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利用シーン

1物流倉庫・製造現場などでの機械連動型システム抜群の速度

Actian Zen がよく利用されているシステムの1つが物流倉庫で使用される商品仕分けのシステム(ソーター)や自動倉庫です。

Actian Zen の Btrieve アクセスは、時系列的な大量データの逐次登録、大量データからの KVS 的な特定値(範囲)の抽出といった処理に特に向いています。

仕分けシステムのような高速稼働のコンベアを使った流れ作業では、アイテム識別の処理能力が生産性を左右しますが、それはまさに Actian Zen がアドバンテージを発揮できるシーンであり、実際に多くの採用実績があります。

また、倉庫業務では、入出庫管理、棚卸をはじめ、RFID を使ったトレーサビリティなどさまざまな処理がありますが、通信環境が必ずしも完全ではない場所での作業も考えられます。こうした場合、ローカルにDBを持たせ、定期的にサーバ同期するといったケースも考えられます。クロスプラットフォーム対応の Zen なら、例えば Android OS 搭載のハンディターミナルとセンターの Windows サーバで同じアーキテクチャのデータベースを搭載できるため、シンプルに同期処理を実装できます。

参考事例
物流倉庫高速仕分け処理事例:椿本チエイン様 マテハンシステムPDF

一方、製造業では昨今の労働力不足を補うためにさらなる FA 化や IT と OT の融合など、生産性のいっそうの向上が課題となっています。

FA 化とその IT 化は、機械から生成される大量のデータの活用を可能にします。秒間の極めて短い間隔で同時多発的に発生する大量のデータを蓄積し、そのデータ群から何らかの洞察を得る「ヒストリカルデータベース」という概念にも Actian Zen のアーキテクチャは適しています。

例えば SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)のようなシステムでは単純なフラットファイル(CSV、テキスト)や一般の RDBMS、NoSQL の InfluxDB などさまざまな形態でデータを格納するケースが見られますが、これらの競合に対し、Zen は以下のようなアドバンテージを有しています。

Actian Zen の優位性

  • Btrieve API による高速データ登録と、SQL による柔軟なクエリ操作を併用。
  • ARM チップ / Linux 系 OS 搭載の低リソースデバイスに対応。小フットプリント+メンテナンスフリー設計でエッジ組み込みに最適。
  • Raspberry Pi(Raspbian OS/Windows IoT Core)に対応。PLC に代わる簡易センサーノードクライアントとして利用可能。
  • エッジデバイスから構内サーバ、クラウドまで多様なプラットフォームに対応し、ノード選択の汎用性とシームレスなデータ連携を担保。
  • エッジデバイス向けライセンス(Edge SV/Core)は、極めて安価もしくは無償で提供。



FA や SCADA などのシステムでは複雑なトランザクション処理より、大量のデータからの抽出や傾向導出という比較的シンプルで速度重視の処理がメインです。そのようなシステムで重厚なデータベースは必要でしょうか?

コンパクトでハイパフォーマンスな Actian Zen をぜひお試しください。

(関連Blog記事)
Actian Zen と産業用ラズパイ「 netPI 」で設備の状態監視を実装する



2信頼性+低コストデータベースとしての選択高い汎用性

業務データベース市場には、商用、オープンソースおよびクラウドサービス(PaaS)を含め、数多くのプロダクトが存在します。それぞれに特長があり、要件に合わせて選択することになりますが、最も重要な要件は「信頼性」ではないでしょうか?

データベースは文字通り「データ(情報)の格納庫」であり、ビジネスの根幹を支えるインフラです。消失や破損、改ざん、漏洩などさまざまなリスクに対し、十分に担保された製品を選定することが重要です。

Actian Zen は 40 年の歴史を誇り、コンパクトでありながら運用上十分な機能を備え、かつセキュリティ面もしっかり担保された商用データベースです。開発元がその品質を保証する商用製品であることの安心感に対し、コスト面では競合する商用製品と比較してサポート費用が無償のため長く使うほどにコストメリットを享受することができます。



Actian Zen は、オンプレミス、仮想環境、クラウドなど、さまざまな環境で使用できます。クラウドサービスとして使用するマルチテナント形態にも対応します。障害に備えるレプリケーションツール「DataExchange」や、データ監査ツール「Audit for Zen」も用意されています。(別売)
低コストでありながら、メジャーなデータベース製品に全く引けをとらない安全・安心なデータベース製品です。

Actian Zenの優位性

  • 開発元が品質を担保。オープンソースプロダクトにはない安心感。
  • 高速NoSQLに加え、SQL にも対応。コンパクトなパッケージで軽快な動作を実現。
  • Linux 系 OS に対応。Windows に依存しない基幹システムに最適。
  • 暗号化やデータファイル最適化など十分な機能を搭載。シンプルな GUI 管理ツールで操作可能。
  • 規模・用途に応じてきめ細かく用意されたライセンス品目。無償サポートと合わせ、コスト面で高い満足度を実現。


(価格表)
Actian Zen ファミリライセンス価格表

Actian Zen の導入

Zen を導入するにあたり他のデータベースに比べて特別な違いはありません。他の SQL 系データベースと同じ設計手法で導入することができます。

以下サンプルのようにレコードレイアウト(データベース項目定義書)に基づき、「CREATE TABLE」構文でテーブルを作成します。Zen は 1 テーブル = 1 ファイルなので、このテーブル生成によって対応する Btrieve ファイルが同時に生成されます。
同様に、インデックスも「CREATE INDEX」構文で作成し、そのインデックスは Btrieve における「キー」として設定されます。

アプリケーション側ではこのレコードレイアウトに基づく Btrieve API 呼び出しと SQL を同じソースファイル上にプログラミングすることができます。(ファイルを分けてももちろん構いません)

【レコードレイアウトと初期テーブル(ファイル)作成 SQL の例】
カラム名 項目名 データ型 長さ (Byte) NOT NULL CREATE TABLE “アドレス帳”(
“連番” IDENTITY Not Null,
“名前” STRING(20) Not Null,
“性別” STRING(4) Not Null,
“国籍” STRING(10) Not Null,
);


Seq_no 連番 Int 4
Name 名前 String 20
Sex 性別 String 4
Nationality 国籍 String 10



他の SQL 系データベースからの移行

他のデータベースから Actian Zen にデータベースを移行する場合、いわゆる「移行ツール」と呼ばれる変換ツールなどは用意されておりませんが、データ移行についてはサードパーティーもしくはフリーの ODBC 対応の ETL ツールを使用することができます。以下ではフリーソフト・A5M2 を使用して Oracle から Actian Zen にデータを移行する場合の手順を示しています。

(参考資料)
Oracle データベースから Actian Zen へのデータ移行PDF



「データベースのコストを下げたい」、「Linux ベースのプラットフォーム」、「サポートがないのは不安」…こうした場面では、Actian Zen は非常に有力な選択肢になります。

シンプルで低コストな Actian Zen は、Oracle に劣らない信頼性と Oracle 以上の生産性を提供します。


3NetCOBOL によるオフコンマイグレーション容易な導入と操作

1960 年に誕生した COBOL 言語は、今でも多くの基幹業務システムで使われていますが、集団項目概念でのデータの格納や、ISAM 形式でのファイル書き込みなど、アーキテクチャ面で Btrieve プログラミングと非常に相性の良い言語です。

富士通株式会社の COBOL システム開発・運用ソフトウェア「NetCOBOL」では、COBOL アプリケーションの READ/WRITE 文をそのまま Actian Zen の Btrieve オペレーションに変換することができます。オフコンの COBOL プログラムをオープン系プラットフォームに移行する場合、NetCOBOL と Actian Zen を使えば、これまで通り COBOL の READ/WRITE 文でデータアクセスしながら、SQL(ODBC)アクセスによるデータ抽出や分析ツールなどを利用することもできます。

富士通製オフコン・PRIMERGY6000 が生産終了となり、システムのマイグレーションを検討する上で、NetCOBOL と Actian Zen によるリホストは業務を変えずにコストを抑えながらシステムを刷新できる大変有効なソリューションです。



システム概要 FUJITSU Software NetCOBOL 製品紹介ページ
Actian Zen は、FUJITSU Software NetCOBOL 連携パートナー製品として認定されています。


NetCOBOL と Actian Zen によるリホスト型マイグレーション

  • 業務フローが変わらないため、現場の混乱なく移行できます。
  • アプリケーションのロジックもそのままなのでプログラム改修コストやリスクが最小限に抑えられます。
  • COBOLの READ/WRITE 文で直接操作でき、かつ SQL(ODBC)ベースの操作やツールも使用できるデータベースは Actian Zen だけです。


※1
「リホスト」とは、アプリケーションのロジックおよびプログラミング言語を変えずにアプリケーションインフラを刷新する手法です。
これに対し、アプリケーションインフラと共にプログラミング言語も刷新する手法を「リライト」、システム全体を作り替える手法を「リビルド」と言います。
「リホスト」は、3つのマイグレーション手法のうち最も短期間かつ低コストで実現できる手法です。
※2
他のデータベース製品ではREAD/WRITE非対応か、対応するために別売りのコネクタが必要です。


(参考事例)
オフコンマイグレーション事例:内田洋行ITソリューションズ様PDF
(COBOL関連情報)
COBOL SDK for Zen / PSQL

株式会社エージーテックはデータベース製品 Actian Zen を販売するのみで、NetCOBOL マイグレーションに伴うシステムインテグレーション全般を承っておりません。ご相談につきましては、NetCOBOL × Actian Zen によるリホストマイグレーション実績を多く持つシステムインテグレーターを紹介しております。


4Magic xpa によるローコード開発高い費用対効果

「Magic xpa Application Platform」は、イスラエルに本社を置く Magic Software Enterprises 社が開発したローコードアプリケーション開発・実行プラットフォームで、日本では 1990 年に「dbMagic V4」としてリリースされて以降、30 年に渡って多くのユーザーに活用されています。
Magic 独自のメタデータ・ドリブンアーキテクチャで、クライアント・サーバ型、Web・RIA、モバイル・スマートフォン向けなど、様々なアプリケーションをノンプログラミングでコンパクトに開発することができます。

Actian Zen は、dbMagic 国内リリース当初から MS SQL Server、Oracle に先んじて対応データベースとして採用され、マジックソフトウェア・ジャパン社の OEM 製品として Magic xpa のインストーラに組み込まれていました。

Magic xpa Application Platform 概要




開発環境である Magic xpa Studio は、Visual Studio ベースのフォームデザイナを採用し、ローコード& GUI 操作で直感的な開発が可能です。

Magic xpa Studio で作成するデータベース(モデル・テーブル)、フォーム(画面・帳票)、ロジック(ビジネスロジック)をリポジトリに定義し、生成される XML 構造のアプリケーション・メタデータを Magic エンジンが読み込んでシステムとして動作します。ユーザーは開発言語や DBMS を意識する必要はなく、アプリケーション開発の効率化が期待できます。

マジックソフトウェア・ジャパン株式会社様 製品紹介ページ

Magic xpa × Actian Zen

Magic xpa Application Platform では、幾つかのデータベースを選択可能ですが、Actian Zen は対応データベース製品の中で最も軽量で、コンパクトなデータベースです。シンプルなアーキテクチャのため、インストール時の煩わしい DB 設定などは一切必要なく、それでいて暗号化(ファイル暗号/ワイヤ暗号)やデータファイルの自動最適化など、安全・快適なシステム運用に必要な機能は十分にそろっています。運用者がデータベースの存在を全く意識する必要のないメンテナンスフリー設計で、あらゆる業務システムに対応可能です。
Magic xpa × Actian Zen のコラボレーションにより、極限まで労力を抑えたシステム開発が可能になります。
【Actian Zenが採用されているMagicアプリケーション事例】
  • ユーテック株式会社様

    宝飾業界向け
    販売管理パッケージ
    「GEM SYSTEM」


  • 株式会社ティー・エス・アイ様

    酒造業向け
    蔵内管理パッケージ
    「酒仙i」


  • 日本システム開発株式会社様


    経営支援システム
    「ei 販売」


  • 株式会社シー・シー・ユー様

    人事労務管理
    パッケージシリーズ
    「Fellowship」


VB6×Btrieve システムの Magic xpa を使用したリライトマイグレーション

40 年の歴史がある Actian Zen(Btrieve)は、開発言語に VB6 を使用しているケースが多く見られます。VB6 は Windows10 においてもそのランタイムがサポート対象となっており、最新の PC に乗せ換えて使用することにさしあたっての問題はありません。

一方で、Visual Basic 6.0IDE (統合開発環境)のサポートは終了しているため、アプリケーションの機能追加などの際に不安が残ります。最新の PC でサポートされる IDE(Visual Studio)の VB は VB.Net であり、VB6 とは言語仕様が異なるため、互換性がほとんどなく、コンバージョンする場合ほぼ作り直しに近い工数がかかる可能性があります。

「VB6×Btrieve」システムのマイグレーションを検討するにあたり、「Magic xpa Application Platform」によるリライトは十分考えられる選択肢です。ローコード開発のため、システム開発にかかる工数・期間は圧縮され、旧データファイルをコピーすることで新システムにデータ移行できるため、業務の連続性を担保できます。また、マジックソフトウェア・ジャパン社がOEM提供している Actian Zen for Magic を購入すれば、データベースも含めた一貫サポートが提供されます。

株式会社エージーテックはデータベース製品 Actian Zen を販売するのみで、Magic xpa を使用したシステムインテグレーション全般を承っておりません。ご相談につきましては、Magic xpa Application Platform 販売会社であるマジックソフトウェア・ジャパン株式会社様をご紹介しております。




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