PSQL v12 リリース ノート
一般リリース – 2015 年 5 月

目次

PSQL v12 の 一般リリース へようこそ。

このリリース ノートは次のトピックを含みます。

このドキュメントは PSQL のインストールに含まれていますが、リリース後に更新されることがあります。この最新版は常に PSQL Web サイトで公開されます。

概要

製品のエディション

このリリースには以下のエディションが含まれています。

Windows

Linux

サポートされるプラットフォーム

このリリースは以下のオペレーティング システムの 32 ビット版および 64 ビット版でテストされています。

最新のサービスパックを適用して、すべてのオペレーティング システムを更新することを推奨します。

製品認証

PSQL v12 には評価インストール用のトライアル キーが付属しています。このトライアル キーには Server 用に 20 ユーザー、Workgroup 用に 5 ユーザー、および Vx Server 用に中規模サイズ(20 GB)の制限が設けられています。

本リリースの PSQL v12 をインストールしている場合、インストール時またはインストール後に License Administrator ユーティリティを使用して製品を認証する必要があります。

Windows での認証

Windows では、PSQL Server、Vx Server または Workgroup に対して製品認証が要求されます。製品認証は、インストール中に実行するか、またはインストール後に License Administrator ユーティリティを使用して実行することができます。インストール中に PSQL v12 を認証するにはインターネット接続が必要です。インストール後に PSQL v12 を認証する場合は、『PSQL User's Guide』に概説されている別の認証手順を参照してください。

Linux での認証

Linux では、PSQL Server または Vx Server に対して製品認証が要求されます。製品認証は、インストール後に License Administrator ユーティリティを使用して実行する必要があります。PSQL v12 の認証にはインターネット接続が必要です。インストール後に PSQL v12 を認証する場合は、『PSQL User's Guide』に概説されている別の認証手順を参照してください。

Windows 上でのプロキシ サーバーを経由したライセンス認証アクセス

Windows 上でプロキシ サーバーを使用している場合は次の手順を実行します。

  1. 認証を行わないで PSQL v12 をインストールします。
  2. Windows レジストリで、HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Pervasive Software\ELS\ キーに次の値を追加します。
    文字列値
    proxy_host
    DWORD 値
    proxy_port
    文字列値
    proxy_userid
    文字列値
    proxy_passwd
    メモ:PSQL v12 によって要求されるのは proxy_host および proxy_port の値だけです。お使いのプロキシ サーバーの設定によっては、proxy_userid と proxy_passwd も追加する必要があるかもしれません。
注意 レジストリの編集は高度な操作です。誤って編集すると、オペレーティング システムが開始しなくなる恐れがあります。必要であれば、経験豊富な技術者に依頼して編集を行ってもらってください。Pervasive Software はレジストリの破損に対して責任を負いません。
  1. License Administrator ユーティリティを使用して PSQL v12 を認証します。

Linux 上でのプロキシ サーバーを経由したライセンス認証アクセス

Linux 上でプロキシ サーバーを使用している場合は次の手順が必要です。

  1. 認証を行わないで PSQL v12 をインストールします。
  2. els.ini ファイルを開き、手動で次の情報を追加します。
    proxy_host
    proxy_port
    proxy_userid
    proxy_passwd
    メモ:PSQL v12 によって要求されるのは proxy_host および proxy_port の値だけです。お使いのプロキシ サーバーの設定によっては、proxy_userid と proxy_passwd も追加する必要があるかもしれません。
  3. コマンドライン インターフェイス バージョンの License Administrator ユーティリティを使用して PSQL v12 を認証します。

クライアントの互換性

PSQL v12 Server および Workgroup は PSQL v11 Client 以降をサポートします。

新機能と改善点

PSQL v12 の新機能と変更点についての提供範囲は、『What's New in PSQL』を参照してください。このドキュメントはインストールされるドキュメントに含まれています。また、PSQL Web サイトのダウンロード ページから入手することもできます。

PSQL のインストール

このセクションでは製品のインストールについて説明します。このセクションを読む前に、製品認証の内容についてよくご確認ください。

インストール ファイルは 弊社 Web サイトからダウンロードできます。

PSQL v12 の最終一般提供(GA: General Availability)リリースをインストールする前に、ベータ版や RC 版のようなプレ リリース版をアンインストールする必要があります。

本製品を初めてインストールする、またはアップグレードを初めて行うときに、インストールに関する詳しい説明をお読みになりたい場合は、『Getting Started With PSQL』をご覧ください。このマニュアルは PSQL Web サイトで入手できます。

次の 2 つのインストール タイプがあります。

Windows における PSQL のインストール

インストールを開始するには、インストールしたい PSQL エンジンまたはクライアントの種類に応じたインストーラー アプリケーション(Install_*.exe)を実行し、手順に従ってください。

PSQL v12 インストーラーは自動的にオペレーティング システムのビット アーキテクチャを検出して正しいコンポーネントをインストールします。32 ビット、または 64 ビットのインストーラー アプリケーションを選択する必要はありません。

次の表は Windows オペレーティング システムでの PSQL v12 インストーラーについて説明しています。

PSQL v12 インストール パッケージ (.exe)
説明
Install_PSQL_Server_Engine
32 ビット オペレーティング システムで 32 ビット エンジンをインストール
64 ビット オペレーティング システムで 64 ビット エンジンをインストール
すべてのクライアント コンポーネントをインストール
Install_PSQL_Vx_Server
32 ビット オペレーティング システムで 32 ビット エンジンをインストール
64 ビット オペレーティング システムで 64 ビット エンジンをインストール
すべてのクライアント コンポーネントをインストール
Install_PSQL_Workgroup_Engine
32 ビットおよび 64 ビットの両オペレーティング システムで 32 ビット エンジンをインストール
すべてのクライアント コンポーネントをインストール
Install_PSQL_Client
32 ビット オペレーティング システムで 32 ビット コンポーネントをインストール
64 ビット システムで 32 ビットおよび 64 ビットの両コンポーネントをインストール

Windows へのインストールに関する重要な注意事項

Windows システム上にインストールする場合は次のトピックが適用されます。

件名
説明
Windows ファイアウォールおよびクライアント/サーバー アプリケーション
PSQL のインストールでは、ファイアウォール アクセス リストにファイルを追加してクライアント-サーバー機能を有効にします。PSQL のインストール中にオペレーティング システムのセキュリティから、PSQL コンポーネントとの通信のブロックを解除する、または通信を許可するよう求められた場合は、[OK](はい)を選択します。
復元ポイントを作成しないオプション
Windows Vista 以降のシステムでは、Windows システムの復元を無効にすることでインストール全体の時間を削減することができます。Windows 7 以降および Windows Server 2008 R2 以降のシステムでは、コマンド ラインで "MSIFASTINSTALL=1" プロパティを設定することにより、Windows システムの復元を実際には無効にしないでシステム復元ポイントの作成をスキップさせることができます。 たとえば、次のように指定します。
Install_PSQL_<InstallType>.exe /s /v" /l*v \"%temp%\PSQLv12_InstallLogFileName.log\" MSIFASTINSTALL=1"
インストール パスで使用できない文字
PSQL Control Center または DDF Builder を使用する予定であれば、ポンド記号(#)、パーセント記号(%)、および 2 つの円記号(\\、UNC パスの指定に使用されます)の文字は PSQL 製品のインストール パスで使用しないでください。これら 2 つのユーティリティは、インストール パスにこれらの文字が含まれていると実行できません。
ワークグループ エンジンをアプリケーションとして実行するために変更
ワークグループ エンジンをサービスとしてインストールした後、アプリケーションとして実行することにした場合は、エンジンをアンインストールしてから、アプリケーションとして再インストールを行ってください。
クライアント キャッシュ エンジンをサービスとして実行するためのアップグレード方法
クライアント キャッシュ エンジンをアプリケーションとしてインストールした後、これをサービスとして実行することにした場合は、クライアントをアンインストールしてから、サービスとして再インストールを行ってください。
認証とセキュリティ
PSQL をインストールするには管理者権限を持っている必要があります。
アカウントによっては、Vista と Windows Server 2008 で[ローカル アカウントの共有とセキュリティ モデル]と呼ばれるローカル セキュリティ ポリシーが、ネットワーク ログインに悪影響を与えることがあります。ローカル ユーザーがローカル ユーザーとして認証する "クラシック" に設定されていることを確認してください。
PATH の場所
PSQL のダウンロード版をインストールする場合は、PATH 環境変数に挙げられている場所にセットアップ ファイルを置かないでください。そうしないと、インストール中にファイルのコピーで問題が発生します。このようなセットアップ ファイルは Windows の TEMP ディレクトリなどに置くようにしてください。
Windows Server 2008 Core のインストール
PSQL Server を Windows Server Core のどのバージョンにインストールする場合でも、オプションのインストール機能はデフォルトで無効になります。

Windows 上でのサイレント インストール

PSQL v12 のサイレント インストールを行うにはこの例に示すように Quiet モード コマンドライン オプション /qn を使用して PSQL をインストールします。

Install_PSQL<InstallType>.exe /s /v"/qn /l*v \"%temp%\PSQLv12_InstallLogFileName.log\""

この例では Windows の一時フォルダーにインストール ログ ファイルを作成します。

オプションとして、インストールの完了後に PSQL の認証を行うには、License Administrator コマンド ライン ツール clilcadm.exe を使用します。

"<PSQL_install_path>\bin\clilcadm.exe" -a <key>

Linux における PSQL のインストール

PSQL v12 は Red Hat Enterprise Linux 7 でテストを行いました。

インストール パッケージ

PSQL では RPM および TAR の両方の Linux パッケージでフル インストールとクライアント インストールを提供します。フル インストールには、必要なエンジンとクライアント ファイル、ユーティリティと完全なユーザー マニュアルが含まれています。クライアント インストールでは、ユーティリティとドキュメントを含む、クライアントのサポートに必要なファイルのみを提供します。次の表は、インストール パッケージのリストです。

PSQL パッケージ           
含まれるもの
パッケージ名1                                                
Server 64 ビット
フル インストール: 64 ビット エンジン、64 ビット クライアント ファイル、64 ビット ユーティリティ、マニュアル
PSQL.jajp-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.rpm
PSQL.jajp-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.tar
Vx Server 64 ビット
フル インストール: 64 ビット エンジン、64 ビット クライアント ファイル、64 ビット ユーティリティ、マニュアル
PSQL-Vx.jajp-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.rpm
PSQL-Vx.jajp-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.tar
Client 64 ビット
64 ビット クライアント ファイル、64 ビット ユーティリティ、マニュアル
PSQL-Client.jajp-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.rpm
PSQL-Client.jajp-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.tar
Client Access(32 ビット)
32 ビット クライアント ファイル。これは 64 ビットの Linux 上にある 32 ビット アプリケーションとの互換性を保持するために使用します。ほかの 3 つのパッケージのいずれかをインストールした後にインストールされます。
メモ: Glibc および stdc++ パッケージは Client Access をインストールするための必須条件です。Client Access のインストール前に、yum コマンドを使用して Linux ディストリビューションのリポジトリからこれらのパッケージを追加できます。
yum install glibc.i686 libstdc++.i686
LD_LIBRARY_PATH に、Client Access のインストール先である /lib ディレクトリを追加し、32 ビット アプリケーションがその場所を見つけられるようにします。たとえば、/usr/local/psql/lib64:/usr/local/psql/lib です。
PSQL-Client-Access.jajp-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.rpm
PSQL-Client-Access.jajp-yy.yy-zzz.zzz.x86_64.tar
1 yy.yy-zzz.zzz は、製品のリリース番号とビルド番号を表す数字に置き換わります。

メモ  Linux で以前のバージョンの PSQL から PSQL v12 へアップグレードするには、まず既存のバージョンをアンインストールする必要があります。

PSQL unixODBC のソース コード

GNU General Public Licensing(GPL)に従って、Linux システムでは PSQL unixODBC 機能用のソース コードが、psql-unixODBC-2.2.11.tar.gz としてインストールの /etc ディレクトリに再配布されます。

インストールに含まれる JRE コンポーネント

Windows 32 ビット オペレーティング システムの場合、すべてのユーザーに対して適切なバージョンの JRE(1.7 以上)が既に存在しているときには、PSQL インストールで JRE コンポーネントはインストールされません。Windows 64 ビット オペレーティング システムおよび Linux の場合、JRE コンポーネントは常にインストールされます。

Backup Agent のインストール

Backup Agent v12 では、Backup Agent のすべての旧バージョンからアップグレードすることができます。

PSQL v12 では Backup Agent の旧バージョンからのアップグレードに 2 つの経路を提供します。次の表では、この 2 つのアップグレードを比較しています。

Backup Agent
アップグレード方法
3.x
PSQL v12 インストーラーは Backup Agent 3.x との互換性がないと警告しますが、PSQL v12 インストールの完了を許可します。
PSQL v12 のインストール後、Backup Agent v12 へアップグレードすることができます。Backup Agent v12 インストーラーが自動的に実行され、Backup Agent 3.x をアンインストールして置き換わります。
2.x
1.x
PSQL v12 は、Backup Agent をアンインストールしないと PSQL のインストールを実行できないと通知します。
PSQL v12 インストーラーを終了し、Backup Agent をアンインストールしてから、PSQL v12 インストーラーを再実行します。
PSQL v12 のインストールが完了すると、Backup Agent v12 をインストールすることができます。

修正と既知の問題

PSQL v12のオンライン ダウンロード ページは PSQL v11.30 からの機能強化と問題の修正リストを含む履歴ファイルを提供します。また、PSQL v12 の既知の問題ファイルをダウンロードすることができます。

使用に関する注意

このセクションでは、インストール後の本製品の使用時に起こりうる状況について説明します。

Windows の場合

件名
説明
PSQL インストール ログの復元ポイント エラー
復元ポイントに関するエラーは無視できます。Windows オペレーティング システムは、新しいアプリケーションのインストール前に行う、現在のディスクのスナップショット(復元ポイントと呼ばれます)の作成に失敗することがあります。復元ポイントは必要ありません。PSQL のアンインストールは PSQL 製品をシステムから完全に削除します。
Windows Vista 以降における、"管理者として実行" の右クリック ショートカット オプションが無い
Windows の[スタート]メニューのアプリケーション ユーティリティで右クリックしても、"管理者として実行" オプションは提供されません。これは Windows インストーラー 3.1 の制限です。
PSQL ユーティリティを管理者特権モードで実行したい場合は、次の方法があります。
  • 管理者特権でのコマンド プロンプトからユーティリティを実行する
  • ユーティリティの実行可能ファイルへのショートカットをデスクトップに独自に作成する
  • Windows エクスプローラーでユーティリティの実行可能ファイルへ移動する

免責事項

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