データベース管理の概念
 
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データベース管理の概念
データベース管理について
PSQL v12 は、MicroKernel Database エンジン(MKDE)を中心に構成された総合的なデータベース管理システムです。PSQL により、インストールおよび管理が容易になり、高度な信頼性とパフォーマンスが実現します。PSQL は事実上メンテナンスなしで何か月も何年も実行できますが、そのユニークな機能を理解し、役に立つタスクの実行方法を学ぶことにより、そのすべてを自分のものにすることができます。このマニュアルでは、PSQL エンジンと関連するデータベースのチューニング、構成および管理の方法を説明します。
設定
データベース セキュリティ
データの保存と復元
トラブルシューティング
有用なユーティリティ
設定
データベース エンジンのサーバーとクライアントそれぞれについて別個に構成することができます。この設定により、ビジネスの要件に基づいて、エンジンのパフォーマンスを最適化することができます。
下図は、オペレーティング システムでのアプリケーション プログラムからデータベース ファイルへのフローを示しています。データベース エンジンはアプリケーション プログラムとデータ ファイルの間に存在します。
図 1 データベース エンジン設定の概念図
サーバーに設定可能な項目は以下のとおりです。
アクセス
通信プロトコル
以前のバージョンの MicroKernel エンジン(MKDE)との互換性
データの整合性
デバッグ
ディレクトリ
メモリの使用
パフォーマンス
クライアントに設定可能な項目は以下のとおりです。
アクセス
通信プロトコル
パフォーマンス
セキュリティ
アプリケーションの特性
これらの構成は PCC を使用して行います。設定に関する作業とリファレンスについては、設定リファレンスを参照してください。
データベース セキュリティ
PSQL データベースへのアクセスはいくつかの方法で保護されています。管理レベルのセキュリティはオペレーティング システムを介して設定されます。オペレーティング システムのネイティブなセキュリティ メカニズムを使用して、PSQL データベースを誰が管理できるかを制御することができます。
PSQL はユーザーおよびグループ レベルの関連するセキュリティも提供します。誰がどのような資格でデータにアクセスできるかを制御することができます。たとえば、PSQL データベース内の各テーブルで、ユーザーまたはグループがテーブルに対し、SELECT、UPDATE、INSERT、DELETE、ALTER TABLE を実行できるかどうかを指定することができます。
データベース全体に対しパスワードを設定してセキュリティを確立することができます。この時点で、データベースにアクセスする権限を与えられたユーザーのみが Master という名前のデフォルト ユーザーとなります。その後、ユーザーやグループを追加することができます。
セキュリティは PCC 内で設定することができます。また、GRANT および REVOKE の 2 つの SQL(Structured Query Language:構造化照会言語)ステートメントもサポートされています。GRANT および REVOKE を使用すると、列レベルでセキュリティを設定することもできます。
GRANT 構文はトランザクショナル オーナー ネームと統合され、リレーショナル アクセスの場合にもオーナー ネームを使用することができます。
セキュリティ、オーナー ネーム、ユーザーおよびグループに関する詳細は、第 8 章を参照してください。
データの保存と復元
データのバックアップはデータベースの保護とトラブル復旧を確実にするための重要な手順です。PSQL データベースをバックアップおよび復元するにはいくつかの方法があります。
PSQL データベースにアクセスするアプリケーションを停止することができる仕事の場合、オペレーティング システムやサードパーティ製ソフトウェアを使ってデータベース ファイルをバックアップおよび復元することができます。
アーカイブ ログはオペレーティング システムのユーティリティを補完するのに使用できるもう 1 つのバックアップ方法です。アーカイブ ログを使用すると、最後のバックアップ以降のすべてのデータベース操作のログを保存することができます。システム障害が発生した場合、バックアップからデータ ファイルを復元し、ログ ファイルから変更をロールフォワードして、データベースをシステム障害発生前の状態に戻すことができます。
Continuous オペレーションを使用すると、データベース エンジンが実行中でユーザーが接続中でも、データベース ファイルのバックアップを行うことができます。Continuous オペレーションの開始後、データベース エンジンはアクティブなデータ ファイルを閉じ、すべての変更をテンポラリ データ ファイル(デルタ ファイルと呼びます)に格納します。バックアップが完了したら、Continuous オペレーションを解除します。データベース エンジンはデルタ ファイルを読み取り、元のデータ ファイルにすべての変更を適用します。
データベースのバックアップおよび復元に関する追加情報については、ログ、バックアップおよび復元を参照してください。
トラブルシューティング
PSQL User's Guide』および『Getting Started With PSQL』マニュアルには、トラブルシューティングに関する情報が含まれています。『Getting Started With PSQL』マニュアルには PSQL 製品のインストールに関するトラブルシューティングの情報が記載されています。『Pervasive PSQL User's Guide』には FAQ のリストに加えて一般的なトラブルシューティングの情報が記載されています。
そのほかに使用できるトラブルシューティングの情報源には、顧客の実際の解決方法や一般的な問題に基づいた Actian Corporation ナレッジ ベース、および PSQL Web サイトのテクニカル サポートがあります。
有用なユーティリティ
PSQL には、データベースの制御および管理に役立つようデザインされたさまざまなユーティリティが付属しています。PSQL の主なユーティリティの一覧については、『PSQL User's Guide』を参照してください。カスタム インストールを実行した場合は、インストールされないユーティリティもあることに注意してください。『Getting Started With PSQL』を参照してください。