Zen v14 の新機能
 
このページをシェアする                  
Zen v14 の新機能
新機能および変更された機能の概要
Zen v14 のこの一般提供リリース、バージョン 14.00 では、以下の新機能と変更が含まれています。
PSQL から Zen への商標変更
サーバー製品名の変更
AUTOTIMESTAMP キー タイプ
AES-256 暗号化
JRE(Java Runtime Environment)のアップグレード
JSON フィルター
ADO.NET のサポート
8 バイトのレコード カウント
このドキュメントは、リリース後にも更新される可能性があります。最新バージョンは、弊社 Web サイトからダウンロードできます。
PSQL から Zen への商標変更
このリリースでは全体的に、PSQL から Zen へ名称変更を行っています。以前の製品から v14 へのアップグレードにおいて、PSQL の名称でリリースされたデータ アクセス方法を使用しているコンパイル済みアプリケーションに対する、この商標変更による影響はないと思われます。アプリケーションから Zen 管理ツールを呼び出している場合は、ここで説明する調整を行う必要があります。また、以下に記述するように、既存のインストレーション内の構成設定およびセキュリティ設定を格納している特定のファイルは、Zen v14 アップグレード後も引き続き使用するためにそのまま残されます。Zen v14 の新規インストールでは、これらのファイルは新しい場所にあります。
次のリストは、Zen v14にアップグレードする際の、現在の環境またはアプリケーションに関する実施上の考慮事項を示しています。
Windows での変更点
Linux での変更点
以前と変更がないもの
Windows での変更点
デフォルトのインストール ディレクトリは、Program Files、Program Files (x86)、および ProgramData 下です。ただし、Zen v14 の操作では、これらのデフォルトに依存するものは何もありません。従来どおり、これらの場所はインストール中にカスタマイズすることができます。
v14 へのアップグレードでは、dbnames.cfg ファイルは既存の場所に残ります。v13 のデフォルトのインストール場所は C:\ProgramData\Actian\PSQL です。Zen v14 は、このファイルを新しいデフォルトの場所である C:\ProgramData\Actian\Zen に移行しないで、そのデータ パスおよび辞書ファイル パスを使用します。
v14 へのアップグレードでは、DefaultDB のファイルは既存の場所に残ります。v13 のデフォルトのインストール場所は C:\ProgramData\Actian\PSQL\defaultdb です。Zen v14 は、これらのファイルを新しいデフォルトの場所である C:\ProgramData\Actian\Zen\defaultdb に移行しないで使用します。
レジストリ設定は HKEY_LOCAL_MACHINE/SOFTWARE/Actian/Zen/ に移動され、リファクタリングされました。v14 へのアップグレードで、これらの設定は従来の場所から移行されます。
Zen Enterprise Server および Cloud Server は、PSQL Relational Engine と PSQL Transactional Engine の 2 つのサービスではなく、単一のサービスとしてインストールされます。サービス名は現在、Actian Zen Enterprise Server Engine または Actian Zen Cloud Server Engine と表示されます。
サービスとしてインストールした場合、管理目的用のサービスの短い名前は zenengine になりました。
ファイル pvsw.log は zen.log になりました。
PSQL Control Center の名称は Zen Control Center に変更され、その省略名の PCC は ZenCC に、コマンド ライン名の pcc は zencc に変更されました。その他のコマンド ライン ツールの名前は変更されていません。
以前の Zen データベースで使用するために作成したセキュリティ グループ Pervasive_Admin がある場合は、v14 にアップグレードするときに、Zen_Admin というセキュリティ グループを作成して、Pervasive_Admin 内のユーザーをこのグループに移動させる必要があります。その後、空になった Pervasive_Admin グループを削除できます。
Linux での変更点
Zen v14 では、以前のバージョンの PSQL をアンインストールする必要があります。
Linux ベースのシステムでは、インストール ディレクトリは /usr/local/actianzen になり、環境変数は ACTIANZEN_ROOT になりました。/etc/init.d 内のサービス名は actianzen になりましたが、引数は start や stop など、古い psql サービス名と同じものを使用します。
Zen v14 エンジンは新しいユーザー名およびグループ名で実行されます。これらのアカウントは、Zen v14 へのアップグレードで自動的に移行されます。ユーザー psql による既存のファイルまたはディレクトリの所有権は、ユーザー zen-svc に変更されます。グループ pvsw または pvsw-adm による所有権は、それぞれグループ zen-data または zen-adm に変更されます。
Zen v14 インストールでは、従来は /home/psql に格納されていたユーザーの構成情報が /home/zen-svc に存在するようになります。Zen v14 へのアップグレードでは、既存の /home/psql ディレクトリとその内容はそのまま残されますが、Zen v14 では使用されません。
Zen v14 をインストールする前に以前の PSQL 製品を削除する場合、preuninstall および postuninstall シェル スクリプトは以下のファイルを Zen v14 で使用する、またはアップグレード後に参照できるよう、そのまま残しておきます。
/usr/local/psql/etc 内のさまざまな構成ファイル。ファイル dbnames.cfg にはデータ パスおよび辞書ファイル パスが含まれています。このファイルは新しいデフォルトの場所 /usr/local/actianzen に移行されないまま、Zen v14 によって使用されます。
/usr/local/psql/data/samples 内の DefaultDB ファイル。
/usr/local/psql/data/system 内のシステム データベース ファイル。
/usr/local/psql/etc 内の設定および odbc.ini ファイル。
/usr/local/psql/etc/.PSRegistry 内のエンジン設定はそのまま残りますが、後で参照できるように /usr/local/actianzen/etc/registry_export_pre-zen.txt にもエクスポートされます。
/home/psql および /usr/local/psql ディレクトリは残りますが、新しいユーザーおよびグループの所有権で更新されます。
以前と変更がないもの
アップグレード後のデータベースの名前
"Pervasive ODBC" で始まる ODBC ドライバー名
JDBC 接続文字列と .jar ファイル名
ADO.NET ファイル名、名前空間、およびクラス名
PSQL_MOVE または PSQL_PHYSICAL などの SQL キーワード
全アクセス方法のファイル名と関数名
ゲートウェイ ロケーター ファイル ~pvsw~.loc
zencc 以外のユーティリティ コマンドの名前
既存の Demodata および Tempdb データベースは削除されます。Zen v14 は、Windows では C:\ProgramData\Actian\Zen、Linux システムでは /usr/local/actianzen/data/ に最新版をインストールします。
サーバー製品名の変更
Zen Server の名前は Zen Enterprise Server に変更され、Zen Vx Server の名前は Zen Cloud Server に変更されました。これら新しい名前は、製品の長いサービス名とライセンス キー文字列に反映されます。
AUTOTIMESTAMP キー タイプ
Zen v14 では、AUTOTIMESTAMP と呼ばれる新しい Btrieve キー タイプが追加されました。AUTOTIMESTAMP は AUTOINCREMENT に似ており、Insert オペレーションで、AUTOTIMESTAMP キーのゼロ値は現在のタイムスタンプに置き換えられます。また、Update オペレーションでも、ゼロ値は現在のタイムスタンプに置き換えられます。形式は 8 バイトの符号なし整数の、Unix エポックからのナノ秒数です。新しいキー タイプはまだ SQL データ型としてサポートされていませんが、サポートされるまでは、UBIGINT をプレースホルダーとして使用することができます。詳細については、『SQL Engine Reference』の Btrieve キーのデータ型を参照してください。
AES-256 暗号化
13.0 ファイル形式は、24 バイトよりも長いオーナー ネームを持つファイルの自動暗号化のために AES-256 をサポートするようになりました。新しい制限は 32 バイトです。このような、より長いオーナー ネームを読み取れるのは v14 のみであることに留意してください。PSQL v13 R2 で作成された長いオーナーネームを持つファイルは、Zen v14 エンジンでサポートされます。詳細については、『Advanced Operations Guide』のオーナー ネームを参照してください。
JRE(Java Runtime Environment)のアップグレード
Zen v14 は、OpenJDK の JRE 8 を Windows、Linux ベースのシステム、および macOS 上のインストレーションにバンドルします。このバージョンは OpenJDK 8、Update 222、ビルド 10(8u222b10)です。Zen インストールに干渉することなく、このコピーをそれ以降の OpenJDK 8 のアップデートと置き換えることができます。
JSON フィルター
Btrieve の Extended オペレーションが JSON データのフィルタリングをサポートします。詳細については、『Btrieve API Guide』の Get Next Extended(36) および JSON QUERY 演算子の使用を参照してください。
ADO.NET のサポート
Zen v14 ADO.NET SDK には以下の変更点があります。
ADO.NET データ プロバイダー 4.2 はサポートされなくなりました。
ADO.NET データ プロバイダー 4.3 は変更されていません。
ADO.NET データ プロバイダー 4.4 が追加され、以下が提供されます。
ADO.NET Provider Data Tools と Visual Studio 2019 との統合
Windows Server 2019 認証
BIGIDENTITY データ型
メモ:ADO.NET データー プロバイダー 4.4 は Microsoft Entity Framework 5.0 をサポートしていません。
8 バイトのレコード カウント
Zen v14 では、新しい DTI エントリ ポイント PvGetTableStat3 を提供します。13.00 形式の Btrieve データ ファイルで可能なより大きなレコード数をサポートできるように、numberOfRecords フィールドのサイズが 32 ビットから 64 ビットに増えています。詳細については、『Distributed Tuning Interface Guide』の PvGetTableStat3() を参照してください。