以前の Pervasive PSQL v11 SP1 の新機能
 
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以前の Pervasive PSQL v11 SP1 の新機能
Pervasive PSQL v11 SP1 の新機能の概要
この一般リリースでは、以下の新機能と変更が含まれています。
Pervasive PSQL 用のパフォーマンス モニター カウンター
メッセージ ログ
インストール
各種ユーティリティ
リレーショナル インターフェイス
SDK アクセス方法
Linux
Pervasive PSQL 用のパフォーマンス モニター カウンター
Pervasive PSQL v11 SP1 では Windows パフォーマンス モニター ユーティリティで使用されるパフォーマンス カウンターを提供します。Pervasive PSQL のパフォーマンス カウンターはデータベース エンジンの状態や動作を測定します。これによりアプリケーションのパフォーマンスを分析することができます。Windows パフォーマンス モニターは、指定の時間間隔でパフォーマンス カウンターの現在の値を要求します。
パフォーマンス カウンターは、以下のプラットフォームで実行する Pervasive PSQL Server でのみ使用できます。
Windows Vista 以上(Windows 7、Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 など)。
32 ビットおよび 64 ビット版の両オペレーティング システムがサポートされます。
デフォルトで、Pervasive PSQL のインストールでは Pervasive PSQL パフォーマンス カウンターをパフォーマンス モニターに登録します。このカウンターはインストール完了後に使用できるようになります。
パフォーマンス カウンターの使用は、主にアプリケーション開発者およびその他の技術スタッフ向けの高度な機能です。Windows パフォーマンス モニターおよび一般的なカウンターの使用の詳細については、Microsoft の関連ドキュメントを参照してください。
Pervasive PSQL パフォーマンス カウンターの詳細については、『Advanced Operations Guide』のパフォーマンスの分析を参照してください。
メッセージ ログ
Pervasive PSQL ではメッセージ用のさまざまなログ リポジトリをサポートするようになりました。ログは大きく分けて 2 つのカテゴリに分類されます。
すべてのメッセージ:これらのメッセージにはステータス、エラー、警告および情報メッセージが含まれます。これらは、ライセンス管理コンポーネントを含め、あらゆる Pervasive PSQL コンポーネントから発生します。
ライセンス メッセージ:これらのメッセージは、ライセンスに関する問題を警告し、そのトラブルシューティング情報を提供します。これらはライセンス管理コンポーネントから発生します。
次の表にログ リポジトリの概要を示します。
リポジトリ
記録元
注記
ライセンス管理コンポーネント
Pervasive PSQL v11 SP1 での新機能
ライセンス管理コンポーネント
Windows イベント ログへの書き込みは Pervasive PSQL v11 SP1 での新機能です。
Pervasive PSQL の全コンポーネント
ライセンスに関するメッセージが追加され、記録されるようになりました。
Pervasive PSQL の全コンポーネント
ライセンスに関するメッセージが追加され、記録されるようになりました。
ライセンス メッセージ
上記の表で示したログ リポジトリのいくつかはライセンス メッセージに重点を置いています。これは、Pervasive PSQL のライセンス コンポーネントが、データベース エンジン用のキーの有効性を定期的に検証するからです。キーが無効と判定されると、そのキーの状態は "アクティブ" から "検証失敗" に変わります。この状態でも一定の期間内はデータベース エンジンが正常に機能するので、検証失敗を修正するための時間は十分にあります。
この期間が終わる前に検証失敗を修正しなかった場合は、キーの状態が "無効" に変わります。これにより、このキーは無効となりデータベース エンジンはデータ ファイルにアクセスできなくなります。
検証失敗への対応を適時に行う必要があるため、キーの状態の変更はさまざまなログ リポジトリからできるだけ早く通知されるようになっています。
メッセージ ログは一方向の階層に従って記録されます。Pervasive Notification Viewer へ記録されるライセンス メッセージは、オペレーティング システムのイベント ログおよび Pervasive PSQL イベント ログにも記録されます。オペレーティング システムのイベント ログに記録されるライセンス メッセージは、Pervasive PSQL イベント ログにも記録されます。
Pervasive Notification Viewer
Pervasive Notification Viewer は、ライセンス コンポーネントによって記録されるメッセージを表示するアプリケーション ユーティリティです。このユーティリティは、注目すべきライセンス メッセージをわかりやすく通知することを目的としています。
Pervasive Notification Viewer は、Pervasive PSQL Server(Windows および Linux バージョンの 32 ビットおよび 64 ビット版)および Pervasive PSQL Workgroup のインストール時にデフォルトでインストールされます。
Windows プラットフォームの場合、この実行可能ファイルの名前は notifyviewer.exe です。 Pervasive PSQL をインストールすると、このユーティリティはスタートアップに登録される(また[スタート]メニューにも追加される)ので、Windows の再起動時にこのユーティリティも再開します。
Linux ディストリビューションの場合、このユーティリティは notifyviewer という名前のシェル スクリプトです。Linux を再起動した場合は、Pervasive Notification Viewer を手動で再起動する必要があります。Linux の再起動時、このシェル スクリプトは自動的には実行されません。
Pervasive Notification Viewer では、システム トレイ アイコンとグラフィカル ユーザー インターフェイス(GUI)の 2 つのインターフェイスを提供します。
詳細については、『Pervasive PSQL User's Guide』の Pervasive Notification Viewerを参照してください。
オペレーティング システムのイベント ログ
Pervasive PSQL のライセンス管理コンポーネントは、Windows プラットフォーム上でオペレーティング システムのイベント ログにメッセージを書き込みます。Linux ディストリビューションの場合、Pervasive PSQL の全コンポーネントがオペレーティング システムのイベント ログへメッセージを書き込みます。
ライセンス メッセージは "エラー" または "警告" として分類され記録されます。さらに、特定の情報メッセージも記録されます。
Windows プラットフォームの場合、Pervasive PSQL は Windows のアプリケーション イベント ログにライセンス メッセージを記録します。 これらは PVSW.LOG に書き込まれるライセンス メッセージのサブセットです。 現在、Pervasive PSQL Server、Workgroup および Client 32 ビットではメッセージを記録します。Pervasive PSQL Client 64 ビットは記録しません。詳細については、『Pervasive PSQL User's Guide』の Windows プラットフォームのイベント ログを参照してください。
Linux ディストリビューションの場合は、Pervasive PSQL の全コンポーネントが Linux の標準ログ システム syslog にメッセージを書き込みます。詳細については、『Pervasive PSQL User's Guide』の Linux ディストリビューションのイベント ログを参照してください。
Pervasive PSQL のイベント ログ
Windows プラットフォームの場合、Pervasive PSQL の全コンポーネントが Pervasive PSQL のイベント ログ PVSW.LOG へステータス、エラー、警告および情報メッセージを書き込みます。 ライセンス メッセージは "エラー" または "警告" として分類され記録されます。さらに、特定の情報メッセージも記録されます。詳細については、『Pervasive PSQL User's Guide』の Pervasive PSQL のイベント ログを参照してください。
関連トピック
各種ユーティリティSDK アクセス方法も参照してください。
インストール
Pervasive PSQL v11 SP1 ではインストールに関して以下の点が変更されています。
ファイアウォール
Pervasive Notification Viewer
ファイアウォール
Pervasive PSQL Server および Pervasive PSQL Workgroup で、ファイアウォールに関するインストール動作が変更されています。この変更が適用されるのは Windows オペレーティング システムのみです。詳細については、『Getting Started with Pervasive PSQL』の Windows ファイアウォールを参照してください。
Windows Vista 以上
Windows Vista 以上のオペレーティング システムには、ファイアウォール プロファイル(セキュリティ設定のグループ)を提供する「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」があります。次の表では、アクティブなプロファイルに関するインストール動作についてまとめています。
表 6 Vista 以上のオペレーティング システム用のインストール動作
アクティブなファイアウォール プロファイル1
Pervasive PSQL サービス用に追加された規則
インストール後の規則の状態2
以下のプロファイル(複数の場合あり)。
ドメイン
プライベート
パブリック
 
ドメイン-はい
プライベート-はい
パブリック-はい
 
ドメイン - 有効
プライベート - 有効
パブリック - 無効
パブリックのみ
はい
有効
1 "アクティブ" とはプロファイルがネットワーク接続を監視していることを意味します。
2"有効" とは、そのファイアウォール プロファイルによって管理されるネットワーク接続用の全ポートにおいて、受信 TCP および 受信 UDP トラフィックと Pervasive PSQL サービスが通信できることを意味します。
上の表でわかるように、パブリック プロファイルがその他の 1 つ以上のアクティブ プロファイルと共にアクティブな場合、Pervasive PSQL 規則はパブリック プロファイル用に追加されますが無効になっています。Pervasive PSQL Server または Workgroup のインストールが対話式またはサイレントであってもこの動作を変更することはできません。パブリック プロファイルの規則を有効にしたい場合は、手動で行う必要があります。『Getting Started with Pervasive PSQL』の Pervasive PSQL 規則をパブリック プロファイルに対して有効にするにはを参照してください。
メモ: コーポレート ポリシーによっては、ローカル管理者が特定のマシンに対するファイアウォール プロファイルを変更できない(つまり、プロファイルがロックされている)こともあります。そのような場合、ロックされたプロファイルによって監視されるネットワーク接続経由でデータベース エンジンが通信するために必要なファイアウォール規則を、Pervasive PSQL のインストールによって追加したり有効にしたりすることはできません。そのような状況の場合は、権限を持つシステム管理者へファイアウォール ポリシーの変更を要請してください。この変更で Pervasive PSQL でインストールされるすべてのサービスと通信する全ポートに対し受信 TCP および UDP トラフィックを許可します。

また、ターゲット システムがドメインに参加している場合は、グループ ポリシーのみが、自身で制御するファイアウォール ポリシーに対する規則を Pervasive PSQL インストールによって追加および有効化させないようにします。Pervasive PSQL をインストールしているユーザーが、ドメイン ユーザーとしてではなくローカル ユーザーとしてターゲット システムにログインしていた場合、そのインストールによってファイアウォール プロファイルに対する規則の追加および有効化が行われます。ただし、ターゲット システムが後でグループ ポリシーを制御するドメインへ参加する場合はその規則が無効になります。
Windows Vista より前の Windows オペレーティング システム
Windows Server 2003 および Windows XP にはファイアウォール プロファイルが含まれていません。これらのオペレーティング システムでは、インストールによって Pervasive PSQL の各サービスが Windows ファイアウォールの例外リストに追加されます。この結果、Windows ファイアウォールを介した全ポートで Pervasive PSQL サービスと通信する受信 TCP および受信 UDP トラフィックを許可する 1 つ以上のファイアウォール規則が追加されます。Pervasive PSQL で使用されるデフォルトのポートを変更する必要がある場合に備えてすべてのポートが使用されます。
Pervasive Notification Viewer
新しいユーティリティである Pervasive Notification Viewer は、Pervasive PSQL Server(Windows および Linux バージョンの 32 ビットおよび 64 ビット版)および Pervasive PSQL Workgroup のインストール時にデフォルトで一緒にインストールされます。
Windows プラットフォームの場合、Pervasive PSQL をインストールするとこのユーティリティはスタートアップに登録される(また[スタート]メニューにも追加される)ので、Windows の再起動時にこのユーティリティも再開します。Linux ディストリビューションの場合、このユーティリティはシェル スクリプトです(「メッセージ ログ」セクションの Pervasive Notification Viewer も参照してください)。
Ptksetup.ini には Pervasive Notification Viewer をインストールするかどうかを制御する新しいプロパティが含まれています。『Installation Toolkit Guide』の PTKSetup.ini を参照してください。
各種ユーティリティ
Pervasive PSQL v11 SP1 には新しいユーティリティと変更されたユーティリティがあります。
License Administrator
Pervasive Notification Viewer
Pervasive System Analyzer(PSA)
License Administrator
License Administrator では以下の新しい機能を提供します。
 
機能
説明
キーの認証残り回数
キーの認証残り回数をチェックする新しい機能が追加されています。『Pervasive PSQL User's Guide』の認証残り回数を表示するには(GUI)および認証残り回数を表示するには(CLI)を参照してください。
検証機能
キーを検証する新しい機能が追加されています。License Administrator ではこの検証機能により、すべてのキーの状態が更新されます。この機能を使用すると、キーの状態が変わったかどうかを見ることができます(この表の次の行を参照)。
Pervasive PSQL User's Guide』の検証を実行するには(GUI)および検証を実行するには(CLI)を参照してください。
DTI も参照してください。
キーの新しい状態および検証失敗の修正期間
キーの状態に "検証失敗" という新しい状態が追加されています。
Pervasive PSQL のライセンス コンポーネントは、データベース エンジン用のキーが有効かどうかを定期的に検証します。キーが無効と判定されると、そのキーの状態は "アクティブ" から "検証失敗" に変わります。この状態でも一定の期間内はデータベース エンジンが正常に機能するので、検証失敗を修正するための時間は十分にあります。デフォルトで、この期間は 14 日間です。
この期間が終わる前に検証失敗を修正しなかった場合は、キーの状態が "無効" に変わります。これにより、このキーは無効となりデータベース エンジンはデータ ファイルにアクセスできなくなります(キーの状態が "無効" に変わるのはローカル タイム ゾーンの火曜日から木曜日のみとなっています。このため、修正期間は必要に応じて自動的に延長されます)。
Pervasive PSQL User's Guide』のキーの状態を参照してください。
Pervasive Notification Viewer
Pervasive Notification Viewer は、ライセンス コンポーネントによって記録されるメッセージを表示する新しいトレイ アプリケーション ユーティリティです。「メッセージ ログ」セクションの Pervasive Notification Viewer を参照してください。
Pervasive System Analyzer(PSA)
PSA では IPv6 についてネットワーク テスト用に数字および名前のアドレスをサポートするようになりました。Pervasive PSQL がサポートするのは、ユニキャスト タイプの IPv6 アドレス形式 "ループバック"、"グローバル" および "リンク ローカル" のみであることに注意してください。詳しい説明については、以前の Pervasive PSQL v11 の新機能IPv6 のサポートを参照してください。
リレーショナル インターフェイス
このセクションでは、リレーショナル インターフェイスをサポートするための新しい機能と修正された機能について説明します。
システム カタログ関数
スカラー関数
システム カタログ関数
Pervasive PSQL v11 SP1 では、以下の新しいシステム カタログ関数が含まれています。
dbo.fSQLColumns
dbo.fSQLForeignKeys
dbo.fSQLPrimaryKeys
dbo.fSQLProcedures
dbo.fSQLProcedureColumns
dbo.fSQLSpecialColumns
dbo.fSQLStatistics
dbo.fSQLTables
システム カタログ関数を使用すると、データ辞書ファイル(「カタログ」とも呼ばれます)からデータベース メタデータを取得することができます。これは FROM 句でのみ使用することができます。各システム カタログ関数のテンポラリ ビュー スキーマは、SQLPrepare で作成されます。SQLExecute で対応する ODBC カタログ API を呼び出すことにより、そのビューにデータが格納されます。
SQL Engine Reference』のシステム カタログ関数の章を参照してください。
スカラー関数
以下のスカラー関数は、新規、パラメーターが追加された、あるいはこれまでドキュメントに記載されていなかった関数です。
 
関数
説明
SQL Engine Reference』での参照セクション
DAY (date_exp)
指定された date_exp の日にちを返します。
DATEPART (datepart, date_exp)
TZoffset は値へ加算されるタイムゾーン オフセットで datepart 引数に使用できます。TZoffset は、タイム ゾーンのオフセットを分数(符号付き)で返します。
ISNUMERIC (string)
string が数値として評価できる場合は 1(TRUE)を返し、そうでない場合は 0(FALSE)を返します。
REVERSE (string)
string の文字の並びが反転された文字列を返します。
SYSDATETIMEOFFSET
現在の日付と時刻に加えて、Pervasive PSQL データベース エンジンが起動しているコンピューターの現在のタイム ゾーンと UTC の間の時間と分のオフセットを返します。
WEEKDAY (date_exp)
指定された date_exp の曜日を返します。1 = 日曜日、7 = 土曜日です。
SDK アクセス方法
Pervasive PSQL v11 SP1 では、以下の SDK アクセス方法を改善しました。
Btrieve API
DTI
DTO
PDAC
Btrieve API
Pervasive PSQL のダウンロードには、VB.NET 環境での Btrieve API の使用を示すサンプル アプリケーションとファイルが含まれるようになりました。このサンプルは、Pervasive Web サイト http://www.agtech.co.jp/support/reference/pervasive/psqllib/access_methods/btrieve.html からダウンロードできます。
DTI
DTI には以下の新しい関数および変更された関数があります。
関数
説明
新規または変更
キーの妥当性をチェックする検証動作を開始します。
新規
License Manager で検出されたすべての Pervasive Software 製品の一覧を取得します。
変更。ライセンスに関する追加情報(検証失敗期間など)が含まれるようになりました。これは XML 文字列で返されます。
メモ: PvValidateLicenses は、検証動作の要求から生じた結果のみを返します。キーの状態に関する情報は何も返しません。キーの状態に関する情報も含め、製品情報の XML 文字列を取得するには、別に PvGetProductsInfo() を呼び出す必要があります。
DTO
Pervasive PSQL DTO SDK では、.NET Framework を含む 64 ビット環境をサポートできるようになりました。64 ビット アプリケーションで DTO を利用するためには、Pervasive PSQL Server 64 ビットまたは Client 64 ビットをインストールして 64 ビット ライブラリ W64DTO2.DLL を取得する必要があります。『Distributed Tuning Objects Guide』のW64DTO2を参照してください。
"AnyCPU" としてコンパイルされた .NET アプリケーションで DTO を使用する場合、64 ビット版 DTO を使用すればアプリケーションは 32 ビットおよび 64 ビットの両オペレーティング システムで DTO 呼び出しを行うことができます。『Distributed Tuning Objects Guide』のアプリケーションと DLL の相互作用に関する理解も参照してください。
DTO には以下の新しい関数および変更されたメソッドがあります。
DTO オブジェクト
メソッド
説明
新規または変更
DtoDatabase
既存のグループから既存のユーザーを削除します。
新規
DtoLicenseMgr オブジェクト
すべてのキーの妥当性をチェックする検証動作を開始します。
新規
DtoLicenseMgr オブジェクト
License Manager で検出されたすべての Pervasive Software 製品の一覧を取得します。
変更。ライセンスに関する追加情報(検証失敗期間など)が含まれるようになりました。これは XML 文字列で返されます。
メモ: ValidateLicenses は、検証動作の要求から生じた結果のみを返します。キーの状態に関する情報は何も返しません。キーの状態に関する情報も含め、製品情報の XML 文字列を取得するには、別に GetProductInfo を呼び出す必要があります。
PDAC
Pervasive PSQL v11 SP1 には、RAD Studio XE 開発環境と完全に統合された Pervasive Direct Access Components が含まれています。開発者用ドキュメントの『Pervasive Direct Access Components Guide』も参照してください。
Linux
Pervasive PSQL v11 SP1 では Linux オペレーティング システム向けに以下のものがサポートされます。
64 ビット ODBC ドライバー
Red Hat Enterprise Linux 6
64 ビット ODBC ドライバー
Pervasive PSQL v11 SP1 は、Linux で 64 ビット アプリケーション用 ODBC インターフェイスをサポートするようになりました。64 ビット ODBC ドライバーは Pervasive PSQL Server 64 ビットおよび Pervasive PSQL Client 64 ビットでインストールされます。
Linux ディストリビューションの場合、個々の ODBC ドライバーはドライバー マネージャー UNIXODBC を介してロードされます。このドライバー マネージャーはデータ ソース名(DSN)から特定の Pervasive PSQL ODBC ドライバーへのマッピングを保持します。
Pervasive PSQL Server 64 ビットまたは Client 64 ビットがインストールされても、既に存在するユーザー定義の 32 ビット DSN に変更はありません。これは、これらの DSN は 64 ビット アプリケーションからは直接アクセスできないということです。 新しい DSN については、上記の両製品のインストールで 32 ビットおよび 64 ビット ODBC ドライバーが odbcinst.ini に割り当てられます。 この割り当てによって、1 つの DSN を 32 ビット アプリケーションと 64 ビット アプリケーションの両方で使用することができます。
既存の 32 ビット DSN を 32 ビット アプリケーションと 64 ビット アプリケーションの両方にアクセスさせたい場合は、それらを新しいスタイルの DSN として再作成する必要があります(表 7Pervasive ODBC Interfaceを参照)。
ODBC およびデータ ソース名(DSN)
クライアント アプリケーションのビット数が Pervasive PSQL Server 製品のビット数と一致している必要はありません。たとえば、64 ビット ODBC ドライバーや 32 ビット ODBC ドライバーは、Pervasive PSQL Server 64 ビットまたは Pervasive PSQL Server 32 ビットのどちらの接続にも使用することができます。
ただし、Pervasive PSQL Client の場合は、アプリケーションのビット数がクライアント マシン上の Pervasive PSQL Client のビット数と一致している必要があります。つまり、クライアント上で 64 ビット アプリケーションを使用するには、Pervasive PSQL 64 ビット Client がインストールされている必要があります。
Pervasive PSQL v11 は次の表で説明するように 3 つの ODBC ドライバーを提供します。
表 7 Linux 用の Pervasive PSQL ODBC ドライバー記述
INI ファイルにおける ODBC ドライバー記述
当該ドライバーがインストールされる PSQL 製品
一緒にインストールされる製品の動作
Pervasive ODBC Engine Interface
サーバー 64 ビット
サーバー 32 ビット
既存のエンジン DSN との互換性を維持するため ODBC ドライバーを odbc.ini に割り当てます。
ローカルの名前付きデータベースへ接続します。
dsnadd ユーティリティを使用する場合、デフォルトでは作成されなくなりました(-engdsn オプションを指定する必要があります)。ODBC の変更によって影響を受けるユーティリティも参照してください。
Windows クライアント上で実行している ODBC アドミニストレーターでエンジン DSN を表示すると見ることができます。
エンジン DSN を使用するため既にコード化された 32 ビット アプリケーションに使用されます。
Pervasive PSQL v11 で 32 ビット エンジン DSN を使用することは推奨しません。以前の Pervasive PSQL v11 SP1 の新機能を参照してください。
Pervasive ODBC Client Interface
サーバー 64 ビット
サーバー 32 ビット
クライアント 32 ビット
既存のクライアント DSN との互換性を維持するため ODBC ドライバーを odbc.ini に割り当てます。
ローカルまたはリモートの名前付きデータベース、あるいはエンジン DSN へ接続します。
クライアント DSN を使用するため既にコード化された 32 ビット アプリケーションに使用されます。
dsnadd ユーティリティで -host を指定する場合、デフォルトでは作成されなくなりました(-clntdsn オプションを指定する必要があります)。ODBC の変更によって影響を受けるユーティリティも参照してください。
Pervasive ODBC Interface
サーバー 64 ビット
クライアント 64 ビット
新しい 32 ビットおよび 64 ビット DSN で使用するため ODBC ドライバーを odbcinst.ini に割り当てます。
ローカルまたはリモートの名前付きデータベースへ接続します。
32 ビットおよび 64 ビット アプリケーション用に推奨されるドライバー記述です。
dsnadd ユーティリティを使用する場合、デフォルトで作成されます。ODBC の変更によって影響を受けるユーティリティも参照してください。
Windows クライアント上で実行している ODBC アドミニストレーターで、エンジン DSN としては表示されません。
よく寄せられる質問
次の表では、Pervasive PSQL v11 SP1 における Linux 向けの ODBC および DSN のサポートについてよく寄せられる質問(FAQ)の回答を記載しています。
表 8 Linux 向けの ODBC および DSN サポートに関する FAQ
質問
回答
32 ビット エンジン DSN は使用しない方がよいですか?
はい。新規アプリケーションまたは修正を施す 32 ビット アプリケーションの場合、エンジン DSN を使用するよりも、名前付きデータベースに接続する DSN を作成することをお勧めします。以前の Pervasive PSQL v11 SP1 の新機能も参照してください。
"DSN レス"接続とはなんですか?
DSN レス接続とは、ODBC ドライバー "Pervasive ODBC Client Interface"(既存の 32 ビット アプリケーション用)または "Pervasive ODBC Interface"(32 ビットまたは 64 ビット アプリケーション用)を使用して名前付きデータベースへ接続するものを指します。
Pervasive PSQL v11 SP1 Server または Client にアップグレードするときに、既存の 32 ビット エンジン DSN はどうなりますか?
移行のために必要な手続きはありません。既存のユーザー定義の 32 ビット エンジン DSN は引き続き適切に機能し、設定どおりに動作します。PSQL Server または Client マシン上のアプリケーションは、引き続き 32 ビット エンジン DSN を使用して動作します。
ただし、Pervasive PSQL Server 64 ビットでインストールされる DEMODATA サンプル データベースについては異なります。DEMODATA 用の DSN は、インストール時に "Pervasive ODBC Interface" を使用して再作成され、名前付きデータベースに接続します。
既存の 32 ビット DSN を 32 ビット アプリケーションと 64 ビット アプリケーションの両方にアクセスさせたい場合は、"Pervasive ODBC Interface" を使用してそれらの DSN を再作成し、ローカルまたはリモートの名前付きデータベースに接続する必要があります。
Pervasive PSQL v11 SP1 Client にアップグレードするときに、既存の 32 ビット クライアント DSN はどうなりますか?
移行のために必要な手続きはありません。既存のクライアント DSN は引き続きリモート エンジン DSN に接続します。
ただし、エンジン DSN の使用は推奨されないので、新規アプリケーションまたは修正を施す 32 ビット アプリケーションは、エンジン DSN ではなく名前付きデータベースに接続することをお勧めします。
エンジン DSN やクライアント DSN はまだ作成することができますか?
はい、作成できます。しかし、dsnadd では -engdsn または -clntdsn オプションを指定する必要があります。ODBC の変更によって影響を受けるユーティリティを参照してください。いずれかのオプションで作成された DSN は 32 ビット アプリケーションのみに対応します。
以前のリリースの PSQL クライアント(PSQL v10.x クライアントなど)からの接続はどうなりますか?
Pervasive PSQL はリモート クライアント DSN を引き続きサポートするので、以前のバージョンのクライアントも接続することができます。
ただし、Pervasive PSQL Server 32 ビットおよび 64 ビットのどちらの場合もエンジン DSN は 32 ビットのみであることに注意してください。64 ビット エンジン DSN は Pervasive PSQL で作成することはできません。
Pervasive PSQL DSN 用の ODBC 接続文字列はどのようなものですか?
SQL Engine Reference』のODBC 接続文字列を参照してください。
32 ビット アプリケーションを 64 ビットに移植する場合、DSN について何か行う必要がありますか?
"Pervasive ODBC Interface" を使用して、名前付きデータベースに接続する新しい DSN を作成する必要があります。
データベース エンジンと一緒にインストールされる DEMODATA サンプル データベース用の DSN はどうなりますか?
Pervasive PSQL Server 64 ビットまたはクライアント 64 ビットをインストールすると、"Pervasive ODBC Interface" を使用して DEMODATA 用の DSN が作成され、名前付きデータベースに接続します。これは、Windows の ODBC アドミニストレーターを使用するクライアントの場合、Pervasive PSQL Server から[エンジン DSN]の一覧で DEMODATA が見えなくなることを意味します。このクライアントは[データベース名]の一覧を見る必要があります。64 ビット アプリケーション場合、エンジン DSN を介して DEMODATA に接続することはできません。
作成したアプリケーションが DTI を使用して DSN を管理する場合はどうなりますか?
DSN 用の DTI 関数で管理するのは 32 ビット エンジン DSN のみです。そのため、将来的には DSN 用の DTI 関数は 32 ビット エンジン インターフェイス ODBC ドライバーと共に使用できなくなる可能性があります。以前の Pervasive PSQL v11 SP1 の新機能を参照してください。
(DSN を管理する DTI を使用する代わりに、SQL や ODBC ステートメントを使用することができます。たとえば、CREATE DATABASE を使用して名前付きデータベースを作成し、SQLConfigDatasource を使用して DSN を設定することができます)。
Pervasive PSQL v11 SP1 には 64 ビット ODBC および DSN をサポートする新しいユーティリティが含まれていますか?
64 ビット ODBC および DSN をサポートするために既存のユーティリティが変更されていますか?
一部の記述子フィールドは ODBC のさまざまな SQLSet... および SQLGet.... 関数を介して設定できますが、これらの関数が 64 ビット値対応されている一方、それ以外の関数はまだ 32 ビット値対応ですか?
はい。64 ビット ODBC ドライバーを使用している場合はそうなります。記述子フィールドを設定および取得するときは、適切なサイズの変数を使用するようにしてください。詳細については、次の Web サイト(英語サイト)を参照してください。
http://www.unixodbc.org/doc/ODBC64.html
説明の要点は、SQL_ROWSET_SIZE は SQLGetStmtOption と SQLGetStmtAttr の両方でサポートされるということです。64 ビット ODBC ドライバーを使用し、SQLGetStmtOption または SQLGetStmtAttr を呼び出した場合、属性パラメーターが SQL_ROWSET_SIZE に設定されている場合には、*ValuePtr に 64 ビット値が返されます。
将来的に、ODBC 接続で推奨される方策はありますか?
はい。新規アプリケーションまたは修正を施す 32 ビット アプリケーションは、ローカルでもリモートでも、名前付きデータベースへ接続するようにしてください。
将来的に Pervasive PSQL でエンジン DSN がサポートされなくなった場合には、アプリケーションで適切に対処してください。
(SQL や ODBC ステートメントを使用することで DSN を管理することができます。たとえば、CREATE DATABASE を使用して名前付きデータベースを作成し、SQLConfigDatasource を使用して DSN を設定することができます)。
ODBC ヘッダー ファイル
ODBC 用の sql.h、sqltypes.h および sqlext.h ヘッダー ファイルには、32 ビット アプリケーションと 64 ビット アプリケーションのコンパイルに違いがあります。64 ビット ODBC の説明については、UNIXODBC Web サイトで ODBC に関するドキュメントを参照してください。 たとえば、次の Web サイト(英語サイト)の情報が役立ちます。
http://www.unixodbc.org/doc/ODBC64.html
ODBC の変更によって影響を受けるユーティリティ
64 ビット版の isql、isql64 は、Pervasive PSQL Server 64 ビットおよび Client 64 ビットでインストールされます。『Pervasive PSQL User's Guide』のisqlを参照してください。
dsnadd ユーティリティは、デフォルトで "Pervasive ODBC Interface" を使用して DSN を作成するよう変更されています。このスタイルの DSN を使用すれば、1 つの DSN を 32 ビット アプリケーションと 64 ビット アプリケーションの両方で使用することができます。この DSN は ODBC アドミニストレーターでエンジン DSN として表示されません。また、odbc.ini ファイルには "Pervasive ODBC Engine Interface" という文字列は存在しません。
使用が推奨されないレガシースタイルのエンジン DSN またはクライアント DSN を作成したい場合は、-engdsn または -clntdsn オプションをそれぞれ指定する必要があります。 『Pervasive PSQL User's Guide』のdsnaddを参照してください。
Pervasive PSQL Control Center(PCC)の[データベースの新規作成]ダイアログで DSN を作成するためのオプションは、32 ビット限定となりました(オプション名は[32-ビット エンジン DSN の作成])。『Pervasive PSQL User's Guide』のデータベースの新規作成 GUI リファレンスを参照してください。
PCC は 32 ビット アプリケーションです。64 ビット バージョンは使用できません。以前の Pervasive PSQL v11 SP1 の新機能も参照してください。
Windows プラットフォーム用の Pervasive ODBC DSN セットアップ GUI は変更されました。以前の Pervasive PSQL v11 SP1 の新機能を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 6
Pervasive PSQL は Red Hat Enterprise Linux 6 をサポートします。 この 64 ビット版の Linux ディストリビューションは、デフォルトでは 64 ビットのコンポーネントと実行可能ファイルのみをサポートします。64 ビット Red Hat Enterprise Linux 6 の配布メディアには 32 ビット ライブラリも含まれますが、デフォルトでこれらはインストールされません。
次の表では、Red Hat Enterprise Linux 6 について、Pervasive PSQL に必要な特定の 32 ビット ライブラリの説明など、インストールに関する注意事項をまとめています。
Pervasive PSQL 製品
64 ビット版 Red Hat Enterprise Linux 6 のインストールに関する注記
64 ビット サーバー
32 ビット サーバー
32 ビット クライアント
Pervasive PSQL の RPM および TAR インストール ファイルは、32 ビット GLIBC および LIBSTDC++ ライブラリが存在しているか確認します。これらのライブラリが存在しない場合、Pervasive PSQL のインストールは停止し、メッセージを表示します。Pervasive PSQL をインストールするには、最初に glibc.i686 および libstdc++.i686 をインストールしておく必要があります。
Pervasive PSQL の RPM および TAR インストール ファイルは、32 ビット GTK が存在しているかどうかも確認します。GTK が存在しない場合、Pervasive PSQL は警告メッセージを表示します。このメッセージは、32 ビット GTK がインストールされなければ PCC、DDF Builder および GUI 手動認証ユーティリティが機能しないことを通知します。このメッセージの表示後、Pervasive PSQL のインストールは最後まで続行します。
PCC、DDF Builder および GUI 手動認証ユーティリティが動作するようにするには、以下の Linux パッケージをインストールします。
gtk2.i686
PackageKit-gtk-module.i686
libcanberra-gtk2.i686
gtk2-engines.i686
たとえば、次のように指定します。
yum install gtk2.i686 PackageKit-gtk-module.i686 libcanberra-gtk2.i686 gtk2-engines.i686
上記の 3 つのユーティリティを除けば、32 ビット GTK が存在しなくても Pervasive PSQL は機能することに留意してください。つまり、データベース エンジンは機能し、すべてのコマンド ライン ユーティリティも動作します。また、Pervasive PSQL ライブラリは存在するのでアプリケーションからのアクセスも可能です。クライアント アプリケーションは、32 ビット GTK を必要としなければ機能します。
64 ビット サーバー
32 ビット サーバー
Pervasive PSQL のインストールでは Samba の構成を試みます。ただし、Samba は、デフォルトでその一部のみがインストールされ Red Hat Enterprise Linux 6 で有効になっていません。
Samba 共有 PSQLDATA の作成に関するインストール エラーを無視することができます(smb.conf ファイルは存在しますが、それをサポートするものは何もありません)。このエラーは無害なので Pervasive PSQL は正常に機能します。