上級者リファレンス : Advanced Operations Guide : Zen とハイパーバイザー製品
 
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Zen とハイパーバイザー製品
さまざまなハイパーバイザー製品と共に Zen を使用するためのヒント
以下のトピックにより、ハイパーバイザー製品を用いて Zen を最も効果的に使用することができます。
ハイパーバイザー製品のインストール
Zen の使用法のヒント
ハイパーバイザー製品のインストール
ほかの複雑なソフトウェアと同様に、ハイパーバイザー製品は非標準および特殊な設定を用いるなど、さまざまな方法でインストールすることができます。Zen との互換性のため、製品ベンダーが推奨する最善手法を使用してハイパーバイザー製品をインストールおよび設定してください。
Zen の使用法のヒント
ここでは、Zen の使用に関する以下の項目について説明します。
物理マシンから仮想マシンへの移行
設定
仮想マシン リソース プールおよびテンプレート
フェールオーバー クラスター サポート
パフォーマンス
データのバックアップ
物理マシンから仮想マシンへの移行
最初は物理マシンンに Zen Enterprise Server、Cloud Server、または Workgroup をインストールしていたものを、後にビジネスのニーズの変化に応じて仮想マシンに移行することができます。物理マシンから仮想マシンへ移行する場合は、必ずホスト名を移行前と同じ名前にしてください。
Zen エンジンは IP アドレスに依存しませんが、仮想マシン自体は依存する可能性があります。お使いの仮想マシンが DNS(Domain Name System)ではなく、生の IP アドレス、またはホスト ファイルに依存する場合は、必ず IP アドレスに関して適切な対応を行ってください。
設定
ライブ マイグレーション、フォールト トレランス、高可用性、準仮想化、リソースのスケジューリングおよび障害回復などのハイパーバイザー製品機能を使用するために、Zen を特別な手順で設定する必要はありません。ホスト名に一貫性があれば、Zen は認証され、完全に機能し続けます。
障害回復など特定の状況ではネットワークやハードウェアの変更が必要となることもあります。以下の項目を変更しても Zen には悪影響を与えません。
仮想マシンの IP アドレスまたは MAC アドレス
仮想マシンのハードウェア(CPU の種類、CPU の速度、メモリの量および記憶域の種類やサイズなど)
データベース エンジンが起動している場合、Zen はメモリの増加や物理ストレージなどハードウェアの特定の変更を認識しないので注意してください。このような変更を認識させる場合は、データベース エンジンを停止して再起動する必要があります。
仮想マシン リソース プールおよびテンプレート
Zen は仮想マシン リソース プールおよびテンプレートで使用することができます。両方を使用する場合は、それぞれの Zen で独自の製品キーが必要となります。『Zen User's Guide』のライセンスの適用を参照してください。
リソース プール
リソースプール内の、データベース エンジンを含む各仮想マシンで Zen が認証される必要があります。
テンプレート
テンプレートから作成した仮想マシンで Zen を認証するには、構成スクリプトを使用することができます。このスクリプトは、ゲスト オペレーティング システムのカスタマイズ時に、Zen キーを認証するための CLI License Administrator ツールを起動することができます。『Zen User's Guide』の License Administrator のコマンド ライン インターフェイスを参照してください。
ゲスト オペレーティング システムのその他のプロパティ(ホスト名など)をカスタマイズすることを忘れないでください。それらのプロパティは Zen の実行には依存しません。
フェールオーバー クラスター サポート
一般的なガイドラインとして、共通(アフィニティ)規則を使用する場合は、必ずすべてのコアを同じソケットで実行するようにしてください。Zen はマルチコアをサポートするため、これがパフォーマンスの向上に役立ちます。ご自身の構成に応じて非共通規則を使用することもできます。
MSCS 構成用のデータ デバイスとして RDM(Raw Device Mapping)を使用する場合は考慮すべき事項があります。RDM については、ベンダーのドキュメントを参照してください。
DRS(Distributed Resource Scheduler)でフォールト トレランス/高い可用性を使用する場合、ロード バランスはフェールオーバー後にのみ行うことができることに留意してください。DRS については、ベンダーのドキュメントを参照してください。
パフォーマンス
Zen で最高のパフォーマンスを実現するには、以下の事項を順守してください。
ハイパーバイザー ベンダーからのパフォーマンス最良実施例に従うこと。
Zen をホストする仮想マシンに十分なメモリ(RAM)が確保されていること。
ハイパーバイザー ホストには十分な数の仮想 CPU があり、同じマシン上の全仮想マシンの中で仮想 CPU の競合を最小化します。これにより、Zen を実行する仮想マシンとの競合が避けられます。共通(アフィニティ)規則を使用する場合は、必ずすべてのコアを同じソケットで実行するようにしてください。
Zen データ ファイルは高速な物理ストレージに存在し、物理ストレージ デバイスに対するスピンドルの競合およびコントローラーの競合を最小化します。
データのバックアップ
Backup Agent および VSS Writer によるデータ バックアップを参照してください。