Pervasive PSQL をインストールするための準備
 
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Pervasive PSQL をインストールするための準備
Pervasive PSQL のインストールに必要な準備
この章では、Pervasive PSQL のインストールの準備を行います。各種要件の概要、Pervasive PSQL に含まれる主要なコンポーネント、使用可能なインストール オプション、また Pervasive PSQL のインストールを快適に実行するために役立つ詳細なチェックリストを提供します。
以下の項目について説明します。
インストール要件
インストール オプション
Pervasive PSQL 製品
Pervasive PSQL のオプション機能
インストールに関する検討事項
インストール要件
ここでは、Pervasive PSQL の完全インストールのために知っておく必要がある特別な要件を概説します。以下の概要は Pervasive Software の Web サイトで記載している Pervasive PSQL 用のソフトウェア要件およびハードウェア要件に沿ったものです。
アクセス権
Pervasive PSQL Server、Pervasive PSQL Vx Server または Pervasive PSQL Workgroup をインストールするマシンの完全な管理者レベルの権限を持っている必要があります。
Vx Server
Pervasive PSQL Vx Server にはさらに以下の要件があります。
要件
説明
ほかの Pervasive PSQL データベース エンジンがインストールされていない
Pervasive PSQL Server または Pervasive PSQL Workgroup がインストールされている物理マシンまたは仮想マシンには Pervasive PSQL Vx Server をインストールすることはできません。ほかの Pervasive PSQL データベース エンジン製品をアンインストールする必要があります。
インターネット接続
Pervasive PSQL Vx Server をインストールする物理マシンまたは仮想マシンはインターネット接続が可能でなければなりません。インターネット接続は、インストール時のキーの検証およびデータベース エンジンの実行時に使用するために必要です。
Pervasive PSQL Vx Server キー
Pervasive PSQL Vx Server ではその製品専用のキーが要求されます。Pervasive PSQL Server または Pervasive PSQL Workgroup 用のキーを使用して Pervasive PSQL Vx Server を認証することはできません。
関連する要件
Pervasive PSQL Vx Server のインストール自体では必要なくても、インストール直後に実施される動作要件があります。『Pervasive PSQL Vx Server Product Guide』の動作要件を参照してください。
インストール オプション
Windows オペレーティング システムの場合、Pervasive PSQL には[すべて]または[カスタム]インストールのオプションがあります。Linux ディストリビューションの場合、製品ごとに独自のインストール RPM または TAR ファイルがあり、カスタム インストール オプションは提供しません。
完全インストール
通常は、[すべて]を選択してください。このセットアップ タイプでは、デフォルト設定のインストールが行われ、Pervasive PSQL とすべてのオプション機能をデフォルトのインストール ロケーションにインストールします。
カスタム インストール
Pervasive PSQL のインストールを制御する必要があるユーザーは[カスタム]インストールを選択してください。カスタム インストールでは、Pervasive PSQL の中で必要な機能のみを選び、指定のディレクトリの場所にインストールできます。
以下のセクションでは、Pervasive PSQL の各製品について、および、ここで説明したインストール オプションを使用してインストールできるオプション機能について説明します。
Pervasive PSQL 製品
Pervasive PSQL には Server、Vx Server、Workgroup(32 ビットのみ)および Client のエディションがあります。このセクションでは、Pervasive PSQL の各製品について、およびそれぞれの製品に備わっている基本コンポーネントについて説明します。
Server(64 ビット)
64 ビット MicroKernel Database エンジン(MKDE)。これは Pervasive PSQL アプリケーションをサポートする Btrieve/MicroKernel API を提供します。
64 ビット SQL Relational Database エンジン(SRDE)。これは Pervasive PSQL アプリケーションをサポートする ODBC/SQL API を提供します。
64 ビット クライアント リクエスターと Windows または Linux 向けの MicroKernel エンジンへアクセスするために必要なコンポーネント。
32 ビット クライアント リクエスターと Windows または Linux 向けの MicroKernel エンジンへアクセスするために必要なコンポーネント。
Pervasive Distributed Tuning Interface(DTI)は、低レベルの(コンパイルされた)アプリケーションから Pervasive コンポーネントを構成および監視するために使用します。
Server(32 ビット)
32 ビット MicroKernel Database エンジン(MKDE)。これは Pervasive PSQL アプリケーションをサポートする Btrieve/MicroKernel API を提供します。
32 ビット SQL Relational Database エンジン(SRDE)。これは Pervasive PSQL アプリケーションをサポートする ODBC/SQL API を提供します。
32 ビット クライアント リクエスターと Windows または Linux 向けの MicroKernel エンジンへアクセスするために必要なコンポーネント。
Pervasive Distributed Tuning Interface(DTI)は、低レベルの(コンパイルされた)アプリケーションから Pervasive コンポーネントを構成および監視するために使用します。
Vx Server(64 ビット)
64 ビット MicroKernel Database エンジン(MKDE)。これは Pervasive PSQL アプリケーションをサポートする Btrieve/MicroKernel API を提供します。
64 ビット SQL Relational Database エンジン(SRDE)。これは Pervasive PSQL アプリケーションをサポートする ODBC/SQL API を提供します。
64 ビット クライアント リクエスターと Windows または Linux 向けの MicroKernel エンジンへアクセスするために必要なコンポーネント。
32 ビット クライアント リクエスターと Windows または Linux 向けの MicroKernel エンジンへアクセスするために必要なコンポーネント。
Pervasive Distributed Tuning Interface(DTI)は、低レベルの(コンパイルされた)アプリケーションから Pervasive コンポーネントを構成および監視するために使用します。
Vx Server(32 ビット)
32 ビット MicroKernel Database エンジン(MKDE)。これは Pervasive PSQL アプリケーションをサポートする Btrieve/MicroKernel API を提供します。
32 ビット SQL Relational Database エンジン(SRDE)。これは Pervasive PSQL アプリケーションをサポートする ODBC/SQL API を提供します。
32 ビット クライアント リクエスターと Windows または Linux 向けの MicroKernel エンジンへアクセスするために必要なコンポーネント。
Pervasive Distributed Tuning Interface(DTI)は、低レベルの(コンパイルされた)アプリケーションから Pervasive コンポーネントを構成および監視するために使用します。
Workgroup(32 ビット)
32 ビット MicroKernel Database エンジン(MKDE)。これは Pervasive PSQL アプリケーションをサポートする Btrieve/MicroKernel API を提供します。
32 ビット SQL Relational Database エンジン(SRDE)。これは Pervasive PSQL アプリケーションをサポートする ODBC/SQL API を提供します。
32 ビット クライアント リクエスターと Windows または Linux 向けの MicroKernel エンジンへアクセスするために必要なコンポーネント。
Pervasive Distributed Tuning Interface(DTI)は、低レベルの(コンパイルされた)アプリケーションから Pervasive コンポーネントを構成および監視するために使用します。
メモ: 64 ビット マシン上で実行しているワークグループ エンジンがあり、64 ビット Btrieve または DTI アプリケーションがある場合は、同じマシンにワークグループ(32 ビット)エンジンとクライアント(64 ビット)エンジンの両方をインストールできます。
Client(64 ビット)
64 ビット Pervasive PSQL クライアント リクエスターと Windows または Linux 向けの MicroKernel エンジンへアクセスするために必要なコンポーネント。
Pervasive Distributed Tuning Interface(DTI)64 ビットは、低レベルの(コンパイルされた)アプリケーションから Pervasive コンポーネントを構成および監視するために使用します。
メモ: クライアント(64 ビット)のインストールにはユーティリティやドキュメントが含まれていません。ユーティリティやドキュメントをインストールするには、クライアント 64 ビットとクライアント 32 ビットの両製品をインストールする必要があります。
Client(32 ビット)
32 ビット Pervasive PSQL クライアント リクエスターと Windows または Linux 向けの MicroKernel エンジンへアクセスするために必要なコンポーネント。
Pervasive Distributed Tuning Interface(DTI)は、低レベルの(コンパイルされた)アプリケーションから Pervasive コンポーネントを構成および監視するために使用します。
Pervasive PSQL キャッシュ エンジン
Pervasive PSQL のオプション機能
カスタム インストール時、Pervasive PSQL の各種機能は Pervasive PSQL 製品のインストールから除外することができます。ここで挙げている機能はオプションであるため、このセクションのすべての機能がインストールから除外されても、Pervasive PSQL 製品はデフォルトでインストールされます。
以下に挙げるオプション機能は、特に注記がなければ、Pervasive PSQL の各エディションで使用可能です。
Xtreme I/O(Server 32 ビットのみ)
Xtreme I/O(XIO)は Pervasive PSQL に含まれているデータベース アクセラレータです。XIO では Pervasive PSQL データ ファイルのディスク アクセス時間を加速させることによってデータベースのパフォーマンスを向上させます。XIO はそのシステム要件を満たす Windows サーバー 32 ビット プラットフォームでのみインストールすることができます。『Advanced Operations Guide』のシステム要件を参照してください。
Pervasive アクセス方法
Pervasive アクセス方法には Pervasive PSQL ソフトウェア開発者キット(SDK)、および DOS リクエスターがあります。
ActiveX インターフェイス コントロール
ActiveX をサポートする開発環境で Btrieve データに簡単にアクセスできるようにする 9 個のカスタム コントロールから構成されています。このインターフェイスには、1 個のデータ ソース コントロールと 8 個のバウンド データ コントロールが組み込まれています。
ADO.NET プロバイダー
ADO.NET はマネージ コードのみで構築されている .NET 管理データ プロバイダーです。データ プロバイダーは、ネイティブのワイヤ プロトコル プロバイダーです。したがって、データ プロバイダーが、データベース クライアントの形式のアンマネージ コード(.NET Framework 外のコード)を呼び出す必要はありません。
Btrieve DOS
DOS VxD(Virtual eXtended Driver:仮想デバイス ドライバー)(DOS クライアント リクエスター)は Btrieve リクエスターであり、Windows コマンド ウィンドウを介して DOS ベースのアプリケーションを実行するために使用されます(トランザクショナル アクセスのみ)。
DTO
Pervasive Distributed Tuning Objects(DTO)はビジュアル開発環境から使用されます。
JCL
Java Class Library(JCL)は Java を介しデータ ファイルへ直接トランザクショナル アクセスするために使用します。
JDBC ドライバー
JDBC ドライバーは Java プログラミング言語を使用してデータ ファイルへリレーショナル アクセスするために使用します。
OLE DB
OLE DB アクセス方法には、データ ファイルへのトランザクショナル アクセスおよびリレーショナル アクセスに使用するランタイム バイナリがあります。
PDAC
Pervasive Direct Access Components(PDAC)には、Borland Delphi と C++ Builder 環境内で、Pervasive データベース エンジンへ直接トランザクショナルおよびリレーショナル アクセスできるようにする、一連の Visual Component Library(VCL)コンポーネントがあります。
メモ: 弊社 Web サイトの Pervasive Software 製品のページでは、各アクセス方法の設計時コンポーネントとサンプルがダウンロードできます。
各種ユーティリティ
最低限のユーティリティ セットを使用して Pervasive PSQL データベース エンジンのさまざまなコンポーネントの管理、構成および保守を行います。この基本ユーティリティ セットに含まれるユーティリティは、Pervasive PSQL の製品すべてにおいてセットとしてインストールされるので、インストールから個別に除外することはできません。
Monitor
Function Executor
Btrieve Maintenance
Rebuild
Query Plan Viewer
License Administrator
Gateway Locator(ワークグループ エンジンのみ)
Cobol Schema Executor
Pervasive Cobol Schema Executor ユーティリティは、COBOL ベースのアプリケーションへの SQL アクセスを可能にするために使用します。
Data Dictionary File Builder
Pervasive PSQL Data Dictionary File Builder は、データ辞書ファイル(DDF)を作成および変更するために使用します。
Pervasive Control Center
Pervasive Control Center は、データベース オブジェクトの作成や操作、SQL 経由のデータベース テーブルへのアクセスに使用します。
Pervasive System Analyzer
Pervasive System Analyzer ユーティリティは、ネットワーク接続のテストおよびトラブルシュート、ロード モジュールの表示、およびコンポーネント検索の実行に使用します。
ドキュメント
Pervasive PSQL エンジンおよび SDK のユーザー向けドキュメントは Pervasive PSQL Control Center(PCC)に統合されました。ドキュメント ライブラリは、PCC インターフェイスの[ようこそ]ビュー、[ヘルプ]メニュー、F1(Windows)または Shift + F1(Linux)キーを押すことによって開くことができます。
メモ: マニュアルをインストールしないようにした場合は、すべての Pervasive PSQL ユーティリティのグラフィカル ユーザー インターフェイスから(F1 キーによる)状況依存ヘルプが使用できなくなります。
Java Runtime Environment(JRE)
以下の機能で必要とされる JRE のコンポーネントは、Pervasive PSQL の一部としてインストールされます。
PCC
DDF Builder
コア ユーティリティ
ドキュメント
Pervasive PSQL の機能は Pervasive PSQL によってインストールされる JRE のローカル バージョンを使用します。
メモ: JRE のローカル バージョンが使用されるのは、上記の Pervasive PSQL 機能のみです。JRE のローカル バージョンは、Pervasive PSQL アクセス方法である Java Class Libraries(JCL)または JDBC を使用した Java アプリケーション開発のための要件には影響しません。Java アプリケーション開発のための要件(java.sun.com から入手するコンポーネントなど)については、Pervasive PSQL 開発者用ドキュメント(SDK)で説明しています。『Java Class Library Guide』および『JDBC Driver Guide』を参照してください。
インストールに関する検討事項
ここでは、インストールの事前準備のためのチェックリストや、インストール前に検討しておくべき事項について寄せられる一般的な質問を提供します。このセクションを正しいインストールのための検討とガイドとして使用してください。
クイック チェックリスト
このチェックリストでは、Pervasive PSQL をインストールするために必要な要件を提供します。インストール処理を開始する前に、以下の各項目の要件が満たされている必要があります。
*システムのハードウェアが Pervasive PSQL をインストールする要件を満たしている。
*お使いのオペレーティング システムとネットワーク環境が Pervasive PSQL でサポート対象となっている。
*Pervasive PSQL をインストールしようとするシステムにおいて管理者レベルの権限をすべて持っている。
*完全インストールおよびカスタム インストールで使用可能なオプションの違いを理解しているので、必要なコンポーネント セットのみをインストールできる。
*インストール メディアにある readme_psql.htm のリリース ノートを参照し、ユーザー マニュアルには含めることができなかったが、製品のインストールや使用に関する重要な最新の注意事項や情報を確認した。
*プロキシ サーバーを使用している場合は、Pervasive PSQL を認証できるよう設定する必要があります。Pervasive PSQL をインストールする前にプロキシ サーバーを設定するか、またはインストール時には製品認証を省略し、プロキシ サーバーの設定後に製品を認証することができます。『Pervasive PSQL User's Guide』のプロキシ サーバー経由の認証アクセスを参照してください。
*Pervasive PSQL Vx Server の場合、この製品をインストールする物理または仮想マシンはインターネット接続が可能である必要があります(インターネット接続はデータベース エンジンを実行している場合にも必要です)。
*アプリケーション ベンダーが Pervasive PSQL エンジンをサポートしている。
ヒント: 不明確な場合は、アプリケーション ベンダーに問い合わせるか、またはベンダーからのドキュメントを再度参照して、インストールする Pervasive PSQL エンジンのバージョンおよびモードをベンダーがサポートしていることを確認してください。
Windows Vista 以上のオペレーティング システム用のチェックリスト
クイック チェックリストの項目に加え、Windows Vista 以上のオペレーティング システムを使用する場合は、そのオペレーティング システムにおける User Account Controls(UAC)についてよく理解し、また標準ユーザーと管理者との違いおよび制限についても理解していることが必要です。さらに、そのオペレーティング システムにインストールするための適切な権限を持っていなければなりません。
インストール前の一般的な質問
このセクションでは、Pervasive PSQL のインストール前の段階で多く寄せられる一般的な質問について説明します。これらの質問では、初めてのインストールが成功するのを妨げる可能性がある特別な状況を示します。インストールを開始する前に、以下の質問で示される状況を検討し、それに加えてクイック チェックリストですべての要件を満たしているか、また特別な注意が必要な状況があるかどうかを確認してください。
Pervasive PSQL Server はどのロケーションにインストールすればよいですか?
サーバー エンジンは、データベース ファイルが置かれている同じコンピューターにインストールする必要があります。
PSQL Server のクライアント ソフトウェアはどのようにインストールされますか?
Pervasive PSQL Client はどのエンジンでもインストールされます。このため、Pervasive PSQL エンジンをお持ちであれば、お使いのコンピューターからクライアントとしてほかのリモート エンジンに接続することができます。
データベースにアクセスするすべてのコンピューターに Pervasive PSQL Client ソフトウェアがインストールされていなければなりません。
Pervasive PSQL Workgroup はどのロケーションにインストールすればよいですか?
Pervasive PSQL Workgroupは、データベース ファイルが置かれている同じコンピューター、またはネットワーク上のデータにアクセスするほかのコンピューターのどちらでもインストールが可能です。
PSQL Workgroup のクライアント ソフトウェアはどのようにインストールされますか?
Pervasive PSQL Client (32 ビット)はどのエンジンでもインストールされます。ほかの ワークグループ エンジンを介してリモート ファイルにアクセスする場合は、クライアント ソフトウェアが既にインストールされているので、クライアントを個別にインストールする必要はありません。
Pervasive PSQL Vx Server はどのロケーションにインストールすればよいですか?
Pervasive PSQL Vx Server は物理マシンまたは仮想マシンにインストールすることができます。どちらのマシンの場合も、インターネット接続が必要です。インターネット接続はデータベース エンジンを実行している場合にも必要です。
Pervasive PSQL はどのように Microsoft Cluster Service 環境へインストールできますか?
Microsoft Cluster Service(MSCS)を使用したクラスター環境に Pervasive PSQL をインストールしようとお考えの場合は、まず『Advanced Operations Guide』の高可用性のサポートをお読みください。その章で、Pervasive PSQL をクラスター環境へインストールする際の情報を提供しています。
通常、MSCS 環境内で仮想マシンを実行することは、非常に作業を複雑にします。このため、MSCS 環境内の仮想マシンにおける Pervasive PSQL Vx Server の実行は、仮想マシンを使用しない場合に比べ複雑になります。MSCS 環境内で仮想マシンを実行する場合は、さまざまなハイパーバイザー ベンダーが提供しているドキュメントを参照してください。
Pervasive PSQL はどのように Microsoft ターミナル サービスまたは XenApp 環境へインストールできますか?
Microsoft ターミナル サービス、または XenApp 環境へ Pervasive PSQL をインストールするつもりであれば、そのサーバーのコンソールにシステム管理者権限を持つユーザーとしてログオンしておく必要があります。これは、サーバー上の物理コンソールまたはリモート コンソール セッションのどちらでも可能です。
注意: ターミナル サービス環境へワークグループまたはクライアントをインストールする場合、そのエンジンはデフォルトでサービスとして実行されます。
データベース エンジンの 1 つのインスタンスのみを任意のターミナル サーバー プラットフォーム上で起動することができます。2 つ以上のターミナル セッション内でデータベース エンジンのコピーを個別に起動することはできません。Pervasive PSQL Server、Workgroup および Client でサポートされるターミナル サーバー環境については、Pervasive PSQL の Web サイト(http://www.agtech.co.jp/support/reference/pervasive/supportos.html)を参照してください。
メモ: あるユーザーが、ターミナル サービス セッションで、あるいはユーザーの簡易切り替えを使用しているマルチユーザー環境で、ワークグループ エンジンまたはキャッシュ エンジンを起動した場合、そのシステムのほかのユーザーはそのエンジンにアクセスすることも、またユーザー自身のエンジンのコピーを起動することもできなくなります。

2 番目のユーザーがトランザクショナル インターフェイスを通じて別のユーザーのエンジンにアクセスしようとすると、ステータス コード 3032 が返されます。

複数のローカル ユーザーがローカル エンジンにアクセスできるようにする場合は、ワークグループ エンジンまたはキャッシュ エンジンをサービスとしてインストールしてください。
Pervasive PSQL データベースはどのように Microsoft Active Directory 環境へインストールできますか?
Active Directory 環境に Pervasive PSQL データベース エンジンをインストールするのに特別な手順は必要ありません。購入された製品に付属する本マニュアルの中で説明しているインストール手順に従ってください。
モードを選択すると、ドメイン コントローラーに Pervasive PSQL のデータベース エンジンをインストールすることができます。ただし、ドメイン コントローラー上での作業はデータベース エンジンのパフォーマンスに影響することがあります。このような理由から、ドメイン コントローラーではないサーバーに Pervasive PSQL をインストールすることをお勧めします。
Web アプリケーションへアクセスする Pervasive PSQL Client はどのロケーションにインストールすればよいですか?
Web アプリケーションの場合は、クライアントを Web サーバーと同じコンピューターにインストールする必要があります。複数の Web サーバー プラットフォームでは各プラットフォーム上に 1 つのクライアントが必要です。
データベース エンジンのバージョンと異なる Pervasive PSQL Client を使用しても問題ありませんか?
Pervasive は、データベース エンジンと同じバージョンのクライアントを使用することをお勧めします。通信するデータベース エンジンより古いバージョンのクライアントを使用することもできます。ただし、アプリケーションで使用する SDK アクセス方法のタイプによっては、古いバージョンのリクエスターがデータベース エンジンで動作しないこともあります。アプリケーションはデータベース エンジンと通信できなくなります。そのような状況の場合は、データベース エンジンと同じバージョンのクライアントを使用する必要があります。
データベース エンジンよりも新しいバージョンのクライアントの場合、正しく機能するかどうかはわかりません。Pervasive では、新しいバージョンのクライアントが古いバージョンのエンジンで正しく動作することを保証しません。このため、新しいバージョンのクライアントと古いバージョンのエンジンを一緒に使用しないようにしてください。
Pervasive PSQL Vx Server
Pervasive PSQL Vx Server とはライセンスが異なるため、Pervasive Software では Pervasive PSQL Vx Server に付属のクライアントを使用することをお勧めします。これにより、アプリケーションはライセンスを正確にカウントすることができ、またクライアントからライセンス準拠を正しく監視できます。
Pervasive PSQL Vx Server は Pervasive PSQL v10 Client および Pervasive PSQL v11 Client と共に使用することができます(Pervasive PSQL v11 Client については下記「メモ」を参照してください)。ただし、そのクライアントで使用できる API はより多くのセッション(規定セッション数以上)を使用する可能性があります。同じアプリケーションの使用に対し、必要なライセンス数を増やす必要があるかもしれません。また、そのクライアントで提供される License Administrator では Vx Server ライセンスのすべての属性が表示されません。ライセンス準拠は Pervasive PSQL Vx Server でインストールされた License Administrator でのみ正しく監視できます。
メモ: Pervasive PSQL v11 Client のアップデートが利用可能です。最新のアップデートを適用すれば、アプリケーションはライセンスを正確にカウントし、Pervasive PSQL v11 Client による License Administrator でライセンス準拠を正しく監視できます。このアップデートの対象は Pervasive PSQL v11 のみで、Pervasive PSQL v11 より前の製品には使用できません。
Pervasive PSQL v11 SP3 インストール ファイルをダウンロードする場所について留意することがありますか?
はい、あります。ダウンロード版の Pervasive PSQL でインストールを行う場合、セットアップ ファイルを PATH 環境変数に含まれるディレクトリには置かないでください。セットアップ ファイルがそれらのディレクトリ内にあると、インストール中にファイルのコピーで問題が発生します。このようなセットアップ ファイルは Windows の %temp% ディレクトリなどに置くようにしてください。
24 時間 365 日稼動しているシステムの場合、Pervasive PSQL v11 SP3 をインストールまたはアップグレードするのはいつでも良いですか?
インストールとアップグレードは、すべてのユーザーがシステムからログオフし、すべてのデータ ファイルが閉じている間に実行する必要があります。重要なソフトウェアのインストールを行う場合は、その前にターゲット ハード ドライブ上の重要なファイル(データファイルを含む)をバックアップしておいてください。
アップグレードを実行するときは、製品の前のバージョンに戻す必要がある場合に備えてインストール メディアや旧インストールの手順を保管しておいてください。
ターミナル サービスで実行しているユーザーに対し、Pervasive PSQL の設定の変更、DSN の作成、および Monitor ユーティリティの使用を制限する方法はありますか?
ターミナル サービス クライアント セッション内で実行する Pervasive PSQL のクライアントは、デフォルトで Pervasive PSQL の管理者機能を実行することができます。たとえば、そのようなクライアントのユーザーは、Pervasive PSQL 設定の変更、DSN の作成および Monitor ユーティリティの使用が可能です。以前のリリースでは、管理者機能をクライアントから実行することはできませんでした。
この機能を制限する場合、システム管理者は以下の手順に従ってください。
1 PCC で、[ローカル クライアント]の下にある[MicroKernel ルータ]のプロパティを開きます。
2 このプロパティ ダイアログで、[WTS クライアントからの管理機能を制限]オプションのチェックをオンにします。
3 OK]をクリックして PCC を終了してから再度起動すると、この設定が有効になります。
ここで挙げられているもの以外で、自分の設定状況に応じて行う必要がある特別な設定がありますか?
はい。特別な要素がコンピューター環境に存在している場合は、Pervasive PSQL のいくつかのデフォルトの設定を調整する必要があります。たとえば、以下のものがある場合はデフォルト値を調整する必要があります。
複数のネットワーク インターフェイス
スペースを含める必要がないデータベース ファイル
Microsoft Active Directory サービス
中断されやすいネットワーク
特にインストール後に発生する問題が、上記またはこの他の特定の状況で発生する場合は、特別な状況における設定を確認してください。
Pervasive PSQL Vx Server の場合、調整が必要となる可能性がある設定については『Pervasive PSQL Vx Server Product Guide』の Pervasive PSQL Vx Server の概要を参照してください。