Btrieve API の紹介
 
このページをシェアする                  
Btrieve API の紹介
PSQL MicroKernel エンジンは、高パフォーマンスなデータ処理とプログラミングの生産性向上を目的として設計されています。MicroKernel エンジン オペレーションを使用すると、開発アプリケーションではキー値、あるいはシーケンシャルまたはランダム アクセス方法に基づいて、レコードの取得、挿入、更新、または削除が行えるようになります。
Btrieve API は、以下のプログラミング言語および開発環境と互換性があります。
*Embarcadero C/C++
*Embarcadero Delphi
*GNU C/C++
*Micro Focus COBOL
*Microsoft Visual Basic
*Microsoft Visual C++
*Watcom C/C++
以下のセクションで API の機能について説明します。
Btrieve API 関数
Btrieve API 関数のパラメーター
Btrieve API オペレーションの要約
Btrieve API オペレーションの実行における一連のイベント
Btrieve API 関数
Btrieve API は単一関数です。この API では、ほとんどのプログラム動作が関数名ではなくオペレーション コード パラメーターによって決定されます。アプリケーションで使用する API は、異なるプラットフォーム間でのコードの移植性を重視するか、特定のプラットフォームで可能な限り最高のパフォーマンスを重視するかを基準として選択してください。
Btrieve アプリケーションでは、データ ファイルに対して絶対に標準の I/O を実行しないでください。開発するアプリケーションでは、Btrieve API 関数を使って、すべてのファイル I/O を実行する必要があります。
次に、Btrieve API 関数の一覧を示します。
表 1 Btrieve API 関数
関数
オペレーティング システム
説明
BTRV
BTRVID
すべて
オペレーティング システム間での完全なコード互換性を得るために使用します。大部分の開発者にとって、この利点はパフォーマンスのわずかな低下を十分に埋め合わせるものです。
Btrieve API 関数を呼び出す場合に必要となる言語固有の構文を調べるには、『PSQL Programmer's Guide』の Btrieve API プログラミングを参照してください。
BTRV 関数
BTRV によって、アプリケーションは MicroKernel エンジン呼び出しを実行できるようになります。BTRV 関数は、プログラミング インターフェイスのインストール オプションで提供されるすべての言語インターフェイス モジュールでサポートされています。場合によって、BTRV 関数は実際に BTRCALL 関数を呼び出すことがあります。しかしながら、プラットフォームに依存しないということから、BTRV 関数の方がより好ましいでしょう。
BTRVID 関数
BTRVID によって、アプリケーションはクライアント ID パラメーターを含む単独の MicroKernel エンジン呼び出しを実行できるようになります。このパラメーターはアプリケーションで制御できます。アプリケーションでは BTRVID を使って、自分自身を MicroKernel エンジンに対する複数のクライアント ID として割り当て、ほかのクライアントの状態に影響を与えることなく、各クライアントのオペレーションを実行することができます。詳細については、クライアント ID を参照してください。
DOS アプリケーションでは、/T オプションに適切な値を指定して DOS リクエスターをロードする必要があります。/T には、アプリケーション内で使用するクライアント ID の数に等しい値を設定します。DOS リクエスターの詳細については、『Getting Started With PSQL』を参照してください。
BTRCALL 関数
Windows、Linux、および OS X の場合、、BTRCALL および BTRCALL32 は BTRV 関数に相当します。BTRV で発生する若干のパフォーマンス低下が問題にならない限り、BTRCALL ではなく BTRV 関数を使用するようにしてください。
BTRCALLID 関数
クライアント レベルの制御が必要で、アプリケーションが Windows、Linux、または OS X で動作する場合は、BTRCALLID 関数を使用します。
中間関数を呼び出さないこと以外は、この関数は BTRVID 関数に類似しています。
BTRCALLID32 関数
BTRCALLID32 関数は BTRCALLID 関数と同じです。
旧バージョンの関数
次の関数は、以前のバージョンの Btrieve API に対応して作成された古いアプリケーションとの互換性を維持するためだけにサポートされています。
BTRCALLBACK
BTRVINIT
BTRVSTOP
RQSHELLINIT
WBRQSHELLINIT
WBTRVINIT
WBTRVSTOP
BRQSHELLINIT
現在のバージョンではこれらの関数を使用しませんが、これらの関数を呼び出す古いアプリケーションは v6.15 以降の MicroKernel でも正常に実行されます。
Btrieve API 関数のパラメーター
呼び出しのたびにすべてのパラメーターを入力する必要がありますが、MicroKernel エンジンではオペレーションのたびにすべてのパラメーターが使用されるわけではありません。場合によっては、MicroKernel エンジンではそれらの値が無視されます。一般に、それぞれのオペレーションでは異なるパラメーターが送られ、返されます。第 2Btrieve API オペレーションで、各 Btrieve API オペレーションに関連するパラメーターについて詳しく説明します。
メモ: C 開発者: C 言語インターフェイスで使用されるプラットフォームに依存しないデータ型とポインターについては、BTITYPES.H を参照してください。
Btrieve API 関数のパラメーターを以下に示します。
オペレーション コード
ステータス コード(BASIC と COBOL のみ)
ポジション ブロック
データ バッファー
データ バッファー長
キー バッファー
キー番号
クライアント ID(BTRVID と BTRCALLID 関数のみ)
キー長(BTRCALL、BTRCALLID、BTRCALL32、BTRCALLID32 関数のみ)
オペレーション コード
オペレーション コード パラメーターは、Btrieve API 関数によって実行される動作を決定します。たとえば、1 つまたは複数のレコードの読み取り、書き込み、削除、更新などのオペレーションです。アプリケーションでは、すべての Btrieve API 呼び出しに対して有効なオペレーション コードを指定する必要があります。MicroKernel エンジンがオペレーション コードを変更することはありません。指定する変数の値は、第 2Btrieve API オペレーションに示されている Btrieve API の正しいオペレーション コードのいずれかでなければなりません。
メモ: C 開発者:指定する変数は BTI_WORD 型(符号なし short integer)でなければならず、値渡しする必要があります。
ステータス コード
MicroKernel エンジンは、符号付き整数としてステータス コードを返します。ほとんどのプログラミング環境で、ステータス コードは Btrieve API 関数呼び出しの戻り値です。ただし、一部の BASIC および COBOL 言語インターフェイスでは、ステータス コード パラメーターが必要となります。このパラメーターは 2 バイトの整数で、オペレーションの実行中に何らかのエラーが発生したかどうかを示すコード化された値を含みます。Btrieve API 呼び出しの終了後、アプリケーションではステータス変数の値を必ずチェックし、その呼び出しが正常に終了したかどうかを確認する必要があります。
PSQL コンポーネントによって、呼び出しから API へステータス コードが返されます。これらの API に書き込む場合は、以下の 3 つの状態に対して処理を行う必要があります。
API の成功
予期された API の失敗
予期されなかった API の失敗
以下は、3 つすべての状態を処理する C コードの例です。
status = BTRVID(B_VERSION, posBlock1, &versionBuffer, &dataLen, keyBuf1, keyNum, (BTI_BUFFER_PTR) &clientID);
if (status == B_NO_ERROR)
{
/* 通常のオペレーションを続行 */
status = BTRVID(...);
}
else if (status == B_RECORD_MANAGER_INACTIVE)
{
/* 予期されたエラーの処理 */
printf("Btrieve Get Version() returned B_RECORD_MANAGER_INACTIVE\n");
}
else
{
/* 予期されなかったエラー */
printf("Btrieve Get Version() returned %d\n", status);
} /* 別の場合は終了 */
このステータス コードの処理方法に従うと、アプリケーションの将来的な安定性を確保する上で役立ちます。Actian Corporation は、製品を改良し続けるために、開発者からのフィードバックを奨励し、これを反映させています。
ポジション ブロック
ポジション ブロック パラメーターは、128 バイト配列のアドレスで、MicroKernel エンジンがファイル I/O 構造体や Open(0)オペレーションに関連するポジショニング情報を格納するために使用されます。アプリケーションは、ファイルを開くたびに、固有のポジション ブロックを割り当てる必要があります。
MicroKernel エンジンは、アプリケーションが Open オペレーションを実行する際にポジション ブロックを初期化し、その後ファイルの操作中にこのポジション ブロックを参照して更新します。このため、アプリケーションでは、そのファイルに対する以降すべての Btrieve API オペレーションで同じポジション ブロックを指定する必要があります。
メモ: ポジション ブロックへの書き込みを行ってはいけません。書き込みを行うと、ポジション喪失エラーやその他のエラー、あるいはファイルの損傷などの原因となります。
一度に複数のファイルを開く場合、MicroKernel エンジンはポジション ブロックを使って、特定の呼び出しで対象となるファイルを判別します。同様に、同じファイルを複数回開く場合、MicroKernel エンジンは Open オペレーションごとにそれぞれ異なるポジション ブロックを使用します。さらに、MicroKernel エンジンは、同じファイルを開くクライアントごとにも別個のポジション ブロックを使用します。複数のクライアントでポジション ブロックを共有することはできません。
データ バッファー
アプリケーションでは、データ バッファーを使用してファイルとのデータのやり取りを行います。データ バッファーを使って MicroKernel エンジンとの間でやり取りされる情報は、実行される Btrieve API オペレーションによって異なります。しばしば、データ バッファーには、アプリケーションとファイルの間で相互に転送される 1 つまたは複数のレコードが格納されています。しかし、Btrieve API オペレーションによっては、ファイル仕様やキー仕様、MicroKernel エンジンのバージョン情報など、その他の情報がデータ バッファーに格納されることもあります。
必ず、ファイル内の最長レコードを収容できるだけの長さのデータ バッファーを割り当ててください。データ バッファーの割り当てサイズよりも大きな値をデータ バッファー長パラメーターに指定した場合、MicroKernel エンジン変更オペレーションによって、データ バッファーの後に続くデータが破壊される可能性があります。
データ バッファー長
データ バッファーを必要とするオペレーションでは、アプリケーションはデータ バッファーのサイズ(バイト単位)を示す変数を渡す必要があります。このデータ バッファーは、オペレーションによって返されるデータを十分格納できるだけの大きさでなければなりません。
メモ: BASIC 開発者:データ バッファー長パラメーターとして、ByRef の長整数を渡す必要があります。

C、COBOL、Pascal の開発者:データ バッファー長パラメーターとして、2 バイトの符号なし整数へのポインターを渡す必要があります。
可変長レコードを含むファイルにレコードを挿入したり、そのファイルを更新する場合、データ バッファー長は、ファイルを最初に作成したときに指定したレコード長に、固定長部分を超えて含まれる文字数を加算した値と等しくなければなりません。可変長レコードを取得する場合、データ バッファー長はファイル内の最長レコードに対応できる長さである必要があります。1 件のレコードが 64 KB より長い場合は、レコードの部分を操作するためにチャンク オペレーションを使用する必要があります。
MicroKernel エンジンはデータ バッファー長パラメーターによって、データ バッファーに使用可能なスペース量を判断します。割り当てたデータ バッファーより長いデータ バッファー長を渡すと、MicroKernel エンジンによってメモリが上書きされる場合があります。データ バッファー長は、実際に割り当てられたデータ バッファーのサイズを常に正確に表すようにしてください。
キー バッファー
Btrieve API オペレーションでキー バッファーが使用されない場合でも、アプリケーションは各 Btrieve オペレーションにキー バッファー パラメーターを渡す必要があります。オペレーションによっては、アプリケーションがキー バッファーのデータを設定する場合や、Btrieve API 関数がこれを返す場合があります。
メモ: BASIC 開発者:キー バッファー パラメーターとして文字列を渡す必要があります。キー値が整数である場合、アプリケーションでは Btrieve API 関数を呼び出す前に、MKI$ ステートメントを使用してキー値を文字列に変換しておく必要があります。キーが複数のセグメントから構成されている場合は、それらを結合して 1 つの文字列変数にし、その変数をキー バッファーとして渡す必要があります。

キー バッファーとして渡した文字列変数がキーの定義された長さより短い場合、MicroKernel エンジンからエラーが返されます。アプリケーションの最初の呼び出しがキー バッファーの初期化を必要としない場合は、文字列変数に SPACE$(x) の値を割り当てます。ここで x は、キーの定義されている長さを表します。アプリケーションが文字列変数に BASIC の何らかの値を割り当てるまで、その長さは 0 になります。

C 開発者:キー バッファー パラメーターとしてキー値を含む変数のアドレスを渡す必要があります。BTITYPES.H ファイルは、キー バッファーを VOID ポインター(BTI_VOID_PTR)として定義しています。必要に応じて、アプリケーションでキー バッファーのデータ型を定義できます。

COBOL 開発者:キー バッファー パラメーターとしてレコード変数を渡す必要があります。キーが複数のセグメントから構成されている場合は、01 レベルのレコード下の個別フィールドとして、それらを正しい順序でリストします。これで、レコード全体をキー バッファーとして渡すことができます。

Pascal 開発者:キー バッファー パラメーターとしてキー値を含む変数を渡す必要があります。キーが複数のセグメントから構成されている場合は、レコード構造体を使ってキーに含まれる個々のフィールドを定義します。
ほとんどの環境で、アプリケーションが Btrieve API 呼び出しを実行するとき、MicroKernel エンジンはキー バッファー長を決めることができません。このため、バッファーは少なくとも、キーを最初に作成したときに指定したキー長と同じだけの長さがあるようにしてください。そうでないと、Btrieve API オペレーションにより、メモリ内でキー バッファーの後に格納されているデータが破壊される可能性があります。キーの最大長は 255 なので、常に 255 バイトのキー バッファーにすることをお勧めします。
キー番号
キー番号パラメーターで渡される情報は、実行しているオペレーションによって異なります。ほとんどの場合、キー番号には、特定のオペレーションが最高 119 あるキー(アクセス)パスのうちのどれに従っているかを示す値が含まれます。しかし、ファイルを開くときのモードを示す値など、その他の情報がキー番号パラメーターから渡されたり、キー番号パラメーターに返される場合もあります。
BTRV および BTRVID 関数では、キー番号パラメーターは 2 バイト整数です。BTRCALL、BTRCALLID、BTRCALL32、および BTRCALLID32 関数では、キー番号パラメーターは 1 バイトの符号付き文字(BTI_CHAR)です。すべての関数で、キー番号パラメーターは 0 から 118 までの範囲の値となります。Btrieve API 関数がキー番号パラメーターを変更することはありません。
クライアント ID
クライアント ID パラメーターは、BTRVID 関数および BTRCALLID 関数でのみ使用されます。クライアント ID パラメーターは、MicroKernel エンジンがコンピューター上のクライアントを区別できるようにする 16 バイト構造体のアドレスです。クライアント ID には次のような構造体を使用します。
表 2 クライアント ID 構造体
要素
長さ
(バイト単位)
説明
Filler(フィラー)
12
0 に初期化します。
Service Agent ID
(サービス エージェント ID)
2
MicroKernel エンジンに対するアプリケーションの各インスタンスを識別します。これは 2 文字の ASCII 値です。この ID の値は ASCII 値の AA(0x41 0x41)より大きいか等しくなければなりません。MicroKernel エンジンは次の値に特殊な意味を持たせています。
 
 
0x4140(@A)
内部処理に使用されます。
 
 
0xFFFF
内部処理に使用されます。
 
 
0x4952(RI)
内部処理に使用されます。
 
 
0x5244(DR)
内部処理に使用されます。
 
 
0x4553(SE)
0x4353(SC)
0x4344(DC)
0x4544(DE)
0x5544(DU)
Scalable SQL によって生成されたクライアントを識別するために使用されます。
 
 
0x5257(WR)
Btrieve リクエスターによって使用されます。
Client Identifier
(クライアント識別子)
2
アプリケーションの現在のインスタンス内でクライアント ID を確立します。MicroKernel エンジンでは、この一意な識別子を、並行処理およびトランザクション処理のために使用します。
キー長
キー長パラメーターは、BTRCALL、BTRCALLID、BTRCALL32 および BTRCALLID32 関数でのみ使用されます。
これらの関数を使用する場合は、キー長パラメーターとして、割り当てられたキー バッファー長の値を含む符号なしの文字(BTI_BYTE)を渡す必要があります。指定できる最大長は 255 です(キーの最大長)。
Btrieve API オペレーションの要約
Btrieve API には、アプリケーション プログラムから呼び出せる 40 以上のオペレーションが用意されています。以下の表に、これらのオペレーションの要約を示します。Btrieve API オペレーションの詳細については、第 2Btrieve API オペレーションを参照してください。オペレーション コードで指示する Btrieve API オペレーションの要約については、付録 A Btrieve オペレーションのクィック リファレンスを参照してください。
セッション固有のオペレーション
次のオペレーションを使用すると、現在のディレクトリの設定と取得、ワークステーション MicroKernel エンジンのシャットダウン、MicroKernel エンジン バージョン番号の取得、サーバー MicroKernel エンジンに接続されているクライアントの終了、トランザクションの開始、終了または中止といった処理を実行できます。複数のクライアントを処理するアプリケーションでは、これらのオペレーションは呼び出し元のクライアントに固有のものとなります。
表 3 セッション固有のオペレーション
オペレーション
コード
説明
Stop
25
ワークステーション MicroKernel エンジンを終了します(サーバー ベースの MicroKernel エンジンでは使用できません)。
Version
26
MicroKernel エンジンのバージョン番号を返します。
Reset
28
クライアントによって保持されているすべてのリソースを解放します。
Set Directory
17
現在のディレクトリを指定されたパス名に設定します。
Get Directory
18
指定された論理ディスク ドライブの現在のディレクトリを返します。
Begin Transaction
19
1019
論理的に関連している一連のオペレーションの開始を指定します。オペレーション 19 は排他トランザクションを開始します。オペレーション 1019 は並行トランザクションを開始します。
End Transaction
20
論理的に関連している一連のオペレーションの終了を指定します。
Abort Transaction
21
完了しなかったトランザクション中に実行されたオペレーションを取り消します。
Continuous Operation
42
アクティブな MicroKernel エンジン ファイルを閉じずに、システム バックアップを実行できるようにします。
ファイル固有のオペレーション
次のオペレーションは特定のファイルを取り扱います。このため、操作対象となるファイルを識別するためにポジション ブロック パラメーターが使用されます。ファイル固有のオペレーションは次の 3 つのタイプに分類されます。
ファイル アクセスと情報。これらのオペレーションでは、ファイルの作成、ファイルの開閉、ファイル統計情報の取得、ファイルのオーナー ネームの設定と削除、ファイルに対する Continuous オペレーション モードの開始と終了、ファイルのロック解除、ファイルに対するインデックスの作成と削除といった処理を実行できます。
データ取得。これらのオペレーションでは、指定した条件に基づいて単一レコードまたはレコードのセットを取得することができます。Btrieve API は、インデックス パスによる論理的位置、または物理的位置に基づくデータ検索をサポートしています。詳細については、『PSQL Programmer's Guide』の「レコードへのアクセス」を参照してください。
さらに、オペレーション コードにバイアスを適用して、マルチクライアント状況にあるファイルやレコードのロックを制御することもできます。詳細については、『PSQL Programmer's Guide』の「複数のクライアントのサポート」を参照してください。
データ操作。これらのオペレーションでは、データの挿入、更新、または削除が行えます。
 
表 4 ファイル アクセスおよび情報オペレーション
オペレーション
コード
説明
Open
0
ファイルをアクセス可能な状態にします。
Close
1
ファイルをアクセス可能な状態から解放します。
Create
14
指定された特性を持つファイルを作成します。
Stat
15
ファイルおよびインデックスの特性とレコードの数を返します。
Continuous Operation
42
アクティブな MicroKernel エンジン ファイルを閉じずに、システム バックアップを実行できるようにします。
Stat Extended
65
拡張ファイルの構成要素のパスとファイル名を返し、ファイルがシステム定義のログ キーを使用しているかどうかを報告します。
Set Owner
29
ファイルにオーナー ネームを割り当てます。
Clear Owner
30
ファイルからオーナー ネームを削除します。
Unlock
27
レコードのロックを解除します。
Create Index
31
インデックスを作成します。
Drop Index
32
インデックスを削除します。
 
表 5 データ取得オペレーション
オペレーション
コード
説明
インデックス ベースの(論理)データ取得
Get Equal
5
指定されたインデックス パス内で、指定されたキー値と合致するキー値を持つ最初のレコードを返します。
Get Next
6
インデックス パスで現在のレコードの次にあるレコードを返します。
Get Previous
7
インデックス パスで現在のレコードの前にあるレコードを返します。
Get Greater Than
8
指定されたインデックス パス内で、指定されたキー値より大きいキー値を持つ最初のレコードを返します。
Get Greater Than or Equal
9
指定されたインデックス パス内で、指定されたキー値より大きいまたは等しいキー値を持つ最初のレコードを返します。
Get Less Than
10
指定されたインデックス パス内で、指定されたキー値より小さいキー値を持つ最初のレコードを返します。
Get Less Than or Equal
11
指定されたインデックス パス内で、指定されたキー値より小さいまたは等しいキー値を持つ最初のレコードを返します。
Get First
12
指定されたインデックス パスの先頭のレコードを返します。
Get Last
13
指定されたインデックス パスの末尾のレコードを返します。
Get Next Extended
36
インデックス パスで現在のレコードの次にある 1 つまたは複数のレコードを返します。フィルター条件を適用できます。
Get Previous Extended
37
インデックス パスで現在のレコードの前にある 1 つまたは複数のレコードを返します。フィルター条件を適用できます。
Get Key
+50
実際のレコードを返すことなく、ファイル内に特定のキー値が存在するかどうかを検出します。
Get By Percentage
44
指定されたパーセンテージ値によって示される位置の最も近くにあるレコードを返します。
Find Percentage
45
ファイル内における現在のレコード位置に基づいたパーセンテージ値を返します。
非インデックス ベースの(物理)データ取得
Get Position
22
現在のレコードの位置を返します。
Get Direct/Chunk
23
指定された位置にあるレコードの指定部分(チャンク)からデータを返します。
Get Direct/Record
23
指定された位置にあるレコードを返します。
Step Next
24
物理的に現在のレコードの次にあるレコードを返します。
Step First
33
ファイル内で物理的な先頭位置にあるレコードを返します。
Step Last
34
ファイル内で物理的な末尾位置にあるレコードを返します。
Step Previous
35
物理的に現在のレコードの前にあるレコードを返します。
Step Next Extended
38
物理的に現在のレコードの次の位置から 1 つまたは複数の連続するレコードを返します。フィルター条件を適用できます。
Step Previous Extended
39
物理的に現在のレコードの前の位置から 1 つまたは複数の連続するレコードを返します。フィルター条件を適用できます。
Get By Percentage
44
指定されたパーセンテージ値によって示される位置の最も近くにあるレコードを返します。
Find Percentage
45
ファイル内における現在のレコード位置に基づいたパーセンテージ値を返します。
並行制御バイアス(適切なオペレーション コードに追加)
単一レコードの読み取りウェイト ロック
+100
一度に 1 つのレコードだけをロックします。レコードが既にロックされている場合、クライアントによってオペレーションが再試行されます。
単一レコードの読み取りノーウェイト ロック
+200
一度に 1 つのレコードだけをロックします。レコードが既にロックされている場合、MicroKernel エンジンからエラー ステータス コードが返されます。
複数レコードの読み取りウェイト ロック
+300
同一ファイルの複数のレコードを並行的にロックします。レコードが既にロックされている場合、クライアントによってオペレーションが再試行されます。
複数レコードの読み取りノーウェイト ロック
+400
同一ファイルの複数のレコードを並行的にロックします。レコードが既にロックされている場合、MicroKernel エンジンからエラー ステータス コードが返されます。
書き込みノーウェイト ページ ロック
+500
並行トランザクションで、変更しようとしたページがアクティブな別の並行トランザクションによって既に変更されている場合、MicroKernel エンジンにウェイトしないように指示します。このバイアスは、どのレコード読み取りロック バイアス(+100、+200、+300、+400)とでも組み合わせることができます。
 
表 6 データ操作オペレーション
オペレーション
コード
説明
Insert
2
ファイルに新しいレコードを挿入します。
Update
3
現在のレコードを更新します。
Delete
4
ファイルから現在のレコードを削除します。
Insert Extended
40
ファイルに 1 つまたは複数のレコードを挿入します。
Update Chunk
53
現在のレコードの指定された部分(チャンク)を更新します。このオペレーションでは、レコードにデータを追加したり、レコードを切り詰めることもできます。
サポートされないオペレーション
MicroKernel エンジン トレースや SDK ヘッダー ファイルを見たときに Btrieve API オペレーションのリファレンスに記載されていないオペレーションがあるかもしれません。これらは PSQL が内部的に使用するもので、アプリケーションで使用する必要はありません。以下に示すオペレーションはサポートされません。
表 7 サポートされないオペレーション
オペレーション
コード
説明
B_MISC_DATA
41
MicroKernel エンジンが使用するために予約されています。
B_EXTEND
16
SQL エンジンが使用するために予約されています。
Btrieve による(ネストされた)Begin Transaction
2019
MicroKernel エンジンが使用するために予約されています。
Btrieve API オペレーションの実行における一連のイベント
Btrieve API オペレーションを実行するには、アプリケーションで以下のタスクを完了する必要があります。
1 オペレーションが要求する必要条件をすべて満たします。たとえば、ファイルの I/O オペレーションを実行する前に、対象となるファイルで Open オペレーション(0)を実行し、そのファイルを使用可能な状態にしておく必要があります。
2 Btrieve API オペレーションが要求するパラメーターを初期化します。パラメーターとはプログラム変数またはデータ構造体のことで、その型とサイズは、MicroKernel エンジンがオペレーションに期待する特定の値に対応していなければなりません。
将来の互換性を維持するため、使用するかどうかに関係なく、すべてのパラメーターを初期化してください。INTEGER 型のパラメーターの場合、値をバイナリ 0 に設定します。文字配列の場合、バッファーへのポインターを渡します。この場合は、バッファーの先頭バイトをバイナリ 0 に初期化します。
3 適切な Btrieve API 関数を呼び出します(Btrieve API 関数を参照してください)。
4 関数呼び出しの実行結果を評価します。すべての Btrieve API オペレーションからステータス コードが返されます。アプリケーションではステータス コードをチェックし、適切な操作を行う必要があります。また、オペレーションからはその目的に基づいて、個々のパラメーターにデータやその他の情報も返されます。