があります。これに対し、UNC パスでは Microsoft Access でリンクされたテーブルが含まれるデータ ソースの場所の指定が確実に矛盾なく行えます。
図 14 Access を使用した外部データのインポート
5 リンク]ダイアログ ボックスの[ファイルの種類]ボックスで[ODBC Databases]を選択します。
6 データ ソースの選択]ボックスでは、コンピューターにインストールされている ODBC ドライバー用に定義されたデータ ソースを一覧表示します。次の図に示す[コンピューター データ ソース]タブをクリックします。
図 15 Access での ODBC ソース リストの表示
7 リンクする ODBC データ ソースを選択します。選択した ODBC データ ソースでログインが必要な場合は、ユーザー名とパスワード(追加情報が必要な場合もあります)を入力して[OK]をクリックします。
メモ: インストールされた ODBC ドライバーに新しいデータ ソースを定義する場合は、[新規作成]をクリックして、表示される[データ ソースの新規作成]ダイアログ ボックスでの手順に従います。
ヒント: テーブルにリンクする場合、[ログイン ID とパスワードの保存]チェック ボックスをオンにして現在のデータベースのテーブルに情報を保存します。これにより、ユーザーはその情報を毎回入力する必要がなくなります。このチェック ボックスをオフのままにすると、すべてのユーザーが Microsoft Access の新しいセッションでテーブルを開くたびにログイン ID とパスワードを入力する必要があります。ネットワーク管理者もこのチェック ボックスを無効にすることができ、すべてのユーザーがデータベースに接続するたびにユーザー名とパスワードの入力が必要になります。
ODBC ソース リストに目的のデータベースが表示されない場合は、事前の確認を参照してください。
8 Access の[テーブルのリンク]ダイアログ ボックスが開きます。インポートまたはリンクする各テーブルをクリックし、[OK]をクリックします。
メモ: Microsoft Access では、1 つのテーブル内では 256 列までしか表示できません。256 列より多くを表示する必要がある場合は、別のツールを使用してください。
Pervasive データへのリンクが完了しました。下図のように、新規データベースのデザイン用のオプションを表示します。テーブル名をダブルクリックすると、リンクされたテーブルが表示されます。
図 16 Microsoft Access での Pervasive データの使用
メモ: テーブルにリンクし、各レコードをユニークに識別するインデックスがない場合、Microsoft Access ではリンクされたテーブル内のフィールドのリストを表示します。各レコードをユニークに識別する 1 つのフィールドまたはフィールドの組み合わせをクリックし、[OK]をクリックします。
DSN の削除
このセクションの手順では、データ辞書ファイル(DDF)またはデータ ファイルを削除しません。
デフォルトでは、Pervasive PSQL Control Center でデータベースを削除した場合、関連する DSN エントリも同時に削除されます。
PCC でのデータベース削除時の DSN エントリの自動削除のオンオフを切り替えるには
1 PCC の[ウィンドウ]メニューで、[設定]をクリックします。Pervasive ノードが展開されていない場合は、展開します。
2 全般の設定]をクリックします。
3 関連付けられている DSN エントリは常に削除されます。]オプションのチェックを外して[OK]をクリックします。
PCC でデータベースを削除すると、DSN の削除を確認するダイアログが表示されます。
削除したくない DSN のチェックをクリアすることができます。
4 DSN エントリの自動削除は、以下のダイアログで[関連付けられている DSN エントリは常に削除されます。]を選択することによっていつでも有効にすることができます。
[DSN 削除の確認]ダイアログ
[設定]ダイアログの[全般の設定]画面
ODBC アドミニストレーターを使用して DSN を削除するには(Windows プラットフォームのみ)
1 PCC で[ツール]をクリックし、[ODBC Administrator]をクリックします。
2 ODBC アドミニストレーター]ウィンドウで、[システム DSN]タブをクリックします。
3 削除する DSN を選択して[削除]をクリックします。
DSN の削除を確認するメッセージが表示されます。
4 はい]をクリックします。
5 DSN を削除したら[OK]をクリックして ODBC アドミニストレーターを終了します。
不要な DSN を削除するだけなら、これで完了です。DSN を再作成する場合は、目的に応じて以下のセクションを参照する必要があります。
目的
参照するセクション
サーバー エンジンまたはワークグループ エンジン上にエンジン DSN を再作成する
次のいずれかを参照
クライアント ワークステーション上にクライアント DSN を再作成する
Windows XP のユーザー簡易切り替え機能の使用
ユーザーの簡易切り替えは Windows XP Home Edition および Windows XP Professional の機能で、この機能はコンピューターからログオフしなくてもユーザー間の切り替えをできるようにします。複数のユーザーで 1 台のコンピューターを共有し、それぞれのユーザーが実行中のプログラムを閉じないで、ユーザー間を相互に切り替えることができます。ユーザーはすべてコンピューターにローカル接続されており、ネットワークを介してログインされません。一度に 1 人のユーザーだけが対話式にコンピューターを使用できます。
Pervasive PSQL 2000i サーバー エンジンは、Windows XP Professional でも Windows XP Home Edition でもサポートされません。このサポートは次期 Windows Server OS がリリースされてからサポートする予定です。
Pervasive PSQL のこのリリースでは、ユーザーの簡易切り替えをオンにした場合は次の Microsoft の制限が適用されます。これらはオペレーティング システムの制限です。
コンピューターはネットワーク ドメインにログオンできません。
シリアル キーを利用できる機能が動作しなくなります。
Windows XP オフライン文書などのオフライン ファイルは無効にしなければなりません。
ユーザーの簡易切り替えは、コンピューター管理者または制限に分類される 2 つのタイプのユーザーのみが許可されます。また、コンピューター管理者のみがユーザーの簡易切り替え機能のオンオフを切り替えることができます。
Windows XP Professional では、ローカル デスクトップとリモート デスクトップの 2 つの操作モードが利用できます。リモート デスクトップは、XP クライアントを使用してリモート コンピューターから XP マシンにアクセスします。多くの点で、リモート デスクトップ機能は Windows 32 ビット プラットフォームのターミナル サービスに似ています。
(XP マシンで Pervasive PSQL クライアントを使用し、ネットワークを介して Pervasive PSQL サーバー エンジンと通信することもできます。クライアントは、Pervasive PSQL でサポートされているほかの Windows プラットフォームの場合と同様に機能します。)
Pervasive PSQL を使ったローカル モードでのユーザーの簡易切り替え
Pervasive PSQL のクライアントおよびワークグループ エンジンをローカル モードで使用する場合には、次の条件が適用されます。ローカル モードはローカル エンジンと通信するローカル クライアントを参照します。
同時に実行できるのはエンジンの 1 つのインスタンスのみです。それぞれのユーザー セッション内でエンジンのコピーを別々に実行することはできません。別のユーザーが既に起動しているエンジンを起動しようとした場合、そのエンジンは再起動しません。エラー メッセージも表示されず、トレイ アイコンも表示されません。
ユーザーによる起動の場合、エンジンは、エンジンを起動する第 1 ユーザーのセッションで実行されます。エンジンを起動する第 1 ユーザーのオペレーティング システム権限により、データベース ファイルへのアクセス権が決定します。たとえば、制限ユーザーは Pervasive PSQL エンジンを起動することはできますが、データベースを新規作成することはできません。
Pervasive PSQL ワークグループ エンジンがサービスとして起動されている場合、システム アカウントのオペレーティング システム権限により、データベース ファイルへのアクセス権が決定します。『Getting Started with Pervasive PSQL』のサービスとしてのワークグループ エンジンの起動を参照してください。
1 つのセッションでデータベースに加えられた変更内容は、ほかのセッションでそのデータベースにアクセスしているユーザーからも使用できます。たとえば、ユーザー A がデータベース 1 にレコードを 1 件追加し、ユーザー B がユーザーの簡易切り替えを使って自分のセッションに切り替えたとします。ユーザー B はユーザー A によって追加されたデータベース 1 のレコードを見ることができます。
あるユーザーのセッションからアクセスされているデータベースを、ほかのユーザーのセッションからはロックしておくことができます。たとえば、ユーザー A が PCC でデータベース 1 を開いているとします。ユーザー B がユーザーの簡易切り替えを使って自分のセッションに切り替え、データベース 1 にセキュリティの追加を試みたとします。ユーザー B はデータベースにセキュリティを追加できません。
注意: ワークグループ エンジンをコンソール アプリケーションとして実行する場合、エンジンを起動する第 1 ユーザーは、ほかのユーザーがアクセス中にエンジンを停止してはいけません。また、第 1 ユーザーはログオフしてはいけません。これによりエンジンが終了します。

エンジンをコンソール アプリケーションとして実行する代わりに、サービスとして実行することもできます。『Getting Started with Pervasive PSQL』のサービスとしてのワークグループ エンジンの起動を参照してください。