Backup Agent へようこそ
 
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Backup Agent へようこそ
Backup Agent の概要
Backup Agent をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。Backup Agent は、PSQL で提供される Continuous オペレーション機能を実装するための代替方法を提供します。
この章では、以下の項目について説明します。
Backup Agent の概要
Backup Agent コンポーネント
PSQL Backup Agent のデータベース エンジン要件
Backup Agent の概要
Backup Agent を使用すれば、PSQL データベース ファイルに対する Continuous オペレーションの設定と管理を簡単かつ迅速に行うことができます。Continuous オペレーションの設定と管理は、PSQL データベースのバックアップを行う際の重要な部分です。Backup Agent は開いているファイルに対する Continuous オペレーションの設定と管理を自動的に処理し、バックアップ中でもアプリケーションからデータを利用できるようにします。バックアップ作業が完了すると、Backup Agent は自動的に Continuous オペレーションからファイルを取り出し、バックアップ中にキャプチャされたすべての変更をロール インします。
本製品の機能
Backup Agent は、現在市場で数多く販売されている一般的なバックアップ アプリケーションとシームレスに動作します。
特定のファイル名のリストを入力する必要がある PSQL ユーティリティの Continuous オペレーション機能とは異なり、Backup Agent は、バックアップ中に開かれたファイルも自動的に管理します。
PSQL と Backup Agent を共にインストールし、そのエージェントを実装してお使いのバックアップ ルーチンで動作させれば、PSQL データベースのバックアップを開始する準備が整います。特別な設定は必要ありません。
メモ: Backup Agent 自身が PSQL データベース ファイルをバックアップするわけではありません。これは現在のバックアップ ソリューションを補足することを目的にデザインされています。
Backup Agent は、PSQL Server および PSQL Vx Server の最新バージョンに含まれるオプション製品です。表 1 も参照してください。
Backup Agent はデフォルトではインストールされません。PSQL データベース エンジンのインストール後に、PSQL のメディアからインストールする必要があります。インストール選択ダイアログで Backup Agent を選択してください。
ライセンス
PSQL Server または PSQL Vx Server の最新バージョンがインストールされている同じマシンに Backup Agent をインストールする場合、別個の製品キーは必要ありません。マシンが Windows 上でいずれかの製品を実行している場合、製品キーの入力は求められません。
Backup Agent の製品キーが必要となる場合の詳細については、表 1 を参照してください。
Backup Agent を別個の製品として使用している場合は、1 台のマシンにのみインストール可能であることに注意してください。製品キーがない場合は、評価版として Backup Agent をインストールすることができます。評価版の有効期限を過ぎると、Backup Agent の起動時にエラー メッセージが表示されます。
最初に評価版としてインストールした場合でも、後で License Administrator を使用して期限なし製品キーを適用することができます。License Administrator GUI の使用に関する詳細については、『PSQL User's Guide』の「ライセンス管理」の章を参照してください。コマンド ライン ユーティリティの clilcadm によって製品キーを管理することもできます。clilcadm の詳細については、『PSQL User's Guide』の「ライセンス管理」の章を参照してください。
Backup Agent コンポーネント
このセクションでは、Backup Agent を構成するコンポーネントについて説明します。ソフトウェア開発キット(SDK)に付属している 2 つのユーティリティ コンポーネントは、ビジネスのニーズに応じて、お使いのバックアップ ルーチンにエージェントを簡単に組み込む 3 つの方法を提供します。
コマンド ライン ユーティリティ
コマンドライン インターフェイス(CLI)ユーティリティ(pvbackup.exe)は、Backup Agent によって提供されるアクセス方法の 1 つです。市場で販売されている一般的なバックアップ製品で実装する場合は、実行可能コマンドを事前コマンドおよび事後コマンド設定に追加するだけです。この実装によって、お使いのバックアップ ソフトウェアはバックアップを行う前にエージェントを開始し、バックアップが完了した後にエージェントを停止します。この方法を使用すれば、定期的なバックアップにおいて PSQL データの一貫性と信頼性が確実に保持されます。
コマンド ライン ユーティリティは、Windows プラットフォ-ムの 32 ビットと 64 ビットのマシンで使用できます。
GUI ユーティリティ
Backup Agent におけるもう 1 つのアクセス方法は、グラフィカル ユーザー インターフェイス(GUI)ユーティリティ(pvbackupgui.exe)です。これは[スタート]メニューまたはスタート画面から、あるいは PSQL Control Center 内からアクセスすることができます。このインターフェイスでは、ボタンをクリックするだけでエージェントを開始および停止することができます。コマンド ライン インターフェイスで要求されるようなコマンドやパラメーターを呼び出す必要はありません。この方法を使用すれば、必要に応じて PSQL データのバックアップをいつでも迅速に、ほとんど設定を必要としないで行うことができます。
コントローラー
Backup Agent のコントローラー コンポーネントは、エージェントの各種ユーティリティに共通するインターフェイスを提供する DLL で構成されています。このコントローラーはイベント ハンドラーとの通信をすべて処理します。
一貫性保守ファイル リスト
一貫性保守ファイル リスト(dfl.txt)は、Backup Agent によって生成され、本プログラムのデータ パスに置かれます。データ パスのデフォルトの場所は、インストールの際に <PSQL のアプリケーション データ ディレクトリ>\PBA\Data に設定されます。このファイルには、任意の時点で Continuous オペレーションの対象となっている全ファイルのリストが含まれます。ファイルを Continuous オペレーション モードに置くと、そのファイルは自動的にリストへ追加されます。同様に、ファイルが Continuous オペレーション モードから抜けると、そのファイルはリストから削除されます。
除外対象ファイル リスト
除外対象ファイル リスト(efl.txt)は、<PSQL のアプリケーション データ ディレクトリ>\PBA\Data に置かれます。この除外対象ファイル リストにファイルを記載すれば、Backup Agent はそれらのファイルを Continuous オペレーションに置かれているファイルの中から除外することができます。
イベント ハンドラー
イベント ハンドラーは Backup Agent 内部で動作します。このコンポーネントの主な目的は、ファイルに対し Continuous オペレーションを適用できるようにするために、それらのファイルが開かれるのを防ぐことにあります。Backup Agent はデータベース エンジンおよびコントローラーと連動して、Backup Agent インターフェイスから要求されるすべてのオペレーションまたはイベントを処理します。イベント ハンドラーは、その名前が示すとおり、Backup Agent 内で起こるすべてのイベントを処理します。
選択対象ファイル リスト
選択対象ファイル リスト(ifl.txt)は、<PSQL のアプリケーション データ ディレクトリ>\PBA\Data に置かれます。この選択対象ファイル リストにファイルを記載すれば、Backup Agent はそれらのファイルを Continuous オペレーションに置かれているファイルに加えることができます。
Backup Agent をオンにするとすぐに、このリスト内のファイルは PSQL エンジンによって現在開かれているかどうかにかかわらず、Continuous オペレーションに置かれます。
ログ ファイル
Backup Agent では、イベント ハンドラーからの情報メッセージや警告メッセージを報告する baevent.log というファイルを保持します。Windows プラットフォームでは、このファイルは <PSQL のアプリケーション データ ディレクトリ>\PBA\Logs に置かれます。この場所はインストール時に設定され、構成で変えられません。
ログ ファイルの最大サイズは 50 MB に設定されていて、変更することはできません。このサイズ制限に達すると、ファイルはアーカイブ目的のため、baevent.1、baevent.2 などの名前付け規則を使用して自動的に名前が変更されます。Backup Agent は最大 5 つのアーカイブ ログ ファイルを保持できます。
ソフトウェア開発キット(SDK)
Windows 環境の Backup Agent にはアプリケーション プログラミング インターフェイス(API)が含まれており、これを使えば開発者はソフトウェア アプリケーションに直接 Backup Agent を組み込むことができます。この API を必要なヘッダー ファイルやライブラリ ファイルに加えて、SDK を構成します。SDK を使用してアプリケーションに Backup Agent を直接組み込めば、最高レベルのバックアップ データが保証されます。
Backup Agent リリース ノート
Actian Corporation は、Backup Agent をインストールする前に Readme ファイル(readme_ba.htm)をお読みいただくことを強くお勧めします。このファイルには、本製品のマニュアルには記載されていない重要な情報が含まれています。この情報は製品のインストールや使用の際に非常に役立ちます。
Readme ファイルはインストール CD のルートにあります。
インストール後に Readme ファイルをご覧いただくこともできます。インストール場所からファイルにアクセスできます。
PSQL Backup Agent のデータベース エンジン要件
現在のバージョンの Backup Agent は、以下の PSQL リリースでサポートされます。これらより前のバージョンの PSQL ではサポートされません。
表 1 現在の Backup Agent がサポートされる PSQL のリリース
PSQL 製品
リリース
ビット数
Windows
Server
v111
v11 SP11
v11 SP22
v11 SP32
v122
32 ビット
64 ビット
Vx Server
112
11 SP32
122
32 ビット
64 ビット
Workgroup
v111
v11 SP11
v11 SP21
v11 SP31
v121
32 ビット
1 この製品がインストールされている同じマシンに Backup Agent をインストールする場合は、別個の製品キーが必要です。まず評価版として Backup Agent をインストールしておき、後で製品キーを適用することができます。
2 この製品がインストールされている同じマシンに Backup Agent をインストールする場合、別個の製品キーは必要ありません。