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Actian Zen の名称の由来

 

今回の記事では、当社販売製品のActian Zenの名称(Z・E・N)に込められた意味をそれぞれ紐解きながら、名称そのものが示すActian Zenの特徴について迫っていきます。

はじめに

皆さんの身の回りにある製品の名称には、実は沢山の意味が込められています。有名なところで言えば、任天堂の『 DS 』はDouble Screen(ダブルスクリーン)の略称で画面が2つあることを示しています。また、トヨタの『 クラウン 』には名前の通り、数ある自動車の頂点に立つような究極のクルマを購買者にイメージさせるという意図があります。

 

このように名称というものは、概して製品の特長や性能、イメージを表しています。それでは、私たちが販売しているActian Zenの名称が示すものとは何でしょうか?

 

ゼンという読み方から日本古来の“禅”を想像される方も多いのではないかと思われますが、実は『 Z 』、『 E 』、『 N 』という三文字並んだアルファベットそれぞれに意味が込められているのです。

『 Z 』に込められた意味

まず、Zenの最初のアルファベット、『 Z 』の意味ですが、これはZero-DBA(Database Administrator)の頭文字を取っています。Zero-DBAとは言葉の通り、データベース管理者不要を指します。

 

データベース管理者(以下DBA)の主な業務とは、企業データをユーザーに対して常に利用可能にすることです。DBA の重要な役割は、アプリケーションがデータベースを効率よく使用できるように開発者と緊密に連携することや、物理リソースを適切に保ち、効率よく使用できるようにシステム管理者と緊密に連携することです。今日では、専門的な知識やスキルを必要とする特定の商用データベースを扱う企業でのDBAの不足も問題となっています。

 

総じて、データベースを扱うにあたって、DBAを新たに採用、または育成しなければならないことは多くの企業・団体にとって障壁となり得るのです。

 

その点、Actian Zenはそのような専門的な知識や経験を有するDBAを必要としていません。それには3つの大きな理由があります。順を追って説明します。

 

1つ目に、導入の手間が少ないということが挙げられます。通常、データベースを使用する際は、事前に領域設定を行う必要があります。物理的、論理的リソースをどう割り当てるかといった設定はDBAのような専門的な知識がないと困難です。

 

しかしながら、Actian Zenの場合はそうではありません。Actian Zenは、ディスクの空き領域をそのまま使用し、キャッシュは1次がメモリの20%、2次がメモリの60% にデフォルトで設定されるのです。また、インストール時間も他のデータベースと比較して短く、わずか数分でインストールが完了します。このことから、すぐに運用を開始できるのです。

 

また、Actian Zenを使用した特定のアプリケーションをインストールする場合、インストール開始時に利用者の操作や入力を別途必要としないサイレントインストールも可能であることから、この点でも手間が非常に少ないと言えます。

 

このように、煩わしい初期設定や冗長なインストール時間がないため、導入が非常にスムーズかつ容易に行えるという利点があります。

 

2つ目に、最適化を自動で行うということが挙げられます。データベースは、ファイルの容量が大きくなりすぎると、操作が重たく感じることや、トラブル発生の可能性が高くなってしまいます。また、オブジェクトの挿入や削除を繰り返すとファイルの「断片化」が起こり、効率的にディスク容量を使用することができなくなります。

 

このようなことを未然に防ぐためにも、データベースの定期的な最適化が推奨されています。HDDのデフラグメンテーションと同様の作業です。

 

Actian Zenを含め、多くのデータベースには自動最適化という機能があります。Actian Zenの自動最適化機能がその中でも特異と言えるのが、その容易性です。通常、多くのデータベースでは自動最適化設定というものが存在し、煩わしい設定が多いのが実情です。また、自動最適化はデータベースの運用を一度止めた際に行われることがほとんどです。

 

それに対し、Actian Zenの自動最適化は面倒な設定を必要としません。加えて、最適化も一時ファイルを生成して更新するので、運用を止めずにデフラグメンテーションが行えるというメリットもあり、インストール後の安定稼働を保証しています。

 

3つ目に、バックアップが容易という点が挙げられます。多くの商用データベースまたはOSSデータベースでは、データベースファイルのバックアップを取るには特定のツールを使ったり、ログを取得してそこからデータを読み込んだりと、少々煩わしく、面倒な操作が必要となります。

 

それに対して、Actian Zenのバックアップは非常に容易です。1つのテーブルを1つのデータファイルとして扱うので、コピー&ペーストでバックアップが可能という画期的な性能を備えています。これはバックアップのみならずバージョン間の移行の際にも非常に有益です。

 

要は、皆さんが普段画像や動画をバックアップする際にエクスプローラーでコピー&ペーストを繰り返しているような作業と全く同じなのです。通例的に手間がかかると思われているデータベースのバックアップの作業もActian Zenの場合はいとも簡単に作業が完了してしまいます。

 

以上三つの理由から当社が販売しているActian Zenはデータベース管理者不要を謳っています。

 

では、『 E 』に込められた意味を見てみましょう

『 E 』に込められた意味

次に、Zenの2番目のアルファベット、『 E 』の意味ですが、これはEmbeddableの頭文字を取っています。Embeddableは日本語訳をすると組み込み可能となります。

 

Actian Zenは当初から組み込み可能を前提として開発されました。元々、Actian ZenはBtrieveという名で米Softcraft社より1982年に発売されましたが、当時からPCのアプリケーションに組み込む形のデータベースとして利用され、ユーザーはアプリケーションを使う感覚でBtrieveを扱うことができました。その結果、多くのユーザーから支持を得ることに成功しました。

 

Actian Zenと製品名称が変わった現在でもその特性や評価は全く変わっていません。マテリアルハンドリングや分包機、POSシステム等で運用され、多くのお客様からの信頼を獲得している実績があります。

 

また、新製品であるActian Zen Coreは、その組み込み可能という特性をAndroid/iOSでも活用できるようにしたエディションです。

 

Actian Zen Coreは無料で提供しています。是非お試しください。

 

では最後に『 N 』に込められた意味を見てみましょう。

『 N 』に込められた意味

3番目のアルファベット『 N 』の意味ですが、これはNano-footprintの頭文字をとっています。Nano-footprintとは日本語に訳すと低容量という意味になります。

 

通常、他の商用データベース含め多くのデータベースはインストールの際の容量は決して小さくありません。ここで具体例を見てみましょう。

 

図1)各社データベース製品のインストールサイズ

 

図1 のグラフにある通り、Actian Zenのインストールサイズは非常に小さいものとなっています。商用データベースを販売するメジャーな会社2社を A 社 B 社と設定した場合、A社製品のインストールサイズは 約2.9 GB、B社製品のインストールサイズは約1.4 GB です。それに対してActian Zenはそれらを大いに下回る170 MB と驚異的な差を見せつけています。非常に軽量なインストールフットプリントですので、データベースとしても非常に軽量となり、軽快な動作も実現します

 

Actian Zenの新製品であるActian Zen Edgeは30MB、Actian Zen Coreは5MB未満のインストールフットプリントです。これらのデータベースは、IoT端末、スマートフォンへの搭載が推奨されています。それらの機器は、概してストレージやメモリが限られており、インストールサイズ、実行メモリが小さいデータベースが求められているので、Actian Zen EdgeとActian Zen Coreは、ナノフットプリントというアドバンテージを最も顕著に実感しやすいデータベースと言えます。

まとめ

ここまでActian Zenの名前の由来について解説してきましたが、 『 Z 』『 E 』『 N 』それぞれのアルファベットが意味する言葉、データベース管理者不要組み込み可能ナノフットプリントは製品の性能を表すと同時に、組み込みデータベース市場での継続的な成功に不可欠な機能の組み合わせでもあります。

 

アプリケーションやシステムに埋め込むデータベースを選択する際には、明らかにActian Zenのように組み込み可能である必要があります。しかし、それだけではなく、データベースを一度埋め込んだ後、データベース管理者不要であることも非常に重要な要素です。実際、ほとんどのエンドユーザーは、アプリケーションを使用する際にデータベースの存在を知る必要がないため、バックエンドでActian Zenが使用されていることすら知らないという状況が多いのです。

 

最終的に、どのデータベースを埋め込むかを選択する際には、インストールサイズだけでなく、メモリやCPUリソースの使用量も少ないActian Zenのようなスモールフットプリントのデータベースの選定が不可欠です。Zenという名は、これら3つの要素の組み合わせが、組み込みデータベース市場での成功につながっていることを認識して名付けられたものです。

 

最も重要なことは、三つの要素がデータベースをより多くのお客様により簡単且つ効率的に扱ってもらうことを目指して実現した強みであることです。お客様に常に寄り添うユーザーフレンドリーなデータベースを念頭に置くActian社の姿を如実に表しています。

 

私たちはそんなActian Zenを、自信を持ってお客様にお勧めします。名称の他の技術的な強みや価格的な優位性(TCO)をActian Zenは有しており、それに関連した記事をいくつか用意しています。それらの記事についてはブログ一覧をご参照ください。

 

また、私たちはActian Zenをお客様それぞれの環境でテストしていただく無料の評価版をご用意しています。

 

Actian Zen 評価版のお申し込みはこちら

 

評価版に関するお問い合わせやお見積り依頼に関しましてもこちらからお気軽にお問い合わせください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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